• 2018.10.31

    10月30日(水) The News Masters TOKYO 第411回

    【7時台】
    7時台のニュースマスターは、国際ジャーナリストで明治大学教授の蟹瀬誠一さんです。


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    ●7時は、『元徴用工への賠償確定 韓国最高裁、新日鉄住金に』の話題にフォーカス。第2次大戦中に強制労働をさせられたとして韓国人4人が新日鉄住金(旧新日本製鉄)に損害賠償を求めた訴訟で、韓国最高裁は、新日鉄住金側の上告を棄却しました。また、他の日本企業への影響も考えられます。韓国ではおよそ70社の日本企業が訴えられており、今回の判決で他の訴訟でも敗訴する可能性が高まっています。


    韓国の大統領は歴代、日本を叩くことで支持率を上げてきました。蟹瀬さんは今回の日韓の問題を受けて、「何を取引の材料にするかが見つかっていないため、一方的に日本が押されていく状況ができてしまう」と予測しました。また、ドイツの賠償問題解決の例を出して解決策を提案しました。ドイツで賠償問題が起こった際に、当時の大統領は「してしまった問題は大きいが、残された国民の責任ではない」と演説をしたことで国民の指示を得て解決ました。このように、国の権限者が、国民の心を動かすような正義感のある発言をすることが重要です。また、「国民は関心を持つようにメディアがきちんとフォローアップしないといけない」と主張しました。


    ●7時30分は、米中貿易の話題にフォーカス。トランプ米大統領は、アメリカのFOXニュースのインタビューで、中国との貿易に関して「素晴らしい取引」ができると思うと述べた一方、取引が不可能であれば、莫大な新たな関税を発動する用意ができていると警告しました。さらにブルームバーグによると、アメリカ政府は11月に予定する米中首脳会談で貿易摩擦解消に向けた進展がみられなければ、12月初旬までに中国製品に対して新たな追加関税発動を発表する用意を整えているとも報じられています。


    蟹瀬さんは、中国とアメリカの力関係について、「中国は宿敵アメリカを制するための100年計画を綿密に実行きた。今後アメリカよりも中国の権力が強くなっていくだろう」と予測しました。また、日本のメディア対しても、「中国の成長を否定するような内容を報道しているが、中国のエネルギーはすごい。現実の姿をちゃんと見るべき」と話しました。


    【8時台】
    8時台のニュースマスターは、早稲田大学ビジネススクール准教授の入山章栄さんです。


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    ●8時は、IT化の中で売り上げを伸ばす製紙産業の話題にフォーカス。売上高1兆円を超える製紙業界の2強に異変が起きています。首位の王子ホールディングスが製紙産業初の営業利益1000億円をねらう一方、2位の日本製紙は再三の計画未達により利益がピーク時の4分の1にまで減っています。両社の明暗を分けたのは何だったのでしょうか?


    IT化の中で、紙の需要が減ると考えられていますが、王子ホールディングスは「段ボール」に需要を見出すことで成功しました。これについて入山さんは、「富士フィルムも同じ。フィルムから化学製品と、うまく時代の流れに対応して成功した。変化にチャンスを見出すことができる会社が強い。」と解説しました。また、プラスチック公害が問題になっているため、今後は紙ストローの需要も増えていくと予測しました。


    ●8時30分は、『吉本興業、中国でエンタメ学校』の話題にフォーカス。中国の民営メディア大手、華人文化グループは、吉本興業と中国のエンターテインメント人材を共同育成することを明らかにしました。中国に専門の学校を開設し、国際的に通用する俳優や演出家などを養成します。中国の「一帯一路」構想をベースに中国のほか、東南アジアや中央アジアなどに劇場、映画館、放送局などを設け、卒業生に活躍の場を提供。人材育成によりソフトパワーを高め、中国と日本の文化を世界に発信する見通しです。


    中国では日本の笑いが受け入れられにくいと考える入山さん。「ツッコミで頭を叩く→暴力扱い」「歌ネタは、歌がうま過ぎたら聞き入っちゃう」「自虐ネタ→同情される」など、日本人と違う反応を示す中国の国民性にどう対応していくかが鍵になります。一方、アジアの中でも日本のお笑いやエンタメが好評なのがインドネシアだそうです。親日で、日本のお笑い芸人が流行っているだけでなく、アイドル文化も根付いています。アジア各国での日本のお笑い進出に今後も注目です。


    【トレンドマスターズTOKYO】
    毎週水曜日のテーマは『Company』。知っておきたい様々な会社や組織、その取り組みを、知っておきたい様々な会社や組織、その取り組みを文化放送が誇る報道侍・塚本ディレクターがお伝えしました。


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    都心への長い通勤時間を避け、自宅や自宅にほど近い場所で子育てをしながら働くテレワークという働き方が、徐々に広がりを見せようとしています。都心から電車で1時間ほどの千葉県流山市に、こうしたテレワーカー向けのサテライトオフィスがオープンし、毎日平均して30人近い子育て中のお母さん方が出勤しています。近い将来、急速な少子高齢化によって、日本は、大介護時代を迎えるとされています。中高年の働く世代が、親の介護に当たりつつ、会社に勤めるという現実に否応なく直面するときに備えて、テレワークという働き方をより広げていくための準備が必要です。


    【マスターズインタビュー】
    今週のインタビューのお相手は、国内最大級の釣りの総合情報サイト「ツリホウ」や、釣った魚を共有して釣り人同士で交流できる、スマートフォンアプリ「ツリバカメラ」などの開発・運営をしているウミーベ株式会社 CEO カズワタベさんです。ウミーベではWebサイトやアプリを開発・運営しているだけでなく、釣りをしたとき、手についた魚の「臭い」や「ぬめり」を消すハンドソープを販売しています。3日目の今日は「インターネットの情報と実体験の関係」について伺いました。


    今日の楽曲ラインナップ
    1曲目 I Wanna Dance With Somebody / Whitney Houston
    2曲目 ムーへ飛べ / 水木一郎

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  • 2018.10.30

    10月30日(火) The News Masters TOKYO 第410回

    【7時台】
    火曜日7時台のニュースマスターは、作家・ジャーナリストの佐々木俊尚さんです。


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    ●7時は、『ブラジル大統領にボルソナロ氏』のニュースにフォーカス。南米ブラジルで28日、現職テメル氏の任期満了に伴う大統領選の決選投票が実施され、過激な発言で「ブラジルのトランプ」と呼ばれる自由社会党の右翼ジャイル・ボルソナロ下院議員が左派フェルナンド・アダジ元教育相を破り、初当選を果たしました。任期は来年1月1日から4年です。


    元々、ブラジルは汚職が多かった国ですが、今回選ばれたボルソナロ氏は少数政党出身ということで汚職が少ないことが期待されます。しかし、ここで佐々木さんが問題提起。「清廉潔白ならいいのか?それと政策遂行能力とは話が別なのでは?」。例えば、田中角栄タイプと鳩山由紀夫タイプ。東アジア的な価値観では、清廉潔白でなくても、民の生活を安定させるなら多少は良いという伝統的価値観があります。「バランスの問題」と締めくくりました。


    ●7時30分は、『スマホと逆、ケータイの進化』にフォーカス。ドコモやauなどの大手キャリアが、ケータイの新機種を相次いで発売しています。機能が追加されて便利さが高まっているスマートフォンに比べて、真逆とも言えるシンプルなケータイが息を吹き返しつつあります。総務省の平成30年度版情報通信白書によると、スマートフォンの普及率は世代全体の平均で60.9%、20代・30代では90%を超えています。広い世代にスマートフォンが広く行き渡った現状で、なぜ再びケータイに注目が集まり始めたのでしょうか?


    ドコモの「カードケータイ」「ワンナンバーフォン」など機能を絞ったケータイが多くなってきています。本来iPhoneの目論見は、小さくていいという考えだったはずですが、最近はどんどん大きくなってきました。「こんなに大きいと、女性は持ちづらいのでは?」と佐々木さんも思うほどで、音声通話をよく使う人には大きいスマホはもはや不便。一方で、スマホの未来を「この先、目に見えなくなるのでは?眼鏡型、コンタクトレンズ型、網膜に埋め込まれる型などの登場もある。」と予想しました。


    【8時台】
    8時台のニュースマスターは、経営学者の楠木建さんです。


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    ●8時は、5000人規模の配置転換を行う予定の富士通の話題。総合エレクトロニクスメーカー大手の富士通は、2020年度までにグループ全体で5000人規模の配置転換を行うことを発表しました。対象となるのは総務や経理などの間接部門の人材で、研修を通じて営業職やシステムエンジニアとして育成し、ITサービスなどの成長分野を強化するのが狙いです。富士通の間接部門の従業員は、グループ全体でおよそ2万人。配置転換後の仕事に合わない従業員には転職を支援する制度を提案する方向です。


    今回の件は、リストラではなく、主軸になっているサービス事業の現場の人が足りなくなっているから社内の配置を変えることで補おうという、ごく自然な話だと楠木さんは話します。モノが売れる時代ではなく、サービスの販売で売り上げを立てる時代に変わりました。そして、1つの事業の寿命は、人間が働く時間よりも短いとも楠木さんは話します。このように、会社は変わっていくのが前提だと働く側が理解し、固定観念を持たない方がいいと解説しました。


    ●8時30分は、『ライザップが法人向け弁当の宅配をスタート』の話題にフォーカス。減量ジムなどを展開するRIZAPグループが、法人向け宅配弁当事業に乗り出します。これまでの減量支援の実績を元に開発した低糖質弁当「ザップデリ」を企業の昼食として宅配するというもので、従業員の健康増進に取り組む企業のニーズを取り込み、法人向け事業を強化する狙いです。


    RIZAPのボディフィットネス事業を楠木さんは革新的だと評価しました。なぜなら、これまでダイエット業界は「痩せる方法」を売ってきましたが、RIZAPは「結果」を多くの人に提供し、話題を集めました。そして、これまでの実績の数から、身体に関するたくさんのデータを利用して法人向けに食事やボディメイクのトレーナーを派遣するなどその幅を広げています。今回のデリサービスは、その延長上に始めた事業ということになるようです。


    【トレンドマスターズTOKYO】
    火曜日のテーマは『BOOK』です。今日は、オーディオブックの配信サービスなどを手掛ける株式会社オトバンク、新刊JP編集長の金井元貴さんからおススメの一冊、『人生は、運よりも実力よりも「勘違いさせる力」で決まっている』という本をご紹介いただきました。


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    著者は、人気ブロガーのふろむださん。「分裂勘違い君劇場」というブログが人気です。8月に出版されて以来、アマゾンのレビューが250件以上と、かなりの話題作。金井さんは、今年読んだ本の中で「実用的なビジネス書」としては1番だと評価しました。


    【マスターズインタビュー】
    今週のインタビューのお相手は、国内最大級の釣りの総合情報サイト「ツリホウ」や、釣った魚を共有して釣り人同士で交流できる、スマートフォンアプリ「ツリバカメラ」などの開発・運営をしているウミーベ株式会社のCEOであるカズワタベさんです。2日目の今日は「ウミーベの立ち上げと福岡への移住」について。カズワタベさんはフリーランスになった時点で福岡に移住するのですが、この移住がウミーベ株式会社を設立することにつながってきます。


    今日の楽曲
    1曲目:You can't hurry love / the Supremes
    2曲目:Strange Kind Of Woman / Deep Purple

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  • 2018.10.29

    10月29日(月) The News Masters TOKYO 第409回

    【7時台】
    今週月曜日7時台のニュースマスターは、フジテレビ系列28局のニュースサイト FNN.jp のチーフビジョナリスト 清水俊宏さん。

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    ●7時は「日中首脳会談の成果」のニュースにフォーカス。安倍総理大臣はおととい、。日中首脳会談を終え、帰国しました。関係改善では一定の成果をあげた会談になりましたが、今後は安全保障などの敏感な問題の解決に、具体的な道筋をつけられるかが、問われることになります。今朝は、新たな日中関係の構築を目指す首脳会談のポイントをまとめます。

    安倍総理大臣は第二次政権になってから、中国に行ったのは初めて。主に経済分野で「日中の人的交流」「日本産農産物の輸入」の話がされました。特に中国側がとりたかったのは「第三国で日中の企業が協力ができる」というもの。このことは中国側の主張としては「中国の構想している『一帯一路』に日本は参加してくれた」という認識。

    現在、中国はアメリカだけでなく、アジア諸国との仲もよくない状況。そんな中、日本と一緒に支援をすれば、中国からお金を借りても大丈夫と考える国が出てくると考えられています。このことについては日本国内でも「対中政策はどうなったのか」と批判する声も出てきています。

    しかし、安倍総理大臣は訪中の後、すぐにインドのモディ首相と会談したり、訪中前にアメリカに特使を送ったりと中国だけとはくっつかないと世界中・アジアに示していて駆け引きを行っているというお話でした。

    ●7時30分は、「安田さん開放から中東問題を解く」のニュースにフォーカス。先週、シリアの武装組織に拘束されていたフリージャーナリストの安田純平さんが無事解放され、帰国しました。今朝はなぜこのタイミングで解放されたのか?そして、身代金は払われたのか?など、解放をめぐる中東情勢についてお伝えします。安田さんは、2015年6月にトルコを経由して内戦状態が続くシリアに入国。その後、国際テロ組織に拘束され、武装した男が安田さんとみられる男性に銃を突きつけられている映像などが公開されていました。

    カタールは石油や天然ガスがとれ、経済的にも豊かな所ですが、リビアのカダフィ大佐を支援していたり、ヌスラ戦線ともパイプがあると言われており、テロ組織を支援しているのではと疑われ、周辺国から睨まれて、サウジアラビアやエジプトから国交断絶されています。また、テロ組織に捕まった人達を解放しています。

    この度、カタールが安田さんを解放交渉し、シリアから出る時トルコからうまく解放されたということです。カタールとトルコは現在、サウジアラビアと仲が悪い状態。このサウジアラビアと仲の悪いカタールとトルコが安田さんを解放するために協力したということに中東情勢で大きな流れの中にあるといいます。

    カタールとトルコは日本に恩を売った形になり、それと同時に世界各国にサウジアラビアとは違ってカタールとトルコはしっかりしているというアピールになったのです。

    【8時台】
    本日8時台のニュースマスターは精神科医の名越康文さん。

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    ●8時は、「偏頭痛の対処」について。実は日本人の4人に1人が苦しんでいるという頭痛。中でもズキンズキンとリズム感を伴う激痛がおこる「偏頭痛」は人口の1割程度の人が経験していると言われている人に役立つ、痛みがおさまる方法と、発作を回避する良い方法について、お伝えします。

