マクロン、ルペン氏決選投票へ 中道と極右、仏大統領選

番組でも申し上げたが、ユーロ参加国が政治情勢や経済悪化等の理由によって「ユーロを離脱すればいい」と安易にいう方々が結構いる。大変残念なことである。ユーロ参加については、一度参加すると抜けられない。不可逆的なものである。マーストリヒト条約の付帯条項に明記してある。もし、ユーロを抜けたいならば、EUも抜けることになる。これは国際金融では基本的知識である。ギリシャがEUを抜けて生きていけるわけがない。
フランスについてもあり得ない。詳しくは番組で説明し、小職の書籍にも書いたが、フランスからドイツにEUとユーロを持ちかけた。フランスから持ち掛け、東ドイツの統合と引き換えに、マルク廃棄とユーロ導入を政治的に握った。今回ルペンは大統領になれない可能性が高いが、たとえなったとしても、そのような国家的な歴史は一人の首相では変えられないであろう。