    偏頭痛は発作が起きる前に目の前がチカチカしたり閃光を感じ、音や匂いに敏感になるなど特徴的な前兆が出る人もいます。偏頭痛に限らず、頭痛の診断には高い専門性が求められるため、脳神経外科か神経科、あるいは"頭痛外来"という専門外来を設置している医療機関を受診してほしいとのことです。

    放送では薬がない時に頭が痛くなったらどうしたらいいのかなどについてお話いただきました。

    ●8時30分は「16歳の時、家にあった本の数と成人後の知力は比例する」という話題。16歳の時に家に本が何冊あったかが、大人になってからの読み書き能力、数学の基礎知識、ITスキルの高さに比例することが、31ヶ国、16万人を対象に行われた調査で明らかになりました。研究者らは、「子どもの頃に自宅で紙の本に触れることで、一生ものの認知能力を高めることができるとしています」

    16歳の時の蔵書数で大人になってからの読み書き能力、数学の基礎知識、ITスキルの高さに比例するといいます。「言葉の読み書き」(文系の能力)と「数字」(理系の能力)は連携します。今回の調査では、自宅に多くの本があると、このどちらも強化になるとのこと。

    大切なのは「子供達が、親や他の人たちが本に囲まれている様子を目にすること」本の知識というより、自宅に本棚があり、本があるリビングなどの、環境や雰囲気が子どもの脳を育てるというお話でした。

    【トレンドマスターズTOKYO】
    毎週月曜日のトレンドマスターズはYesNoアンケートで主流がわかる「あなたはどっち?YESNOリサーチ」をお届け。今朝は音声ニュースアプリ「Voicy」とのコラボから生まれた働き女子パーソナリティ 内田あゆみさんのレポートでお送りしました。

    今回の質問は「自撮りはしますか?」名越さんにもお付き合いいただきました。

    【マスターズインタビュー】
    今週のインタビューのお相手は国内最大級の釣りの総合情報サイト「ツリホウ」や、釣った魚を休養して釣り人同士で交流できる、スマートフォンアプリ「ツリバカメラ」などの開発・運営しているウミーべ株式会社CEOカズワタベさんです。カズワタベさんは経営者になりたいと思っていましたが、音楽大学に入学します。初日の今日は「音大出身でなぜ起業?」と「失敗」についてお話を伺います。

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    今日の楽曲ラインナップ
    1曲目 Venus / Bananarama
    2曲目 Faithfully / Journey
    3曲目 Shangri-La / 電気グルーヴ

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  • 2018.10.26

    10月26日(金) The News Masters TOKYO 第408回

    【7時台】
    金曜日7時台のニュースマスターは、エコノミストの崔真淑さんと文化放送・報道スポーツセンターの鈴木びんさん。

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    ●7時は、今朝のニュースから「株安 半導体が影響か」と「安田純平さん、帰国」のニュースについて。まず「株安 半導体が影響か」についてですが、昨日の東京株式会社の日経平均株価は、世界経済の先行きへの不安感が高まって大幅に値下がりし、おとといに比べて820円以上、下落して2万1268円73銭で取引を終えました。ことし4月上旬以来、およそ半年ぶりの安値水準です。

    アメリカのマイクロソフトやクレジットカードのVISAが非常に決算がよかったため、上昇したのですが、アメリカの株式市場が終わった後に発表したGoogleがあまり良くなかったということで、時間外取引でGoogle株が急落。そのため、日本株には戻ってこないのではないかと崔さんは予測します。

    また、これまで株価の急落について、アメリカの中央銀行の影響をお話いただいていましたが、別で注目されているのはアメリカの半導体事業。半導体事業は世界経済と連動しやすいというのが理由ですが、業績が極めて悪く、世界中で株式市場が下がっているということになり、日本のマーケットも反発しないのではないかとのことです。



    続いて、「安田純平さん、帰国」のニュースですが、内戦下のシリアで2015年6月に武装勢力に拘束され、およそ3年4ヶ月ぶりに解放されたジャーナリストの安田純平さんが昨夜、トルコから帰国しました。健康状態に問題はないようですが、本人の会見は、体調を考慮して後日行うということです。

    今回どうしても「自己責任論」に注目されてしまいがちですが、今回は日本とカタールの動きに注目。日本では外務省内に国際テロ情報収集ユニットというものを作り、カタールなどの国と太いパイプを作ったり、中東ではヨルダンの首都アンマンに駐在員を派遣したりしていました。そのおかげで、安田さんの情報は十分に得られていたとのことです。カタール現在水面下での交渉の場となっていますが、タダでというわけではなく経済協力などを見越して動いているのではないかというお話でした。

    ●7時30分は、「デジタルマネーで給与」というニュースにフォーカス。給与を電子マネーで支払いできるよう、厚生労働省が規制を見直す方向で検討していることがわかりました。来年にも銀行口座を通さず、スマートフォンやプリペイドカードの資金決済アプリなどに送金できるようにする方向。日本のキャッシュレス化を後押しする"電子マネーで給与"について崔さんに伺いました。

    電子マネー払いは現金払いなどと従業員が選択できるようにすること、企業が指定したカードや決済アプリに給料を入金する仕組みで、入金された給与をATMなどで月1回以上、手数料なしで現金で引き出せることが条件になっています。

    今回の背景にはキャッシュレス化を進めたいということと東京都が要望したことがあります。銀行口座の開設に手間がかかる外国人労働者向けに国家戦略特区での対応を求めていました。アメリカでも移民や低所得者層を中心に利用が増えています。

    給与のデジタル化は金融とITを組み合わせるフィンテックを活用した新たなサービスを生み出すきっかけになる可能性を秘めているというお話でした。

    【8時台】
    金曜日8時台のニュースマスターはNOBORDER NEWS TOKYO代表でメディアアナリストの上杉隆さん。

    ●8時は「安田純平さん、帰国」のニュースについて。上杉さんが思う「ジャーナリストという生き物」についてお話いただきました。

    ●8時30分は「AI特区構想」にフォーカス。先日、首相官邸で国家戦略特区諮問会議が開かれAI=人工知能やビッグデータを活用したまちづくりについて協議されました。安倍総理大臣は「国家戦略特区の一掃の活性化に向けて力強く取り組んでもらいたい」と語り、片山さつき地方創生担当大臣の私的懇談会の元で、11月下旬に「スーパーシティ構想」をまとめることを確認しました。

    上杉さんにはどんなことをやるのか、AI特区構想について期待することは?そもそも実現できるのか?などお聞きしました。

    【トレンドマスターズTOKYO】
    金曜日のこの時間は「タケタケFriday」今日は上杉さんと「ゴルフの国内男子ツアーを憂う」というテーマにギャラリー数の低迷やプロアマでの不祥事騒動、スポンサーが3試合撤退を表明などの事例と合わせて、どうすればゴルフの国内男子ツアーが盛り上がるのかを話し合いました。

    【マスターズインタビュー】
    今週のインタビューのお相手は、今週水曜日に開幕した卓球リーグ「Tリーグ」のチェアマン松下浩二さん。最終日の今日は「Tリーグの独自のルール」や「今後の目標」などについて伺いました。

    今日の楽曲ラインナップ
    1曲目 I've Never Been to Me / Charlene
    2曲目 BACK IN TIME/HUEY LEWIS & THE NEWS
    3曲目 歩いて帰ろう / 斉藤和義

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  • 2018.10.25

    10月25日(木) The News Masters TOKYO 第407回

    【7時台】
    木曜日の7時台のニュースマスターは教育改革実践家・元リクルート社フェローの藤原和博さん。

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    ●7時は「2020東京五輪、公式映画監督に河瀬直美さん」という話題。2020年東京オリンピック・パラリンピック大会組織委員会は、今回の公式映画監督として、映画「殯の森」などの作品で知られる河瀬直美さんの就任を発表しました。オリンピック史上最多となる33競技339種目で競わせる大会を準備段階から閉幕にわたって撮影し、レガシーとして後世に伝える役割を託します。

    河瀬直美さんは奈良市立一条高校が生んだスーパースター。代表作には『萌の朱雀』『あん』『光』があります。今回の公式映画監督にはビートたけしさんなどの名前も挙がっていましたが、フランスの映画界でも評価の高い女性監督の河瀬さんが選出されたことは良いことだというお話でした。

    ●7時30分は、「夫の過半数、自宅介護を希望」という話題。民間の調査会社リサーチ&ディベロプメントによると、妻よりも夫の方が「自宅介護」を希望する割合が多いことが分かりました。この調査は50歳から79歳の既婚の男女を対象に実施したもので、介護が必要になった時に暮らしたい場所について男性は55%が自宅と答え、高齢者向け施設の30%を大きく上回りました。一方女性は、自宅が42%、高齢者向け施設が39%とほとんど差がありません。

    誰もが在宅介護から「家で死にたい」と思うのかもしれませんが、やってみれば分かりますが、とんでもなく大変だと藤原さんは個人的体験談を語りました。在宅医療や在宅介護があっても大抵の場合、寝たきりの介護5状態以外は毎日サポートには来ないため、介護者は精神的にも追い詰められるということです。

    また、最近では救急車が患者さんの家族から蘇生を拒否されるケースが昨年は2000件あったそうです。終活という言葉が登場して久しいですが、普段から「どうやって死ぬのか」について家族やパートナーと話しておかないとえらいことになります。

    高度医療による延命を望まない場合は、その意思を文書にして公正文書化して「遺言」にする必要があるということを教えていただきました。

    【8時台】
    木曜日の8時台のニュースマスターは株式会社横浜DeNAベイスターズ前代表取締役社長/スポーツ庁参与 池田純さん。

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    ●8時は「大学スポーツ協会『UNIVAS』は、大学スポーツの新ステージを拓くか」というお話。スポーツ庁が大学スポーツ改革の柱と位置付ける 大学間・競技間を横断する統括組織の正式名称が「大学スポーツ協会」略称・UNIVAS(ユニバス)に決まりました。統括組織は「学業と部活の両立」、「選手の安全管理」、「大学スポーツのブランド力向上」などを軸に、全米大学体育協会(NCAA)をモデルにして来年2月末の一般社団法人設立を目指します。また、スポーツ紙では、代表候補に池田純さんの名前も挙がっており、新組織「UNIVAS(ユニバス)」の船出と、大学スポーツ改革が注目されています。

    鈴木大地スポーツ庁長官は、「UNIVASを大学スポーツの新時代を拓く組織にしていきたい」と強調。来年の春に200大学、2025年までに400大学、60競技団体、20万人規模の学生アスリートを擁する組織にするロードマップを示されました。

    UNIVASはアメリカのNCAAをモデルにしていますが、真似できる点と、できない点があります。日本の大学スポーツ界は明治以来、各大学や中央競技団体、学生競技連盟が独自の歩みを刻んできた歴史があります。もちろん、NCAAを見習うべきところがたくさんありますが、日本の大学スポーツの歴史や現状を鑑みた組織となるはずというお話でした。

    ●8時30分は「プロ野球『ドラフト会議』の舞台裏と、他のスポーツにも『ドラフト導入』を提言」というお話。中日、ヤクルトに続き、巨人も1位指名を公表しました。今日開かれるプロ野球「ドラフト会議」を前に、各球団はスカウト会議を開き、指名候補者の絞り込みを進めていますが、「ドラフト会議」に参加した経験のある池田純さんに、「ドラフト会議」の舞台裏と、スポーツ界に「ドラフト会議」導入の提言を伺いました。

    池田さんはどの選手がどの球団に行くかということはあまり興味がなく、誰がクジを引くのかなどの裏側が面白いと話します。また、池田さんは社長在任中は監督に勧められても、クジを引かなかったそうです。なぜなら「お客さんに見せたいものを見せたい。監督が引いてこそ、その選手とのストーリーが始まるから」

    スポーツに限らず、ありとあらゆるビジネスにおいて、消費者の共感を呼ぶには「ドラフト会議」から、どんな新しいストーリーが生まれるのかを楽しもう!とのことでした。

    【トレンドマスターズTOKYO】
    木曜日はユニークな視点で生まれた商品や今、注目されつつあるモノ・コト・サービスなどを紹介しています。今日取り上げたのは先週・水曜日から、東京・北区の赤羽駅で実験的に始まった無人AIレジ店舗「TOUCH TO GO」を取り上げます。こちらは赤羽駅のホーム上にあるお店。棚には商品がたくさん並び、一見、普通のお店に見えますが、スタッフがいない無人の店舗です。今回働き女子パーソナリティの小林厚妃さん

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    お店には入口と出口が別々にあり、入るのにも出るのにもSUICAなどの交通系のカードをかざす必要があります。欲しい商品を手に取り、出口で、SUICAをかざすと、合計の料金が表示され、引き落とされます。どんな仕組みなのかサインポスト株式会社の蒲原社長にお話を伺いました。

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    お店は赤羽駅の5、6番線ホームにあります。平日10時から夜8時までの営業で、土日祝日はお休みです。皆さんも行ってみてはいかがでしょうか。

    【マスターズインタビュー】
    今週のインタビューのお相手はついに昨日開幕した卓球リーグ「Tリーグ」のチェアマン・松下浩二さんです。ビジネスとしての狙いは「世界ランキング一位のあの国」なんだそうです。

    今日の楽曲ラインナップ
    1曲目 Hero / MARIAH CAREY
    2曲目 Soul Men / Sam & Dave
    3曲目 せつなさを殺せない / 吉川晃司

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  • 2018.10.24

    10月24日(水) The News Masters TOKYO 第406回

    【7時台】
    7時台のニュースマスターは、東京大学大学院教授の柳川範之さんです。


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    ●7時の話題はこちら。安倍総理は明日から3日間、中国・北京を日本の総理として7年ぶりに公式訪問し、習近平国家主席らと会談する見通しです。今年は日中平和友好条約発効40周年、中国の「改革・開放政策」導入から40年の節目にあたり、今回の首脳会談で主要議題の一つになるのは、経済分野での協力強化とされます。


    日本と中国は距離的に近いこともあり、これまで様々な取引をしてきました。そのため今後も、お互いにとって必要な存在ですが、政治システムの違いによる多くの不安感もあるのが現状です。企業が乗り越えていけるような政治的サポートが必要になりそうです。また、柳川さんは、「アメリカと中国は大陸同士で発想が似ているため、今後中国は対アメリカとの交友を深めていくだろう」と予測しました。


    ●7時30分は消費税増税の話題にフォーカス。政府は今月19日、来年10月の消費税率10%への引き上げに備えた景気対策に、購入額以上の買い物ができる「プレミアム付き商品券」を盛り込む方向で検討に入りました。地方自治体が発行し、上乗せ分などの経費を国が負担します。既に増税分2%のポイント還元案を具体化させていますが、条件となるキャッシュレス決済の導入が難しい中小・零細店の集客への支援も必要との判断に傾いています。


    柳川さんは、「軽減税率に伴うコストはすごく大きいため、趣旨はいいけどなかなか実現は難しいのでは。やらなければよかったと後悔しそう」と話しました。タケさんも、「キャッシュレスでの支払いにポイント還元、マイナンバーでさらに上乗せするのなら、消費税を上げる必要が何のでは」と意見これに対し柳川さんは、「何のためにやっているのだろうか。取りやすい消費税から取っているような感じがする。もっと全体を見直すべき」と話しました。


    【8時台】
    8時台のニュースマスターは、サッカー解説者のセルジオ越後さんです。


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    ●8時は、『新生サッカー日本代表、好発進』の話題にフォーカス。サッカー日本代表が、森保監督体制に代わり、これまでに3試合の親善試合を行いました。コスタリカ、パナマ相手にそれぞれ3-0と快勝。さらにFIFAランキング5位の強豪・ウルグアイには4-3と競り勝ちました。特に、南野、中島、堂安など、若手の選手も活躍し、今年の夏に開催されたFIFAワールドカップロシア大会に比べてチームの若返りもみてとれます。


    ここまで日本代表は、3戦全勝のと良い結果が続いています。特にウルグアイに勝ったことで、今後の期待値も上がっています。セルジオさんは、新しい選手が活躍し始めていることに注目しています。中でも、「この3試合で継続的に結果を出したのは南野」と評価。「ただ、南野もこのプレーをクラブに戻ってから、代表に再び呼ばれてからも続けないといけない。それが続くのであればまた評価をする。他の選手は、それを覆す『なにくそ』という気持ちにならなければならない」と話しました。また、「日本で試合に出れても海外で試合に出れないと意味がない。日本全体のレベルを上げるためにもどんどん海外に出て欲しい」とコメントしました。


    ●8時30分は、『ワールドカップ開催直前!アンプティサッカーとは』の話題にフォーカス。事故や病気によって手足を切断した選手が松葉杖をついてプレーするアンプティサッカー。そのワールドカップメキシコ大会2018が、10月27日から11月4日まで開催されます。日本代表はこれまでに、日本で競技が普及して以来2010年、2012年、2014年と3大会連続でワールドカップに出場しています。私たちの知っているサッカーとの違い、魅力はどのような点なのでしょうか?


    セルジオさんは、日本アンプティサッカー協会の最高顧問をされています。アンプティサッカーとは、片足が不自由な方がプレイし、片腕が不自由な方がゴールキーパーをする、計7名で行うサッカーです。セルジオさんは、「選手たちの努力がすごい」と絶賛しました。選手たちの言葉には説得力があり、健常者の子ども達を教育してくれるそうです。また、障害者との距離が縮まらない理由については「障害者にとっては当たり前のことなのに、『かわいそう』と思ってしまっているから」と話しました。今後の試合は、11月17日と18日に富士通スタジアム川崎で、「第8回日本アンプティサッカー選手権大会2018」が開催されるそうです。


    【トレンドマスターズTOKYO】
    毎週水曜日のテーマは『Company』。知っておきたい様々な会社や組織、その取り組みを、文化放送の報道侍・塚本ディレクターがお伝えしました。2020年の東京オリンピック・パラリンピックに向けて、どんな新たなレガシーを私たちの社会は、生み出すことができるのかをテーマに、「SOCIAL IMPACT FOR 2020and BEYOND」というタイトルのワークショップが、毎月1回のペースで開かれています。


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    このワークショップでは、毎回、解決すべき社会課題がいくつか提案され、それを巡ってグループごとに話し合いが行なわれるという形で行われます。例えば、この日の議論では、ロート製薬から「社員の採用に当たって大学卒の一括採用という形を改め、高校卒の若者にも門戸を開放するには、どうすればよいのか」とか、ヤマハ発動機からは、「トップアスリートのセカンドキャリアなど、その才能を活かせる社会づくりには、何が必要か」といった社会課題などが提案されました。会社やNPO法人などを代表する人もいれば、個人の資格で参加する人など様々です。2020年に向けて、何ができるのかを一人一人が考えるところから、新たなレガシーが生まれると言えそうです。


    【マスターズインタビュー】
    今週のインタビューのお相手は、今週水曜日に開幕する卓球リーグ「Tリーグ」のチェアマン・松下浩二さんです。いよいよ今日開幕する卓球「Tリーグ」。その魅力と開幕戦の見どころについて伺いました。


    今日の楽曲ラインナップ
    1曲目 I say a little prayer / Aretha Franklin
    2曲目 Won't Go Home Without You/Maroon5
    3曲目 SHAKE / SMAP 

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  • 2018.10.23

    10月23日(火) The News Masters TOKYO 第405回

    【7時台】
    火曜日7時台のニュースマスターは、作家・ジャーナリストの佐々木俊尚さんです。


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    ●7時は、『70歳雇用へ法改正指示 未来投資会議で安倍首相』のニュースにフォーカス。政府は、未来投資会議を開き、現行で65歳までの継続雇用の義務付けを70歳まで引き上げる際の仕組み作りについて議論しました。安倍晋三首相は会議で「高齢者の希望、特性に応じて多様な選択肢を許容する方向で検討したい」と述べたうえで、来年夏までに結論をまとめ、速やかに法改正するよう関係閣僚に指示。現行で原則65歳となっている公的年金の支給開始年齢は、維持する方向で一致しました。


    現状、高年齢者雇用安定法というのがあり、以前はもっと早かった定年退職。今、65歳までは希望すれば全員が働ける環境であり、これを70歳までに引き上げると言うのが今回のお話です。さらに75歳まで引き上げれば、一人当たりが養う高齢者の数は減るというメリットもありますが、企業によっては1日中パソコンでゲームをやって遊んでいる定年間近の社員(通称:ソリティア社員)も中にはいます。


    以前リクルートには40歳定年制があり、そこから20年で、他の人生が歩めるレールづくりをしていました。70歳まで引き上げるなら、そういう制度作りをしないと、大企業に滑り込んで後はダラダラ働いたり、ソリティア社員が増える可能性もあり、こういう制度の必要性を説きました。


    ●7時30分は、『地方で統一 QRコード決済』の話題にフォーカス。経済産業省は、新たなキャッシュレス普及策として、地方の鉄道やバスなどの料金支払いを統一規格の「QRコード」決済で行えるようにする検討を始めました。実現すれば、事業者の違う交通機関でも、スマートフォンで簡単に運賃を支払えるようになります。地方の金融機関がATMなどを減らす中、現金を下ろさなくても生活できる環境づくりを目指します。


    QRコードは、お店に貼ってあるものと自分のスマホに表示されるものの2種類あります。一番手っ取り早いのは、お店に機材の導入コストがかからない前者(読み取りはお客さんのスマホ)。しかし、日本の高齢者がQRコードで支払いをするかと言うと現実的ではありません。その原因として、日本はコンプライアンスに厳しく、いちいちログインが必要だったりする使いづらいソフトになってしまうという背景が。日本の場合、「全員が使えるようになってからやりましょう」というのはいいことだけど、導入が遅れるというデメリットもつきものです。


    【8時台】
    8時台のニュースマスターは、カジノ・エージェントの尾嶋誠史さんです。


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    ●8時は、日本国内におけるカジノ設置の話題にフォーカス。今年7月にカジノを含む統合型リゾート(IR)法案が可決され、近い将来日本国内にもカジノが作られるのでは?と注目が集まっています。今後のIRの推進については治安の悪化を懸念する声もあり、不安を抱えている人も多い現状ですが、その是非を問う前に、まずはリアルなカジノの現場の様子を教えていただきました。


    尾嶋さんはマカオのカジノでVIPのご案内をされています。カジノの数やスケールではラスベガスが世界一ですが、マカオのカジノは、その7倍近い売り上げがあるようで、主な客は中国の大富豪たちだと言います。マカオのカジノには3つのランクがあり、これまでアテンドしたお客様の予算は、なんと最低でも1億円。マカオのカジノの実態にひたすら驚くタケさんでした。


    ●8時30分もカジノの話題。今年の7月に統合型リゾート(IR)実施法案が可決・成立したことで、今後、日本国内におけるカジノ設置への道が開かれました。想定されるメリットと懸念について、マカオのカジノの現場でエージェントとして働いている尾嶋さんと一緒に考えました。


    カジノ設置のメリットについては、観光都市として世界中の富裕層を呼び込むことができ、おもてなしのサービス力を持つ日本人が、超一流のディーラーとして活躍できる可能性が高く、そうなるとカジノでの税収入にも期待できます。しかし、カジノによって治安が悪くなった国もあれば、逆に治安が良くなった国もあるのが事実。尾嶋さんは、「カジノは9割は勝てないし、一度ハマると抜け出せない。一般市民に対して防御策をとることは絶対条件だ」と話します。その防御策として、マイナンバーで賭けられる金額を制御することが案として上がりました。


    【トレンドマスターズTOKYO】
    火曜日のテーマは『BOOK』です。今日は、本の要約サービスを提供する株式会社フライヤーのプロモーションマネージャー、井手琢人さんから、スポーツライター・佐々木亨さんの『道ひらく、海わたる 大谷翔平の素顔』をご紹介いただきました。大谷翔平選手の取材を花巻東高校時代の15歳の頃から続けてきた佐々木さんがこれまでの取材をもとに書かれた本で、「野球には全く興味がない!」「知らない!」人でも絶対に何かを得られる内容になっています。


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    【マスターズインタビュー】
    今週のインタビューのお相手は、明日・水曜日に開幕する卓球リーグ「Tリーグ」のチェアマン、松下浩二さんです。Tリーグとは、世界トップレベルの選手を擁するチームから、趣味でプレイする地域のチームまでがカテゴリーに分かれて存在する プロアマ併存を目標にしたスポーツリーグ構想です。今朝はTリーグ設立にあたって参考にしたモデルについてうかがいました。


    今日の楽曲ラインナップ
    1曲目 Killing me softly with his song / Roberta Flack
    2曲目 恋のルーレット / Hi-Fi Set

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  • 2018.10.22

    10月22日(月) The News Masters TOKYO 第404回

    【7時台】
    今週月曜日7時台のニュースマスターは、フジテレビ系列28局のニュースサイト FNN.jp のチーフビジョナリスト 清水俊宏さん。

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    ●7時は「消費増税対策、ポイント還元について」のニュースにフォーカス。来年の10月の消費増税にあたり、財務省と経済産業省は消費者へのポイント還元に参加するクレジットカード会社に対して、加盟店から受け取る手数料率に上限を定めるよう求める方針で、価格の3%台を軸に調整をすすめます。ポイント還元は中小小売店などのカード決済の導入を後押し、施策の効果を高める目的ですが、民間の契約への政府の関与に反発が出る可能性が懸念されています。

    クレジットカードやスマートフォンでのQRコードでのキャッシュレス決済を中小の小売店ですると、2%分をポイント還元する施策。還元期間は1年程度、デビットカード、QRコードの決済も対象となっています。キャッシュレス決済は生産性向上・経営効率化、外国人観光客の利便性の向上、取引の透明性を高め、脱税の防止などにの効果があると言われているため、お金をついつい使ってしまう人が増え、景気には良い影響が出ると言います。

    しかし、電子化された取引に馴染みのない高齢者やクレジットカードを持っていない消費者、クレジット機能のレジや専門端末を持たない店舗など公平性という意味では課題が残るというお話もしていただきました。

    ●7時30分からは、ハーバード大学医学部客員教授・根来秀行さんとも一緒にお送りしました。 根来さんは国内の研究教育機関のみならず、ハーバード大学、ソルボンヌ大学の医学部で客員教授をつとめられ、アンチエイジング、遺伝子治療、自律神経、睡眠医学など、多岐にわたる最先端の臨床、研究、医学教育の分野で国際的に活躍されています。

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    本日のテーマは「毛細血管と自律神経力で、健康状態がすぐわかる」 根来さんは、最新の医学的見地から、健康寿命の秘訣として「健康な毛細血管」をあげていらっしゃいます。そこで今朝は、老けない、病気にならない体づくりに欠かせない「毛細血管力」について、伺いました。

    根来さんのクリニックで行う「毛細血管」のチェックは薬指の指先の毛細血管の形状や勢い、血行を調べるというもの。血管の99%は「毛細血管」、全身の健康状態に深く関係します。毛細血管力が低下すると血が流れず、管だけの「ゴースト血管」と呼ばれるものになってしまいます。放送ではこの「毛細血管力」を高める呼吸法について教えていただきました。

    【8時台】
    本日8時台のニュースマスターは精神科医の名越康文さん。

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    ●8時は、「仕事の精度と速度があがる呼吸法とは?」というお話。血管をゆるめ、毛細血管を増やすのに役立つ「呼吸法」ですが、さらに呼吸の方法を意識して変えることで、体や脳、メンタルをコントロールできるということも。科学で解明されつつあります。

    呼吸は自律神経のコントロールで24時間休まず行っていますが、意識して止めたり、息の量を変えることもできます。世界の一流(要人・アスリート)と言われる人は呼吸を意識しています。1分に15回1日に21600回、数分呼吸しないだけで致命傷になるほど大事です。働き盛りのビジネスパーソンが呼吸法を取り入れると、ストレスを解消したり、自律神経の働きに大きな影響力があったりするというメリットがあります。

    脳への影響も大きく、細胞に酸素を送る内呼吸が十分でないとパフォーマンスが上がりません。そのために「正しい呼吸法」が必要で、習得すると体調を最適な方向へ整えることができるというお話でした。

    ●8時30分は「アンチエイジング、最新医療事情」のお話。人生100年時代に向け、健康寿命だけでなく、いつまでも若く美しく生きたいという気持ちを叶えるアンチエイジングにも関心が集まっています。そこでこの時間は、最先端のアンチエイジングについて、根来さんに伺いました。

    100年以上、健康で若く生きられる世の中は、そのうちやってくるのでしょうか?アンチエイジングの本質とは?というお話をしていただきました。

    【トレンドマスターズTOKYO】
    毎週月曜日のトレンドマスターズはYesNoアンケートで主流がわかる「あなたはどっち?YESNOリサーチ」をお届け。今朝は音声ニュースアプリ「Voicy」とのコラボから生まれた働き女子パーソナリティ 黒河麻里奈さんのレポートでお送りしました。

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    今回の質問は「3ヶ月以内に感動で涙を流しましたか?」名越さんと根来さんにもお付き合いいただきました。

    【マスターズインタビュー】
    今週のインタビューのお相手は今週水曜日に開幕する「Tリーグ」のチェアマン 松下浩二さんです。松下さんは、1967年愛知県のお生まれ。バルセロナから4大会連続でオリンピックに出場。日本人初のプロ野球選手でドイツ・ブンデスリーガをはじめ各国のプロリーグでプレイした実績をお持ちです。今朝は松下さんの現役時代のお話を伺いました。



    今日の楽曲ラインナップ
    1曲目 Arthur's Theme / Christopher Cross
    2曲目 Fields of Gold / Sting
    3曲目 まゆみ / KAN

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  • 2018.10.19

    10月19日(金) The News Masters TOKYO 第403回

    【7時台】
    金曜日7時台のニュースマスターは、エコノミストの崔真淑さんと文化放送・報道スポーツセンターの鈴木びんさん。

    ●7時は、今朝のニュースから「KYB、19日に建物名公表=データ改ざん、影響長期化」と「1000円札の色変わる」のニュースについて。

    免震・制震メーカーの検査データ改ざん問題で、油圧機器メーカーのKYBは今日の午後、不正疑いのある装置が使われている建物名も公表します。公表するのは、改ざんの有無を確認中のものも含めた986件のうち、不特定多数が利用する施設を中心に、所有者などの了解が得られた建物です。すでに、日銀本店やJR東京駅の一部、羽田空港国際線旅客ターミナルでも不正の疑いがある装置が使われていることが国土交通省の資料で分かっています。

    現在、「有明アリーナ」「水泳センター」「スカイツリー」などでもKYBの免震・制振装置が入っている可能性があります。また、今どれだけ問題のある製品があるのかというと、免震用がおよそ73%、制震用がおよそ16%(ともに疑いも含めて)だといいます。KYB製は主に関東や中部で、特に東京の大規模な建物に使われているそうです。

    今回問題だったのは、需要はどんどん増えていってるのにも関わらず、検査員を一人だけだった件や国の免震認定を取っていないものも出荷していたということも新たに分かりました。日本だけでなく世界的にも有名な企業であるため、ショックは大きくなるでしょう。

    「震度7の地震でも影響はない」とされていますが、放置はできません。生産の手間などを装置の交換に回す必要が出てきます。そのせいでさらに建設作業が遅れていくのではと懸念されています。



    1000円札の記号と番号の印刷の色が、来年3月の発行分より、現行の褐色から紺色に変わることになりました。お札に印刷されているアルファベットと数字の組み合わせを全て使い切ったためで、野口英世の肖像をあしらった現行の千円札の印刷色の変更は2度目です。このお話では、日本の紙幣の信頼度が高いことと、外国のお金の信頼度の高さの違い、本物と偽物を見分ける方法などについてお話しました。

    ●7時30分は、「ドコモがスマホデータを活用した信用スコアを算出」というニュースにフォーカス。NTTドコモは、スマートフォンの利用状況などを解析し、個人の「信用スコア」を算出する金融機関向けサービスを来年の3月から提供すると発表しました。この新しい融資サービスは「ドコモ レンディングプラットフォーム」と言い、その第1段として新生銀行が活用する予定です。

    「信用スコア」とは個人に紐づくたくさんの情報(パーソナルデータ)をAI(人工知能)が分析し、個人の信用力を「信用スコア」という数字で得点化するサービス。個人の信用力が数字という誰でもわかるような形式で可視化されます。

    「ドコモスコアリングサービス」は、顧客の同意に基づき、ドコモの契約者が、金融機関に融資を申し込む際に、ドコモとの契約期間や携帯料金の支払い履歴、コンテンツサービスの利用状況などのビッグデータを解析し、自動的に信用スコアとして算出するものです。算出した利用者ごとの信用スコアを金融機関の審査に活用できる仕組みで、金融機関は、この信用スコアを活用した審査を行うことで、個々人の状況に合わせた適切な金利・貸出枠を設定することができます。

    これが広がると、お金の動きだけでなく、日々の行動がスコアリングに繋がる時代がくるかもしれません。

    【8時台】
    金曜日8時台のニュースマスターは陸上競技400mハードル日本記録保持者でスポーツコメンテーターの為末大さん。

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    ●8時は「スポーツ界の問題点や改善すべき点」について。スポーツとアスリートに関して様々なアプローチで活動をしている為末さんに、今朝は、為末さんが考える"スポーツ界の問題点や改善すべき点"について伺いました。



    色々なことをお聞きしましたが、為末さんは「強化費はほとんどが選手に使われるが、これがコーチにもわたるようになれば、もっと良くなる」や「パラリンピアンに合う街を作っていければいい」というお話がとても印象的でした。

    ●8時30分は「2020東京オリンピック・パラリンピック」について。シドニー、アテネ、北京と3度のオリンピックに出場している為末さん。2020東京オリンピック・パラリンピックでは"新国立競技場整備計画経緯検証委員会委員"もされています。近づく"2020東京オリンピック・パラリンピックに向けて"為末さんのオリンピックに対する思い、そして考えを伺いました。

    "新国立競技場整備計画経緯検証委員会委員"は国立競技場の未来のことではなく、作られる経緯を検証する役目。その新国立競技場のお話や、為末さんが館長を務める「新豊洲 Brillia ランニングスタジアム」のお話、オリンピック・パラリンピックの可能性のお話、その後の日本の社会をどう変えていくべきなのかなどについて伺いました。

    【トレンドマスターズTOKYO】
    金曜日のこの時間は「タケタケFriday」今週のこの時間は、特別企画をお届けします!題して・・・『タケ小山 日本全国ここに行ったらこれを食え!』日本各地の食を味わってきたタケさんが、おすすめのご当地グルメを紹介します!本日は・・・

    伊勢志摩に行ったら「手こね寿司」を食え!

    手こね寿司とはちらし寿司の一種で、元は漁師飯。カツオやマグロなどの赤身の魚を醤油ベースのタレに漬け込んだ後、酢飯と合わせた寿司です。薬味として大葉や生姜、海苔などを散らします。放送では為末さんの得意料理などもお聞きしました。

    【マスターズインタビュー】
    今週のインタビューのお相手は、元プロ野球選手の小宮山悟さんです。実はJリーグの理事も務められていたほど、大のサッカーファン、野球業界とサッカー業界をこれほど近くで見比べると、やはり思うことがあるようです。最終日は野球サッカー各業界の差について、そして今後のビジョンを伺いました。

    今日の楽曲ラインナップ
    1曲目 Rosanna / TOTO
    2曲目 Every Breath You Take / The Police
    3曲目 I Just Wanna Stop / Gino Vannelli
    4曲目 ぼくらが旅に出る理由 / 小沢健二

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  • 2018.10.18

    10月18日(木) The News Masters TOKYO 第402回

    【7時台】
    木曜日の7時台のニュースマスターは教育改革実践家・元リクルート社フェローの藤原和博さん。

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    ●7時は「フリーランス支援拡大の動き」という話題にフォーカス。フリーランスや個人事業主の資金繰りを支援するサービスが広がっています。インターネットインフラ事業などを手がけるGMOインターネットが、個人が、仕事を発注した企業に送った請求書の情報を元に、企業からの入金前に資金を振り込むサービスを始める他、これまで難しかった融資やクレジットカードのサービスなども登場しています。

    これまでフリーランスは案件が長期化する場合などに資金繰りが負担になりがちでした。お金の問題でフリーランスになる決意がつかない人もいるでしょう。日本が沈滞した原因の一つは、サラリーマンと公務員という組織からの給与所得者が増えすぎたこと。つまり、会社ブランドや無駄な役職で食べている人が急増したということです。一方で、これからの流れは「働き方改革」でも進めているようにフリーランスもしくは個人事業主を増やすこと。現在、副業も含むフリーランス人材は国内で1000万人を超えます。

    しかし、日本の場合どうしても「フリー」は信用という面でマイナスがあります。今回のニュースのように、独立する個人をサポートする保険や様々な代行業、取引の決済を容易にするようなどのサービス業は、今後成長するとのことでした。

    ●7時30分は、「子どもの貧困 3割が食料を買えない経験」というお話。子どもの学習支援を行うNPO法人キッズドアの調査によると、無料学習会を利用する低所得世帯で、過去一年間にお金が足りず、食料が買えない経験があったのは、およそ3割に上ることが分かりました。調査対象となった低所得世帯のおよそ6割がひとり親世帯で、世帯年収は平均304万円でした。

    子どもの貧困問題は深刻で、子どもがいる世帯で大人が一人の場合の貧困率は、最新の調査(平成25年厚生労働省による国民生活基礎調査)で54.6母子のひとり親世帯では平成22%の平均年間就労収入は181万円となっています。

    この現状に、当然行政も対策を行っており、学童保育の基準を緩めるなどを行っています。放送では藤原さんが大阪府知事教育政策特別顧問時代に橋下知事のもと、給食に大きな補助をつけて普及率を大幅向上させた経験をお話いただきました。

    衣食住は基本。「衣」は着回しでなんとかなりますが、「食」と「住」は何ともならない例が多いので、子ども食堂などの試みが広がっているのが嬉しいとのことでした。

    【8時台】
    木曜日の8時台のニュースマスターは株式会社横浜DeNAベイスターズ前代表取締役社長/スポーツ庁参与 池田純さん。

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    ●8時は「プロスポーツの『外国人選手枠』は、転換期を迎えている」という話題。日本のプロスポーツ界は、外国籍選手枠の転換期を迎えています。バスケットボールのBリーグと、ラグビーのトップリーグは今シーズンから枠を広げ、サッカーのJリーグも来年からの「枠拡大」が検討されています。国内リーグの外国籍選手枠拡大について考えます。

    バスケットボールは「Bリーグ」は同時プレーできる外国籍選手を2人までが帰化選手を含む3人に拡大、ラグビーの「トップリーグ」は4人から6人に拡大、サッカーの「J1リーグ」は最大4人(3+アジア枠1)を5人(に検討中)。また、クラブに登録できる外国籍選手数の5人を無制限に拡大予定です。

    この意見についてはタケさんも池田さんも大賛成。「リーグの魅力を高める」「外国人選手とともに日本人がプレーすることで、プレーの質が高まる」「競争することでの成長に期待できる」などのメリットがあるとのことです。

    放送では世界共通のスポーツ「サッカー」の外国の状況についてや、タケさんに時代に逆行しそうな「LPGA女子ゴルフ」のお話をしていただきました。

    ●8時30分は「プロ野球『育成ドラフト』と、『育成選手』出身の活躍ぶりに注目」というお話。プロ野球セ・パ両リーグのクライマックスシリーズ・ファイナルステージが昨夜、同時に開催されましたが「格安の年俸」からスタートした「育成選手」出身の活躍に、熱い視線が注がれています。プロ野球で活躍する「育成選手」と「外国人育成選手」、可能性を秘めた「スター候補生」を探ります。

    来週の木曜日・25日に行われる「プロ野球ドラフト会議」は、この夏の甲子園を沸かせた『スーパー高校球児』(金足農業の吉田、大阪桐蔭の根尾、報徳学園の小園)の争奪でさぞ、賑やかなことでしょう。超話題の球児のほかに、大学、社会人にも実力派が多いので盛り上がるとは思いますその「ドラフト会議」の一方で、引き続き行われるのが育成選手を指名する「育成ドラフト」 年俸は300万円未満です。

    この話題を取り上げた理由は、昨晩のファイナルステージ。ソフトバンクホークスのキャッチャー・甲斐選手は8年前に「育成6位」と最下位からスタートした苦労人です。「ウサギとカメ」でカメを応援したくなるのが日本人のマインドのため、育成選手がスタメンのトップ選手になることを応援したいと思う人も多いはず。

    育成選手が1軍に上がるのは大変ですが、可能性はあります。来週のドラフト会議、テレビでは1位や2位までしか放送されませんが、その後も注目してみてはいかがでしょうか。

    【トレンドマスターズTOKYO】
    今週のこの時間は、特別企画をお届けします!題して・・・『タケ小山 日本全国ここに行ったらこれを食え!』日本各地の食を味わってきたタケさんが、おすすめのご当地グルメを紹介します!本日は・・・

    「徳島ラーメン」

    生卵を載せるのが特徴で、徳島では「ご飯のおかず」として食べられているというで、通常のラーメンよりも量が少なめ、ほとんどのお店にライスがあり、ラーメンを注文したら無料で食べられるお店も多いといいます。
    池田さんはカロリーやお酒を飲んだ後のラーメンが気になっていましたが、西川さんに「なんでカロリーを気にするんですか!」と叱られていました。

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    【マスターズインタビュー】
    今週のインタビューのお相手は、元プロ野球選手の小宮山悟さんです。例年盛り上がる高校野球、今年も一層話題になりましたが、小宮山さんは高校生からすぐにプロになるのはあまり賛成していないようです。4日目は小宮山さんが思う学生野球のあり方について伺います。

    今日の楽曲ラインナップ
    1曲目 Kiss on my list / Hall & Oates
    2曲目 ホンキートンキークレイジー / BOØWY

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  • 2018.10.17

    10月17日(水) The News Masters TOKYO 第401回

    【7時台】
    7時台のニュースマスターは、元福岡ソフトバンクホークス取締役で、スポーツ経営学者の小林至さんです。


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    ●7時は、『消費増税、政府が景気変動抑制へ』のニュースにフォーカス。政府は16日、来年10月の消費税率10%への引き上げに備え、駆け込み需要と反動減を抑えるガイドライン(指針)の整備作業を本格化させました。景気変動を生む一斉値上げを避けるため、小売店の値上げ時期・幅は原則自由だと周知。消費税を納めなくて済むと誤解される宣伝さえ避ければ増税後の値引きセールも柔軟に認め、増税分の緩やかな価格転嫁を促します。


    この件で、小林さんが引っかかっているのは「水道水は消費税10%だけど、軽減税率の関係でミネラルウォーターは8%」と同じ水なのに税率が違うという矛盾があること。さらに「消費税は元々、所得の再分配がその役割だけど、それを果たしているのか?今やらないといけないのは、法人税の徴収の強化。消費税をとることによって、医療や保険で安心感を与えられるならいいが、報道を見る限りそれがない。」とコメントしました。


    ●7時30分は、『日米プロ野球・球団監督の役割の違い』にフォーカス。プロ野球のペナントレースが終了し、クライマックスシリーズが開催される一方で各球団の監督人事にも注目が集まっています。巨人は高橋由伸監督に代わり原辰徳氏を、阪神は金本知憲監督に代わり、矢野燿大2軍監督の起用を発表。一方MLBでは、大谷翔平投手の所属するエンゼルスのマイク・ソーシア監督が今シーズンでの退任を表明しています。プロ野球の監督の役割とは、日米でどのような違いがあるのでしょうか?


    日本の球団監督の役割は、打順や起用、チームの編成、トレード、選手の昇降格などなのに対して、MLBの監督の役割 は 「選手のとっさのケア」と「チームで起きていることをプレスに伝えること」「選手のやる気を引き出すこと」でそれ以外は別のスタッフが行い、分業制が日本より進んでいます。故にそのやり方は合理的。それが最も進んでいるヒューストン・アストロズでは、統計家がユニフォームを着てベンチを巡回しているそうです。


    【8時台】
    8時台のニュースマスターは、早稲田大学ビジネススクール准教授の入山章栄さんです。


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    ●8時は、『マイクロソフトの共同創業者・ポール・アレン』にフォーカス。アメリカ・マイクロソフトの共同創業者、ポール・アレン氏が、悪性リンパ腫で亡くなりました。65歳でした。20代前半だった1975年には、ビル・ゲイツ氏と共にマイクロソフトを創業し、世界的な企業に成長するその礎を築き、近年は太平洋戦争時の沈没船の調査を率いていることでも知られています。


    1953年にワシントン州のシアトルで誕生したポール・アレンは、高校時代に共同創設者である2歳下のビル・ゲイツと出会いました。学力も優れており、アメリカ版のセンター試験のSATでは1600点満点を記録。75年に大学を中退しマイクロソフトを立ち上げました。1982年には病に犯され退職するも、その後もマイクロソフトのサポートを行います。


    このように、昔からの友人で創業すると成功するパターンがあります。その理由は、良い会社(の経営者)は、一方で大胆、もう一方で慎重という風に、矛盾している要素を持っているため。人間一人でこの要素を持ち合わせるのは難しいのですが、二人だと可能になります。日本ではソニーとホンダがそれにあたります。


    ●8時30分は、『京都のお寺が電力を販売』の話題にフォーカス。浄土真宗本願寺派の僧侶らが、電力の小売り事業を行う会社「テラエナジー」を設立し、来年から販売事業をスタートします。「テラエナジー」は、浄土真宗本願寺派の僧侶らが、6月に設立した会社で、お寺を通して家庭に電力を提供。エネルギー事業でお寺をサポートする世界初の会社とされており、電力は太陽光発電などにより100%自然エネルギーを推進するとのことです。


    「何故、お寺が?」というと日本中でお寺の経営がピンチを迎えています。その原因は日本にお寺が7万件と多すぎる反面、日本人の宗教信仰が薄らいでいることや、葬儀は葬儀社が入っていること、民間運営の霊園が増えたことなどで収入が減っているため。収入を補うために副業を始めるお寺も多く、「テラエナジー」もその一環です。最近では、カフェを運営するお寺もあるとか。


    【トレンドマスターズTOKYO】
    今週のこの時間は、特別企画をお届けします!題して・・・『タケ小山 日本全国ここに行ったらこれを食え!』日本各地の食を味わってきたタケさんが、おすすめのご当地グルメを紹介します!本日は・・・


    『青森に行ったらバラ焼きを食え!!』


    「バラ焼き」とは、青森県十和田市の料理で「十和田バラ焼き」とも言います。地元では「バラ焼き」と呼ばれ、牛バラ肉とスライスした玉ねぎを鉄板で焼くだけ。味付けはみりん・砂糖・醬油で、タケさん曰く「茶碗でごはん500杯行ける!」


    非常にシンプルですが、「うまいに決まってる!」との入山さんのコメントに共感した人も多いのではないでしょうか?


    【マスターズインタビュー】
    今週のインタビューのお相手は、元プロ野球選手の小宮山悟さんです。今日のテーマは「文句を言い続けて分かったこと」です。


    今日の楽曲
    1曲目  We Can Work it Out / The Beatles
    2曲目  あしたのジョー / 尾藤イサオ

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  • 2018.10.16

    10月16日(火) The News Masters TOKYO 第400回

    【7時台】
    火曜日7時台のニュースマスターは、作家・ジャーナリストの佐々木俊尚さんです。


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    ●7時は、『消費税、来年10月に10%』のニュースにフォーカス。安倍晋三首相は15日の臨時閣議で、消費税率を予定通り2019年10月に10%へ引き上げる方針を表明し、景気対策の具体化を指示しました。税収を生かし、看板政策の「全世代型社会保障」への転換と財政健全化を両立させると強調。経済に悪影響が出ないよう「あらゆる施策を総動員する」と述べました。


    このニュースを聞いて「ホントにやるのかな?」という佐々木さん。来年の6月に参院選を迎え、そこでおそらく消費増税の是非を問う形になります。消費税は2%増税ですが、これまで8%だった消費税から考えると25%アップを意味し、年収400万円の人なら、8万円増税となります。


    これがいかに大きいかというのもポイント。今の状態で「増税しない」と言うと動揺が起きますが、雇用も株価も回復してきて、わざわざこれをやる必要がなくなり、「たぶん来年の早い段階で先送りになるのでは?」と佐々木さんはみています。


    ●7時30分は、『日本酒にも、「ストロング」の時代』のニュースにフォーカス。「ストロング!」と銘打つ商品が次々と登場しています。缶チューハイやビール類、また炭酸飲料やスナック菓子でもストロング系の存在感が高まっており、ひとつの大きなトレンドとなりつつあります。日本酒にもその波が押し寄せて、この秋からはストロングに分類される商品が一斉に投入される予定で、清酒業界においてもストロング時代が始まります。


    元々は缶酎ハイの「ストロングゼロ」からスタートしたこのトレンドですが、日本酒にもその波がやってきました。アルコール度が大体15%の日本酒が、強いもので18~19%。そのままだと強いので佐々木さんは、氷を入れたり、炭酸で割るそうです。若者の飲み会離れも叫ばれますが、家飲みは増えており、「若者は飲み会よりマウンティングするオヤジが嫌いなのでは?」とも分析しています。


    【8時台】
    火曜日8時台のニュースマスターは、一橋大学大学院教授の楠木建さんです。


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    ●8時は、『人手不足が原因の倒産』の話題にフォーカス。深刻な人手不足を背景にした国内企業の倒産が、件数・負債総額ともに過去最多ペースで増加しています。今年1月から9月の合計は299件に上り、10月中にも去年の件数を上回りそうです。従業員が確保できずに事業継続が困難になったり、社員を引き留めるために賃金を引き上げたことが原因で収支が悪化したりしたケースが目立ちます。


    企業には「提供している製品やサービスの競争市場からの評価」「資本市場では株主からの評価」「労働者からの評価」と三つの評価される場があると考えられます。良い経営をして、賃金をしっかり払えると消費も回りますが、良い経営ができないと、そういう会社は退場することになり、人材は適所に移動します。これにより、「人が必要とされるところに流れるきっかけになるのでは」と楠木さんは話しました。


    ●8時30分は、『米小売り大手のシアーズが破綻 負債最大5・6兆円』のニュースにフォーカス。米小売り大手のシアーズ・ホールディングスは15日、連邦破産法11条(日本の民事再生法に相当)の適用をニューヨークの裁判所に申請したと発表しました。ロイター通信によると、負債総額は100億~500億ドル(約1兆1千億~5兆6千億円)という。年末商戦までの運転資金を確保し、支援先を探す方針とみられます。シアーズはかつて米小売業界の首位でしたが、米小売り大手ウォルマートや米インターネット通販大手アマゾン・コムとの競争激化で、業績が低迷。店舗閉鎖が加速していました。


    シアーズは元々アメリカの小売りの王様的存在でしたが、アマゾンエフェクトもあり、ずっと赤字続きで「よくここまでもったな」というのが楠木さんの感想です。メールオーダーを使ったシステムで新しい買い物の楽しさを築き、他の小売店に対抗してきた歴史がありましたが、ここにきてアマゾンと立場が入れ替わりました。一方で、同じく実店舗で売り上げを伸ばした住宅設備機器、建築設備、建築資材などを販売する「ホームデポ」という小売店もあり、これからますますアマゾンに対抗できる会社が出てくると予想。


    【トレンドマスターズTOKYO】
    今週のこの時間は、特別企画をお届けします!題して・・・『タケ小山 日本全国ここに行ったらこれを食え!』日本各地の食を味わってきたタケさんが、おすすめのご当地グルメを紹介します!本日は...


    『鹿児島に行ったら田中カレーを食え!!』


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    具材へのこだわりを持つ人が多い一方で、タケさんがフォーカスしたのはルー。サラサラ系が好きなタケさんですが、田中カレーはサラサラとトロトロの間で、出てきた瞬間に香りが「フォーン」と薫るそうです。店主の田中さんは、完全独学で長い年月をかけてこの味にたどり着いたそうな。鹿児島に行った際にはぜひ、ご賞味ください。


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    住所:鹿児島県鹿児島市山之口町1-10-B1F鹿児島中央ビル
    最寄駅:高見馬場駅


    【マスターズインタビュー】
    今週は、元プロ野球選手の小宮山悟さんです。野球をするために二浪して早稲田大学に入った小宮山さん。当時戦績が低迷していた早稲田大学野球部に歴代トップの鬼監督・石井連藏さんが帰って来ます。二日目の今日は"鬼の連藏"から受け継いだ哲学についてのお話です。


    今日の楽曲
    1曲目  edge of seventeen / Stevie Nicks
    2曲目 また逢う日まで / 尾崎紀世彦

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  • 2018.10.15

    10月15日(月) The News Masters TOKYO 第399回

    【7時台】
    今週月曜日7時台のニュースマスターは、フジテレビ系列28局のニュースサイト FNN.jp のチーフビジョナリスト 清水俊宏さん。

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    ●7時は「総理訪中・日中は関係改善の流れ」というニュースにフォーカス。安倍総理大臣は来週の25日から3日間、中国を訪問することが決まりました。習近平国家主席らとの会談にのぞみ、経済分野での協力を深め、関係修繕の流れを加速したい考えです。一方、広東省などの地方訪問は、日程の都合上、見送られることになりました。

    このタイミングで訪中するのは23日で日中平和友好条約発効40年だからというのが大きいですが、今回中国の態度が軟化した理由は米中貿易戦争が背景にあります。中国は輸入総額ではアメリカに大きく劣っており、中国は劣勢です。そこでアメリカの同盟国である日本を味方に引き込みたいという思惑があるとのことです。

    政府の思惑だけでなく、民間の中国人の日本観にも変化が出てきており、中国で、日本に「良い」印象を持つ人が42.2% と2017年より10.7ポイント増え、2005年の調査開始以来、過去最高となったことが、日本の「言論NPO」と中国の国際出版集団が行った日中2500人を対象に行った共同世論調査で分かりました。しかし、その一方で日本人は、86.3%が中国の印象を「良くない」と感じているとのことです。

    日本でも随分と無料Wi-Fiのスポットが増えたため、外国人が写真をSNSですぐに拡散。日本のイメージアップのためにはかなり有効です。民間はもとより、北朝鮮情勢や拉致問題、日中経済協力などを考えれば、関係が良いに決まっているので、良い流れだと言えるというお話でした。

    ●7時30分は、「寝たらお金がもらえる制度!?」という話題。政府主導で働き方改革が進む中、休み方にも注目が集まっていますが、この10月から"日本初"の「睡眠報酬制度」を導入した企業も出てきました。『寝るだけでお金がもらえる』ユニークな福利厚生制度を導入したのは、ウェディングプロデュースを手掛けるCRAZYで、社員が6時間以上の睡眠をとると報酬がもらえるというルールです。

    睡眠時間はスマホアプリで管理。データを会社に提出し、6時間以上の睡眠達成日数でポイントを付与。ポイントは社内食堂やカフェで100ポイント=100円として利用できますが、実施するしないは社員個人の自由で、ショートスリーパーの人でも申請をすれば、時間を変更できます。

    会社が健康の面倒を見るのはお節介という声もありますが、休みが充実してくると仕事が効率的になり、自発的に生産性が高まるのです。制度よりも働く人自身のマインドを変える「働き方改革」 時間や場所で区切って「効率を上げること」と考えがちですが、本当の効率化は、働く人自身が解放されて、「本来の仕事の目的にきっちり向き合えるようになること」とお話いただきました。

    【8時台】
    本日8時台のニュースマスターは精神科医の名越康文さん。

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    ●8時は、「アマゾンのAI採用ツールが女子大卒を原点、廃止に」というニュースについて。ロイター通信によると、アマゾンは、AIを使った就職希望者に順位をつけるランキングシステムの開発に着手していましたが、去年、廃止していいたことが分かりました。このAIは、アマゾンに応募してきた技術者の過去10年分の履歴書データを元に訓練されていましたが、その大部分がテクノロジー産業で優位な男性から送られてきたものだったことから、女性よりも男性を優遇する差別的な判断をしていたことも原因の一つだとしています。

    これはAIも性差別をするということではなく、元にする情報に「偏見」があると、公平なはずのAIの判断が偏るということです。AIは意図せずに男性志願者を女性志願者よりも優先して選ぶように訓練されてしまい、「女性の」という言葉や特定の女子大学の名前を含む履歴書を減点するようになりました。アマゾンは改良をしましたが、プログラム自体に女性差別がないかどうか確信が持てなくなったため廃止となりました。

    差別意識は、意識してもぬぐい切れない、どうして根深いのか。心理学的に、無意識に差別することで、守っている「大事な何か」があるのかもしれません。

    ●8時30分は「薬物依存、当事者の視点で描く映画『まっしろの闇』」から薬物依存のお話。この映画は、監督の実体験をもとに、薬物や依存症の現実、怖さ、そして家族や仲間との関わりの中で「苦しんでいる人たちに回復の光があることを知ってほしい」という想いから生まれた作品です。

    薬物とはマリファナやシンナー、LSD、MDMA、エクスタシー、危険ドラッグ、覚せい剤などの違法薬物だけに限らず、処方薬、市販薬、薬と名の付くもので、服用の仕方で人体へ影響を与え、依存症へと繋がります。

    『まっしろの闇』は薬物インサイダーの生々しい告白や再生しようとする家族や友人の苦しみ、奮闘努力、希望などが見られ、監督自身の人生、演劇や映画、体験談など自分自身をさらけ出すことで回復していきます。薬物を使った人間は、依存、共依存症に陥った人間は新しい生き方を見つけて進むしかないというお話でした。

    【トレンドマスターズTOKYO】
    今週はスペシャルウィーク!ということで特別企画「タケ小山 日本全国ここに行ったらこれを食え!」をお届け。本日は北海道の根室の「エスカロップ」と釧路の「スパカツ」です。

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    「エスカロップ」とはケチャップライスまたは、バターライスに豚カツを乗せてデミグラスソースをかけた料理で根室の「モンブラン」という洋食屋が発祥です。また、「スパカツ」はカツレツをミートソーススパゲティの上に乗せた料理で、発祥は釧路市の「レストラン 泉屋 本店」です。

    放送では、タケさん、西川さん、名越さんのこだわりを話し合いました。

    【マスターズインタビュー】
    今週のインタビューのお相手は元プロ野球選手の小宮山悟さん。来年1月1日付で早稲田大学野球部の監督に就任される小宮山さん。MLB経験者が大学野球の監督になるのは史上初ということですが、プロ野球関係のオファーもある中、なぜ大学野球を洗濯したのでしょうか。初日の今日は小宮山さんが「早稲田」に抱く思いを伺いました。

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    今日の楽曲ラインナップ
    1曲目 The Rose / Bette Midler
    2曲目 Am I The Same Girl / Swing Out Sister
    3曲目 supernova / BUMP OF CHICKEN

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  • 2018.10.12

    10月12日(金) The News Masters TOKYO 第398回

    【7時台】
    金曜日7時台のニュースマスターは、エコノミストの崔真淑さんと文化放送・報道スポーツセンターの鈴木びんさん。

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    ●7時は、「今、株式市場で何が起きているか?」にフォーカス。昨日の東京株式市場は、日経平均株価の下げ幅が一時1000円を超えました。終値は前の日に比べて915円安の2万2590円と1ヶ月ぶりの安値となり、下げ幅は今年3番目の大きさとなりました。

    アメリカもヨーロッパもアジアも株安になっています。理由は主に二つ挙げられ、一つはアメリカと中国の貿易摩擦。これまで二国間で争ってきましたが、先日、中国側からアメリカへの高級材の関税を引き上げたことで、ティファニーなどの株価が急落。これがきっかけで中国株が大暴落し、その次の日にアメリカ株も下がりました。

    そして二つ目の理由はアメリカの中央銀行、FRBがアメリカの政策金利を引き上げると表明したことが嫌気されてきたこと。今回のように株価が異様な下げ方をした時はだいたいFRBが金利を上げる。金融緩和をやめるといった時が多いです。なぜFRBが金利を上げたがるのか。景気が加熱してバブルが起きて崩壊を起こしかねないからだというお話でした。


    ●7時30分は、「外国人に二つの在留資格を新設」と「立憲・国民と連合、参院選へ覚書」の2つのニュースについて。

    「外国人に二つの在留資格を新設」
    外国人労働者の受け入れ拡大に向け、政府が秋の臨時国会に提出する入管難民法などの改正案骨子が11日、判明しました。受け入れが必要な業種で、知識や経験など一定の技能が必要な業務に就く「特定技能1号」と、熟練技能が必要な業務に就く「特定技能2号」という在留資格を新設します。1号は在留期限が通算5年で家族帯同を認めないが、2号は事実上永住を認め、配偶者と子どもの帯同も可能とする方針です。

    受け入れ拡大は深刻な人手不足が背景にあり、政府は来年4月の導入を目指す。単純労働分野での就労を想定しており、高度な専門人材に限っていた受け入れ政策の転換となるとのことです。単なる労働力の確保ではなく、どう外国人と共生していくのかが大事だというお話でした。


    二つ目のニュース「立憲・国民と連合、参院選へ覚書」
    来年の参院選に向け、立憲民主党と国民民主党、両党の支持団体である連合が候補者調整の必要性を明記した覚書を交わしました。「与党を利することがないよう野党間の事前調整の必要性を共有する」と明記。改選数1の1人区、複数の複数区共に「両党いずれかの候補者に絞り込まれた場合には、両党それぞれによる推薦・支援を含め、連合の組織力を最大限発揮しうる環境を構築する」としました。

    現在、立憲民主党と国民民主党は母体は同じですが、考え方が違うので仲が悪い状態。それでは自民党には勝てないので連合は接着剤の役割をしたいということです。しかし、「働き方改革」の議論で早くも対立。また、すでに国会議員となっている議員も少なからずいます。彼らのことはどうするのか、「選挙区を開けてくれ」とは頼むことはできません。まだまだ課題が残っているというお話でした。

    【8時台】
    金曜日8時台のニュースマスターはデジタルハリウッド大学の杉山知之学長。

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    ●8時は「VR(仮想現実)が生み出す桁違いの経済圏とは?」というお話。モニター内臓ゴーグルを頭につけて3Dの仮想空間を体験できるVR(バーチャル・リアリティ)装置。実用段階になってまだ5年ほどですが、進化を遂げているそうです。今朝は、VR(仮想現実)の現状と今後について伺います。

    フェイスブックの子会社オキュラスが今年の5月に発売した「オキュラスゴー」はVR機器とゲーム機を繋ぐ必要がなく、オキュラスゴーを頭に装着するだけでゲームが始められます。価格は199ドル(日本では2万3000円)。従来機種の半額程度です。オキュラスのプロダクトマネジャー、ショーン・リュー氏は「遠隔地の人同士がVRで会議をするなど、最終的には人の繋がりを強めたい」と話しています。

    そして、マイクロソフトは現実世界と3D画像を重ね合わせるMR(複合現実)専用のサングラス型端末「ホロレンズ」の法人向けの分野で勢力を拡大しています。製造現場や海運などあらゆる分野に広げ、データがやりとりされるプラットフォームを狙っています。放送内では、杉山さんの体験したVRの話やVRを使うことによて懸念されることなどをお話いただきました。

    ●8時30分は「論文は誰のもの?」という話題。科学者や研究者が、その研究成果を発表する場として長年培っていた「論文」のあり方が問われています。論文を独占して購読料の値上げを繰り返す大手学術雑誌に対抗し、研究者らが投稿を拒否したり契約を打ち切ったりしています。そんな中、マイクロソフト創業者のビル・ゲイツ夫妻による「ビル&メリンダ・ゲイツ財団」が運営する「ゲイツオープンリサーチ」は、学術論文を公開する英文サイトとして注目されています。

    ビル・ゲイツ氏の論文公開はただ載せるだけではなく、学術誌を発行する出版社の「専売特許」だったはずの論文の評価機能も備え、研究の助成から評価までを一貫して手がける仕組みです。

    透明性を高めるために、評価の担当者名やその内容に関するリポートを公開。ゲイツ財団の担当者は「大手出版社によるこれまでの手法では投稿から掲載まで1年以上かかる。我々のモデルで研究成果は素早く伝わり、インパクトをもたらす」と意義を強調します。

    このモデルが成功すれば出版社を介さずに出版社を介さずに評価を受けた論文が世にでるようになり、学術界にゲームチェンジが起こる可能性があるというお話をしていただきました。

    【トレンドマスターズTOKYO】
    金曜日のこの時間は「タケタケFriday」 今日は社会風刺コント集団ザ・ニュースペーパーによるコントをお届けしました。

    【マスターズインタビュー】
    今週のインタビューのお相手は、豪華列車「ななつ星 in 九州」生みの親で、JR九州 代表取締役会長の唐池恒二さん。唐池さんは先月、『感動経営〜世界一の豪華列車「ななつ星」トップが明かす49の心得』をダイヤモンド社から出版されました。唐池さんが大切にしていること、そして「感動経営」とは...?最終日の今日は唐池さんの信念を伺いました。

    今日の楽曲ラインナップ
    1曲目 Everybody Have Fun Tonight / Wang Chung
    2曲目 You Might Think / The Cars
    3曲目 Fade Into You / Mazzy Star
    4曲目 さんま焼けたか / 斉藤哲夫

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  • 2018.10.11

    10月11日(木) The News Masters TOKYO 第397回

    【7時台】
    木曜日の7時台のニュースマスターは教育改革実践家・元リクルート社フェローの藤原和博さん。

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    ●7時は「就活ルール廃止で、今後どうなる?」というニュース。経団連が企業の採用日程を定めた指針の廃止を正式に決めたことを受けて今後の焦点は、政府主導で検討される2021年春入社以降の新たな就活ルール作りに移ります。年功序列・終身雇用と併せて日本独自の雇用システムの一旦をになってきた新卒一括採用ですが、国境を越えた人材獲得競争に立ち遅れるなど時代に合わなくなったきたことなどもあり、従来の日本型雇用の見直しが迫られます。

    藤原さんは『「一斉授業」、「新卒の一斉採用」などの「一斉」は、もう時代の流れに合わない。全て「分散」すべき』と話します。「分散」すると過剰な混乱が避けられて、その一時期だけのための過剰な設備投資がなくて済みます。また、今回のルール廃止は世界ではすでに当たり前になっており、年間を通じて採用面接する流れが定着する可能性があるとのことです。

    そして、一方で、大学からは「学問に身が入らなくなる」という反論が出てきていますが、藤原さんは「そんな魅力のない授業をしている大学は学生に無視されて当然。潰れても仕方ない」と一刀両断。これからは就活をする大学生は社会人として働いたこともある第二新卒と競合することにもなり、大学時代にどんな経験をしたか激しく面接で聞かれ、勝者と敗者の二極化が進むだろうとのことです。

    ●7時30分は、「寺離れ対策、独自の工夫広がる」の話題にフォーカス。檀家や参拝客の減少により、経営が困難になるお寺が増えています。そんな現状を打開しようと、独自の工夫を進める動きが広がりはじめました。ビールの醸造や本堂での音楽ライブなど、本業とかけ離れた取り組みの裏には「仏教や寺に親しんでほしい」という想いがあるようです。

    ビール醸造を行なっているのは、青森県大間町にある梅香山 崇徳寺。境内の一角に設けた醸造所で「卍・麦雫」という地ビールを造り、自動販売機で売っています。現在、ビールと発泡酒の計6種を販売中で今月3日にはワインも発売されました。

    藤原さんは『日本の仏教は、楽して葬式仏教に後退して「生きる」苦難を救うことから逃げてきた。寺離れを食い止めるために、住職がロックをやったり、婚活イベントを仕掛けたりする工夫は昔からあったが、それは演出であって本来は仏教そのものが日常を「生きる」ことから乖離してしまったことから起こっている」と話します。

    葬式も年々家族葬が増えて簡素になっています。故人を火葬して、骨を骨壷に入れて安置し、供養し続ける「墓守」や「お盆」のような伝統も崩れていく運命にあるのかもしれないとのことでした。

    【8時台】
    木曜日の8時台のニュースマスターは株式会社横浜DeNAベイスターズ前代表取締役社長/スポーツ庁参与 池田純さん。

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    ●8時は『プロ野球・巨人の来季監督に原辰徳前監督の就任が決定。DeNAベイスターズ 高田繁GMが退団。プロ野球のシーズン終盤に垣間見える「球団事情」を探る』というニュース。高橋由伸監督は「3期連続で優勝を逃した責任」をとり辞意を表明していました。一方、同じく3期目で、17年ぶりの最下位に低迷した阪神の金本知憲監督は続投が決まっています。また、DeNAベイスターズ創設時からゼネラルマネージャーを7年務めた高田繁さんの退団も決まりました。プロ野球のシーズン終盤に垣間見える「球団事情」を探りました。



    ●8時30分は「湘南ベルマーレの新スタジアム」の話題。サッカーJ1「湘南ベルマーレ」の新本拠地「湘南スタジアム」構想を巡り、茅ヶ崎商工会議所をはじめ地元経済界が誘致に向け、動きはじめています。一方、現在の本拠地「ShonanBMWスタジアム平塚」がある平塚市の経済界も新スタジアムを誘致したい希望は根強くあり、日本で初めて寄付を募って完成した「パナソニックスタジアム吹田」を手本にして、両自治体の誘致活動に注目が集まっています。

    簡単な経緯を説明しますと、茅ヶ崎商工会議所は先月、「湘南スタジアム茅ヶ崎誘致シンポジウム」を開催し、誘致を目指す署名運動をスタートすることも公表しました。

    「湘南ベルマーレ」の真壁会長も出席し、現在の「ShonanBMWスタジアム平塚」は、"中規模改修資産が55億円"との数字を引き合いに出し、"土地代い無しなら1万8千席の新築スタジアムが80億円から100億円で建つし、スタジアムを『ハコモノ』として色々な活用も考えられる"と将来も視野に入れてのスタジアム構想を訴えました。

    一方、現在スタジアムのある平塚市の落合市長も今年3月の市議会で「新スタジアムも平塚に!」という市民の希望も紹介し、すでに平塚市が現スタジアムにおよそ9億円の公費をかけて改修工事をした経緯もあり、地元経済界の新スタジアム誘致の強い希望も併せて、地域の活性化に「湘南ベルマーレ」の存在は欠かせないとみています。

    Jリーグはプロ野球と違って試合数も少ないため入場料収入も少ないです。そのため、他のイベントなどでも活用していくとのことですが、タケさんも「良いことだ」と話しておりました。

    【トレンドマスターズTOKYO】
    木曜日はユニークな視点で生まれた商品や今、注目されつつあるモノ・コト・サービスなどを紹介しています。今日取り上げたのは世界最小クラスの電気自動車FOMM ONE。大きさは軽自動車よりちょっと小さいサイズで、4人乗り。すでにタイでは355台の注文が入っているそうです。FOMM ONEを開発した川崎のベンチャー企業、鶴巻日出夫社長にお電話でお話を伺いました。

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    FOMM ONEはこれまでの車と違い、部品の数が約1600個と少なく、エマージェンシー機能として水に浮くことができます。日本での販売は今の所ありませんが、タイでは来年の頭に生産開始予定。放送ではタイのバンコクやスイスのジュネーブでのモーターショーに出展された時のお話を伺いました。

    【マスターズインタビュー】
    今週のインタビューのお相手は、豪華列車「ななつ星 in 九州」生みの親で、JR九州 代表取締役会長の唐池恒二さん。唐池さんは「ななつ星」以外にも、「ゆふいんの森」、「はやとの風」、「指宿のたまて箱」など数多くの観光列車を手がけてきました。デザインは全て工業デザイナーの水戸岡鋭治さん。今や、全国各地で水戸岡さんデザインの列車が走っていますが、JR九州と他との違いとは、いったい何でしょうか...?

    今日の楽曲ラインナップ
    1曲目 Jump / The Pointer Sisters
    2曲目 Bohemian Like You / The Dandy Warhols
    3曲目 SMOKEY / CHAR

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  • 2018.10.10

    10月10日(水) The News Masters TOKYO 第396回

    7時台】
    7時台のニュースマスターは、毎日新聞・編集編成局次長の小倉孝保さんです。


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    ●7時は、『ポンペオ米国務長官が訪朝。第2回米朝首脳会談は?』の話題にフォーカス。北朝鮮を訪問したポンペオ米国務長官は、アメリカと北朝鮮が交渉しているトランプ大統領と金正恩委員長との首脳再会談について「かなり近づいている」と述べ、実現すれば非核化の「実質的な進展」を見いだせるとの認識を示しました。金正恩氏との7日の会談では、日本人拉致問題を取り上げたことも明らかにしています。非核化が停滞しているとの指摘については「過去のどのアメリカの政権よりも成果を出している」と強調し、今後の実務協議を増やしていく方針を表明しました。


    ポンペオ長官は7日に平壌を訪問して金正恩・労働党委員長と会談しました。近々2回目のアメリカと北朝鮮首脳会談が開かれることが決まり、北朝鮮は破壊した核実験場への査察官の受け入れを表明しました。アメリカとIAEAが協力して査察する可能性が考えられます。小倉さんは今後の見通しについて、「トランプ、金正恩両氏は個人的関係を築くことで、首脳会談に結びつけようとしている。一方、金委員長には米国が制裁解除に動かないことや終戦宣言に消極的なことに不満が強い。そのため金委員長は中国やロシアと急接近している。北朝鮮はアメリカの出方を見ており、非核化が急速に進む状況にはない。日本人拉致問題も当分、進まないだろう」と解説しました。


    ●7時30分の話題は、アメリカの中間について。アメリカのトランプ大統領の今後の政権運営や再選戦略を大きく左右する中間選挙まで1カ月を切りました。トランプ大統領の過激な言動と政策によりアメリカの政治・社会の分断が加速し、「トランプ政治」への国民の評価は大きく割れています。与党・共和党が上下両院で多数派を維持できるかが焦点となりますが、下院は民主党が多数派を奪還するとの見方も出ています。


    アメリカの選挙予想サイトによると、民主党が下院で過半数を確保する確率は74.1%。下院選挙は現職が有利とされ再選率が9割になります。共和党現職は50人近くが不出馬を表明して過去の平均22人を大きく上回っています。このため共和党の苦戦は間違いないと考えられます。一方、上院は改選議席の内分けは民主26、共和9。つまり民主は勝って当然の選挙となっています。連邦最高裁判事にセクハラ疑惑のカノバー氏を指名したことで、女性の票は逃げそうです。小倉さんは、「政権と議会が対立することになれば政策がスムーズに進まなくなる。下院委員会で委員長ポストを民主党が握ることで、証人の召喚を連発させる可能性がある」と話しました。


    【8時台】
    8時台のニュースマスターは、早稲田大学ビジネススクール准教授の入山章栄さんです。


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    ●8時は、『ノーベル経済学賞のポール・ローマー氏』の話題にフォーカス。スウェーデンの王立科学アカデミーは、2018年のノーベル経済学賞を、アメリカ・エール大学教授のウィリアム・ノードハウスとニューヨーク大学教授のポール・ローマー氏に授与すると発表しました。ノードハウス氏は気候変動と経済成長の関係を定量モデルで説明し、ローマー氏は技術革新が経済成長を促すことを示す「内生的成長理論」を確立。気候変動や技術革新が持つ要素と、経済成長を結び付けた業績が評価されました。


    一人当たりの所得で見ると国の成長がわかります。経済成長が止まっている国は、所得の伸びが鈍くなり、逆にインドなどは急速に伸びています。「伸び代がなくなった時に必要なのは、教育やイノベーションにお金をかけること」つまり、技術進歩が経済成長を促すという考え方のことを「内省的成長理論」だと入山さんは解説。日本の未来を考えるうえでとても重要な理論だと話しました。


    ●8時30分は、『東芝・シャープ、銀行が評価を格上げ』の話題にフォーカス。三井住友銀行などのメガバンクが9月末までに、経営再建を進めてきた返済可能性に応じた融資先の格付け「債務者区分」に関して、東芝を「要注意先」から最上位の「正常先」に引き上げていたことが分かりました。三菱UFJ銀行とみずほ銀行はシャープについても同様の対応をとっています。東芝は平成28年末にアメリカの原子力事業の巨額損失が発覚し、メガバンクは昨年3月までに債務者区分を要注意先に下げていました。


    東芝といえば、今年4月に元三井住友銀行副頭取の車谷暢昭氏が会長に就任しました。車谷氏は、1980年に旧三井銀行に入行し、コンビニのATMやインターネットバンキングの開発に携わったとされています。旧住友銀行との合併に際しては交渉役を担い、三井住友銀行となってからは、経営企画部門で経営戦略を立案しました。シャープの社外取締役(監査等委員)も務めたこともあり、入山さんは「企業再生のプロ」と話しました。


    【トレンドマスターズTOKYO】
    毎週水曜日のテーマは『Company』。知っておきたい様々な会社や組織、その取り組みを、今日は入山さんにお話しいただきました。大企業の若手有志団体のコミュニティ「ONE JAPAN」です。大企業の若手社員が企業の枠を超えてイノベーションや新規事業の立ち上げを目指しています。かなり注目が集まっており、理解のある大企業の経営者も出席しているようで、若手と実行力のある経営者が繋がる場にもなっています。


    【マスターズインタビュー】
    今週のインタビューのお相手はJR九州 代表取締役会長の唐池恒二さんです。唐池さんが手がけた「ななつ星in九州」は総工費30億円をかけ、2013年にデビュー。チケットの平均倍率は10倍と今でも人気を誇っています。唐池さんは2年後に九州新幹線の開業を控えた2009年に社長に就任し、この豪華寝台列車構想を打ち出しました。なぜそのタイミングだったのでしょうか。そして、「ななつ星」人気の秘密とは...


    今日の楽曲ラインナップ
    1曲目 Physical / Olivia Newton-John
    2曲目 Stand By You / Official髭男dism
    3曲目 いま、地球が目覚める / 鎌田直純・山路ゆう子

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  • 2018.10.09

    10月9日(火) The News Masters TOKYO 第395回

    【7時台】
    火曜日7時台のニュースマスターは、作家・ジャーナリストの佐々木俊尚さんです。


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    ●7時は、『グーグル、個人情報流出の恐れ』にフォーカス。米IT大手グーグルは、交流サイト「グーグル+」を利用していた最大50万人の個人情報が外部流出する恐れがあることを今年3月に把握していたと発表しました。グーグルはこの問題を受け、グーグル+の個人向けサービスを来年8月末までに終了する方針です。


    「少し前にもFacebookで情報漏洩がありましたが、まさかGoogleもとは」という佐々木さん。こういうことが起きて、技術革新にブレーキがかかり、GAFAの足元が崩れている一方、中国のようなプライバシーお構いなしの国がガンガン技術革新を進めています。プライバシーを守ることと技術革新を進めることのバランスの難しさ、そして今後情報分野で中国がより躍進することを予見する佐々木さんでした。


    ●7時30分は、『北海道地震から一か月、114万人が宿泊キャンセル』にフォーカス。北海道胆振地方を震源とする地震から、今月6日で一か月が経過しました。この地震により道内ほぼ全域で一時停電となったことや相次ぐ余震の影響もあり、主要産業である観光業にも多大な影響を及ぼしています。北海道庁によると、宿泊キャンセルは9月末まででのべ114万9千人。交通費や飲食、土産物代を含む影響額は356億円ということです。


    これまでにも災害が起きると報道され、観光客が遠のくという流れが存在しましたが、実際に被害が出ている場所とそうでない場所を分けて考えるのがこいうときは大事です。今回の影響の背景には、ブラックアウトの影響がありますが、それは大分前に復旧済み。北海道観光の宿泊・旅行商品への「北海道ふっこう割」も上限1泊2万円でスタートしているので、この際に利用したいですね。


    【8時台】
    8時台のニュースマスターは、経営学者の楠木建さんです。


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    ●8時の話題は、『日本企業の稼ぐ力』。日本企業の売上高に占める損益分岐点の比率は、今年の4月から6月で69.4%となり、70年代以降で初めて70%を下回りました。高い収益力を手にした企業が、今後、その利益をどう生かしていくのか?「使う力」が課題となります。


    利益というのは価値の量を示す一番正直な指標です。利益が出たらそのあとはどうするのでしょうか。楠木さんは、「溜め込まずに循環させていかないといけない。未来に向けて投資をしていくことが必要」と話します。しかし、お金を持ったら、企業が自分の意思を持ってやりたいことに対して投資をしていかないといけなません。「他社がやらないことをすることで利益を得て、客を増やし、従業員にも充分な給料を支払う。お金を持ったらこのような経営を目指して欲しい」と話しました。


    ●8時30分は、『レジなし自動精算、日本上陸!』の話題にフォーカス。レジに並ばずに自動精算で買い物ができる小売店が、近々、日本に登場する予定です。これは、アメリカの新興企業スタンダード・コグニションが日本企業と組んで始めるもので、来年初めには試験店舗をオープン、2020年の東京オリンピックまでに3000店の導入を計画しています。


    楠木さんは、レジの自動化について、電車の切符の例を用いて解説しました。昔は改札で切符を切る人がいましたが、切符を機械に通すようになり、今では切符がなくなりPASUMOやSuicaで改札を通過できるようになりました。これと同じで、レジなし自動精算も気がついたら当たり前の時代がすぐにやってくると話しました。キャッシュを扱う従業員への信頼度が低い海外ではカード払いが主流ですが、日本の場合は従業員への信頼度が高く、未だに現金払いが主流です。海外よりも時間はかかりますが、自動精算の技術は今後ますます広まっていきそうです。


    【トレンドマスターズTOKYO】
    火曜日のテーマは『BOOK』です。今日は、一か月の訪問者が1800万人を超える!という総合ニュースサイト「J-CASTニュース」が提供している書籍紹介サイト・「BOOKウォッチ」から編集長の木村寛明さんにお越しいただきました。


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    今日紹介していただいたのは、世界中で読まれているロングセラー・『北欧式 眠くならない数学の本』です。この本では、絵もとても重要なエッセンスで、絵を担当しているのはスウェーデンを代表する絵本作家のスヴェン・ノードクヴィストさんです。特徴は、数学の理論を前面に出さず、ピタゴラスの定理をひもで実際に作ったり、メビウスの輪を工作したり、手と身体を動かしながら読み進める構成になっていることです。スタジオでは実際に木村さんが問題を出題。皆んなで本を囲み、絵を見ながら相談し合い、タケさんも西川アナも楽しそうでした。


    【マスターズインタビュー】
    今週のインタビューのお相手は、豪華列車「ななつ星in九州」生みの親で、JR九州 代表取締役会長の唐池恒二さんです。国鉄民営化によってスタートしたJR九州で、唐池さんはさまざまな改革を行います。1993年には年間8億円の赤字を計上していた外食事業に着任し、見事黒字化を達成。のちに、飲食店の東京進出まで果たしました。今日は、赤字の外食事業をいかに改革したのか、そしてコスト削減や新入社員に伝えていることなど、「現場に大切なこと」を伺いました。


    今日の楽曲
    1曲目 I Knew You Were Waiting / George Michael, Aretha Franklin
    2曲目 よろしく哀愁 / 郷ひろみ
    ※作詞:安井かずみ  作曲:筒美京平

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  • 2018.10.08

    10月8日(月) The News Masters TOKYO 第394回

    【7時台】
    今週月曜日7時台のニュースマスターは、フジテレビ系列28局のニュースサイト FNN.jp のチーフビジョナリスト 清水俊宏さん。

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    ●7時は「大企業の問題点」のお話。アメリカ・シリコンバレーの投資家アニス・ウッザマンさんは東京工業大学に留学経験があり、日本で開催される起業ワールドカップの日本大会を手がけるほど、日本のビジネスシーンに詳しい親日家です。資金調達がグローバル化する中、海外の投資家は日本企業に対して、どのような認識をもっているのか。今朝は、アニス・ウッザマンさんを取材された清水さんに、アメリカのベンチャーキャピタリストが問題視する日本の企業体質について伺いました。

    投資家から見ると、日本の大手企業は世界に出遅れているといいます。アメリカのベンチャーキャピタルの認識では同じ時間を中国で使ったら、倍稼げます。その理由は日本の大企業が元気なスタートアップに出会えないから。そもそも、日本のスタートアップは質は良いのですが、数が少ないです。また、日本の大企業の経営者は今の若者が何やっているのか無関心で、下から上がっていっても、決済の場面でストップすることも多いのです。

    清水さんは『日本のは技術力があり、起業家の質はすごく高い。「ヒットを打つこと」ではなく「打席に立つこと」を狙うべきだ』とお話いただきました。

    ●7時30分は、「イノベーターの注目イベントBDASH」という話題。インターネット業界の第一線で活躍する経営者や業界関係者が集結する日本最大級のITイベントBDASHキャンプが、先週3日・4日・5日に福岡で開催されました。今朝は、この話題のビジネスイベントについて。参加された清水さんに伺いました。

    BDASHキャンプは年二回、日本最大級のインターネットビジネスのイベントで業界における先駆的事例、成功事例などに関する講演・セッションが行われました。今回のテーマは「次のビッグウェーブは何か?」LINEは音声・金融・ブロックチェーン、DeNAはモビリティ、メルカリはモバイルペイメント、そのほか、VR、ヴァーチャルユーチューバー、不動産など多岐にわたりました。

    また、この日は起業したばかりの香川照之さんのセッションが行われ、なぜ起業したのか、普段から考えている哲学、時間とは何かなど、お話いただき、とても盛り上がりました。

    【8時台】
    本日8時台のニュースマスターは人工知能研究者の松田雄馬さん。

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    ●8時は、「AIを活用できていない企業は、全体6割」というニュース。日経新聞と日経×TECH(クロステック)の調査によると、大手企業113社のうち、6割が人工知能(AI)運用に欠かせないデータ活用で課題を抱えていることが分かりました。製品やサービスの開発、事業開拓などAIの用途は新たな分野に広がりつつありますが、必要なデータが不足していたり、データ形式が不揃いで使えなかったりと、AIの導入に戸惑い事例が多く、欧米企業のAI活用が急拡大する中、日本企業が抱える「動かないAI」の問題が浮き彫りになりました。

    AI活用がうまくいかない背景にあるのは"ペーパーレス化の遅れ"や"言語"などの問題があると言います。AIの精度を高め、期待通り動かすには、膨大なデータを集めてその意味を学ばせる作業が欠かせないのですが、現実はAIを働かせるためのデータの準備など前行程がうまくいかないケースが多いそうです。言語の問題は英語圏は人件費が安いインドやフィリピンでAI学習の入力が可能ですが、日本語はハンデになるとのことです。

    松田さんはAIをビジネスで活用するにはデータを統合して全社横断的なデータ整備が必要で、データを整備するためには、良質なデータを収集するシステムやプラットフォームが必要だと話します。現状、企業では、情報システム部門、営業部門、マーケティング部門などでシステムの障壁があることも多いです。会社組織が縦割りすぎると、データの統合が難しいということでした。

    ●8時30分は「人間を超えるAIは出てこない!?」という話題について。最近、チェコ共和国のプラハで開催されたAI研究者の会議での調査で、参加する研究者のうち、4割が、あと5年から10年で人間レベルの人工総合知能(AGI)が作られると考えられているということがわかりました。また、今後20年以内と考える人たちは28%、全く現れないと考えているのはたったの2%という集計結果でした。

    松田さんによると、AIの専門家の間では、AIが人間を超えるシンギュラリティは来ないという認識で、人間が機械に支配されるという恐怖は歴史的に繰り返されている「迷信」であるとのことです。この迷信は新技術が出てくると、現場から一歩離れた人が言い出すこと。機械が人間を真似ることは難しく、必ず技術的な難しさに直面します。放送ではその「技術的な難しさ」にはどんなものがあるのかお話いただきました。

    【トレンドマスターズTOKYO】
    毎週月曜日のトレンドマスターズTOKYOはYESNOアンケートで主流がわかる「あなたはどっち?YESNOリサーチ」今朝は、音声ニュースアプリ「Voicy」 とのコラボから生まれた働き女子パーソナリティ 庄司舞子さん。

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    今日のテーマは「体育の日は、やっぱり10月10日がいい?」詳しくは特集ページで。

    【マスターズインタビュー】
    今週のインタビューのお相手はJR九州 代表取締役会長の唐池恒二さんです。唐池さんは1953年、大阪府の御生れ。京都大学を卒業後、当時の国鉄に入社。1987年の国鉄民営化に伴い、新たにスタートしたJR九州で観光列車「デザイン&ストーリー列車」を手掛け、次々と大ヒット。2013年にはクルーズトレイン「ななつ星 in 九州」を実現させ、2016年に悲願の株式上場も果たされました。

    初日の今日は国鉄からJR九州に生まれ変わった頃のお話。北海道・四国と合わせて「三島JR」と呼ばれ、経営が苦しかった当時をどのように乗り越えていったのでしょうか。

    今日の楽曲ラインナップ
    1曲目 Can't Buy Me Love / The Beatles
    2曲目 1 2 3 / Gloria Estefan
    3曲目 Boom! / Maia Hirasawa

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  • 2018.10.05

    10月5日(金) The News Masters TOKYO 第393回

    【7時台】
    金曜日7時台のニュースマスターは、エコノミストの崔真淑さんと文化放送・報道スポーツセンターの鈴木びんさん。

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    ●7時は、崔さんと今朝の主要ニュースを深掘り、今朝の主要ニュースは「トヨタとソフトバンクが提携 ライドシェア、自動運転で」  

    崔さんは先日、完全自動運転車に試乗し、自動運転車の種類について勉強されたそうです。自動運転車の種類は二つあり、一つは今、トヨタが作っているAI=ロボット型の自動運転車。これはこの自動運転車単体でどう動くかを制御しています。もう一つはソフトバンクが5G回線を使って、地域をネットワークで完全に掌握する自動運転車です。

    ネットワークで管理する自動運転車を利用すると、みんながどのタイミングで車を使い始めるのか、誰が急いでいるのかなどのデータを集めることができます。どんどんデータを取れるようになると、そのデータを活用して新たなビジネスやサービスにつなげていくのではないか。また、自動運転車が復旧することによって、現在ドライバーなどの職に就いている人の仕事はどうなるのかについて、お話していただきました。

    そして「安倍総理大臣が今日指示する成長戦略の基本方針」のニュースにフォーカス。政府は今日、未来投資会議を開きます、来年度からの3年間で取り組む成長戦略の基本方針の3本柱として、1.社会保障制度 2.AI=人工知能などの先端技術を生かした「第4次産業革命」、そして3.地方対策の強化を掲げ、来年の夏までに実行計画を取りまとめる方針です。首相が「最大のチャレンジ」と位置付ける社会保障改革では、まず雇用対策に取り組みます。そして、仕事に就く機会を増やすため、新卒一括採用の見直しや中途採用の拡大を検討します。経団連は大卒採用に関する指針の実現を目指します。通年採用が主流の欧米企業に対抗し、日本企業の競争力を高める狙いがあるとのことです。

    ●7時30分は、「Instagramとぐるなびが連携」という話題。Facebook傘下の写真共有サイト「Instagram」は、「ぐるなび」と連携させ飲食店の予約などができる新機能「アクションボタン」を今月23日から搭載すると発表しました。ユーザーはInstagramの飲食店プロフィール画面に追加された「席を予約する」というボタンを押すと、オンライン予約ができるというものです。

    これまではInstagramで行きたい飲食店を見つけても、Instagramのアプリを一旦閉じて店名を検索したり、電話で予約必要がありました。こちらのサービスはアメリカでは5月に開始されており、イベント事業者など数十社と組んでおり、一部では決済機能も追加しているとのことです。

    今回の発表で、ぐるなびの株価は急上昇。その一方で、クックパッドの株価は下がってきています。この動きから、これまではレビューやランキングで飲食店や買い物を決める人が多かったのが、そのレビューやランキングに懐疑的な見方が出てきました。今は信頼できるインフルエンサーや専門家の意見やレビュー、推進する画像等を参考に消費者行動が変化しつつあるというお話でした。

    【8時台】
    金曜日8時台のニュースマスターは、食べ歩きや料理など食関連の月刊誌『dancyu』の植野広生 編集長。

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    ●8時は「知るとおいしい」という話題。"男子厨房に入ろう"というフレーズから生まれた『dancyu』という雑誌のタイトル。創刊以来の基本コンセプトが『食こそエンターテインメント』 そして、そこに『「知る」はおいしい』という新たなコンセプトが加わりました。ちょっと深く知ることで、さらに美味しく、もっと楽しくなる、ということを提案している植野編集長の『dancyu』 今朝は、植野さんに美味しく食べるために "知る"について伺います。

    植野さんは食材の産地や生産者のことをイメージできれば、より美味しく感じます。塩や胡椒の使い分けを知って料理を作れば、いつもの一皿がさらに美味しくなるはずです。放送では「天ぷらの塩の付け方」「とんかつのソースのかけ方」「ナポリタンのインサイド・アウトサイド」のお話をしていただきました。

    ●8時30分は銀座でバーを経営しているKazuquoママも一緒ということで、"料理店でオトコをあげる"をテーマに、植野編集長、Kazuquoママにお話いただきます。お店には、ただご飯だけを食べに行っている訳ではなく、お店の大将や店員さんとのおしゃべり、お店の空気感を楽しんでいます。知識やウンチクを披露するのではなく、楽しい会話や柔らかな空気感がオトコを上げるのではとのことでした。

    【トレンドマスターズTOKYO】
    金曜日のこの時間は「タケタケFriday」今日はKazuquoママに「1年間予約が取れない店」について、『「予約が取れない店」に通う人はグルメか』というコラムを書いている植野さんと共に話し合いました。
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    【マスターズインタビュー】
    今週のインタビューのお相手は、街づくり企業「山万株式会社」代表取締役社長、嶋田哲夫さんです。この「山万」が手掛ける、千葉県佐倉市の「ユーカリが丘」は、開発からすでに45年以上経っていながら、住民の高齢化率が3割を切るニュータウン。「山万」は、街をひらき、鉄道を敷き、住宅においては、人口構成のことまで考えて分譲を実施、さらに、大規模商業施設や映画館、ホテルなど、都市機能も充実させるという徹底した地域密着型の計画的開発手法を取っています。最終日の今日は、ユーカリが丘のこれからについてです。

    今日の楽曲ラインナップ
    1曲目 Chiquitita / ABBA
    2曲目 True / Spandau Ballet
    3曲目 風立ちぬ / 松田聖子

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  • 2018.10.04

    10月4日(木) The News Masters TOKYO 第392回

    【7時台】
    木曜日の7時台のニュースマスターは教育改革実践家・元リクルート社フェローの藤原和博さん。

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    ●7時は『会社員の6割「管理職になりたくない」負担増に嫌気?』という話題。会社員の6割が管理職になりたくないと考えていることが厚生労働省が発表した2018年版「労働経済白書」でわかりました。今年2~3月にかけ、正社員を対象にした調査で1万2000人以上から得た回答を分析。その中で、役職についていない社員に絞って「昇進への考え」を調べたところ、「管理職以上に昇進したいとは思わない」が61.1%に上り、「管理職以上に昇進したい」は38.9%に止まっていることがわかりました。

    「昇進を望まない理由」としては「責任が重くなる」、「業務量が増え、長時間労働になる」、「現在の職務内容で働き続けたい」、「部下を管理・指導できる自信がない」などの理由が挙げられています。サラリーマンになったら"いつかは社長の椅子に!"というのは昔の話で、藤原さんは「手本となる魅力的な管理職がいない。管理職側も若い世代の思考が理解できない」というギャップが起因していると話します。

    また、「ピーターの法則」という「昇進すると無能化する」という組織の原則を紹介。そのため、管理職になるのではなく、「条件」を取引してもっと自由時間や休暇をゲットしたり、リモートワークに移行したりすることで、自分のイニシャティブで仕事ができるとのことでした。

    ●7時30分は、「地域おこし協力隊」ミスマッチで中途離職増加というお話。都市部の若者が過疎地に移住して地域振興を担う総務省の「地域おこし協力隊」で、2017年度中途離職した隊員が、前年よりも6割も増えていることが総務省の発表でわかりました。途中で離職した隊員は「仕事が想像と違った」などミスマッチを理由に挙げています。

    「地域おこし協力隊」とは過疎地の振興策として地元の自治体が、都市部から隊員を募集、雇用し、地場産品の開発や農業などに従事してもらいます。人気は原則3年。活動費は1人400万円を上限に、国が自治体に交付します。「地方創生」や「教育改革」、「コミュニティ再生」など綺麗事で捉え、イメージ先行で入っていってしまう人が増えているようですが、本当のところは「地道な現場」が多いです。また、放送では地域を活性化するスタッフとして大切な心がけとして藤原さんがNewsPicksで後悔して大ブレークした記事「信用がある人の10ヶ条」をご紹介しました。

    【8時台】
    木曜日の8時台のニュースマスターは株式会社横浜DeNAベイスターズ前代表取締役社長/スポーツ庁参与 池田純さん。

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    ●8時は『「FC東京」のスポンサーにIT大手の「ミクシィ」も。「サイバーエージェント」による「J2町田ゼルビア」の買収に続き、大手IT企業によるサッカークラブへ多額投資する理由は?』というニュースにフォーカス。サッカーJ1の「FC東京」はクラブ創設20周年にあたる1日、大金直樹社長が「サッカー専門スタジアムの建設を本格的に検討することを宣言」し、併せて、IT大手の「ミクシィ」が来年から年4~5億円のスポンサーとなる契約が内定したことも明らかにしました。

    きのう番組でも紹介した「サイバーエージェント」による「J2町田ゼルビア」の買収に対しても「いい刺激になる」と歓迎しています。大手IT企業によるサッカークラブへの多額投資はどのような狙いがあるのでしょうか。

    池田さんは「みんなスポーツに参入したかったんですよ!」と話します。ITで成功した会社は、「社会的適認知度」の点からもメジャーなスポーツクラブを上手に活用したいのではないかとのことです。サッカークラブのスポンサーになって、どのように企業価値を高めていくのかがこれからの課題になりそうです。

    ●8時30分は「シアトル・マリナーズのイチロー選手が来季、現役復帰決定。気になるのは、MLBの観客動員数の減少」というニュースについて。マリナーズのゼネラル・マネージャー、ジェリー・ディポト氏はイチロー選手が来年2月からのスプリングトレーニングに選手として参加。3月に東京で行われる「アスレチックスとの開幕シリーズ」で、イチローが登録メンバーになる可能性も示唆しました。

    イチロー選手は、今シーズン マリナーズに外野手として迎えられましたが、5月に「マリナーズの会長付特別補佐」に就任し、プレーする機会はなかったものの、練習は続けてきました。イチローの選手の復帰はシアトルのファンは注目しますし、日本のファンも増えるので、球団にとっては明るい材料になります。

    しかし、その一方で、メジャーリーグの今季レギュラーシーズンの観客動員は1試合平均28830人で昨季から約4%減だったと発表。3万人未満は2003年以来とのことです。この件については、「メジャーリーグで起こっている悪いことは必ず日本球界にも起こる」最近はBリーグ(バスケットボール)やTリーグ(卓球)が話題になってきているため、人気の低迷が懸念されると警鐘を鳴らしていました。



    【トレンドマスターズTOKYO】
    木曜日はユニークな視点で生まれた商品や今、注目されつつあるモノ・コト・サービスなどを紹介しています。今日取り上げたのはSNSなどで話題になりつつあるコスプレタクシー!働き女子パーソナリティの曽根あかりさんからご紹介いただきました。

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    こちらは三和交通がやっている"コスプレタクシー"のシリーズで、今年2月に、ドライバーが黒子の格好をする黒子タクシーが話題になり、6月から新たに忍者とSPに扮するサービスを始めたそうです。三和交通はこれまでもユニークな企画を連発している会社で、2015年の夏からは「心霊スポット巡礼ツアー」を行っています。

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    こうした企画のおかげで新卒採用が増えていると三和交通、広報の眞壁さんはお話されていました。三和交通のコスプレタクシー、横浜や八王子、府中、東京、埼玉などの各営業所におよそ2名ずつ担当ドライバーがいるそうです。24時間前までに専用のHPからの申し込みが必要です。料金はオプション文として+1000円かかります。三和交通のHPをご覧ください。

    【マスターズインタビュー】
    今週のインタビューのお相手は、街づくり企業「山万株式会社」代表取締役社長、嶋田哲夫さんです。この「山万」が手掛ける、千葉県佐倉市の「ユーカリが丘」は、開発からすでに45年以上経っていながら、住民の高齢化率が3割を切るニュータウン。「山万」は、街をひらき、鉄道を敷き、住宅においては、人口構成のことまで考えて分譲を実施、さらに、大規模商業施設や映画館、ホテルなど、都市機能も充実させるという徹底した地域密着型の計画的開発手法を取っています。今日は、嶋田さんの考える「街づくり」についてのお話です。


    1曲目 I'm Free / Kenny Loggins
    2曲目 Begging you / The Stone Roses
    3曲目 WOMAN / アン・ルイス

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  • 2018.10.03

    10月3日(水) The News Masters TOKYO 第391回

    【7時台】
    7時台のニュースマスターは、スポーツ経営学者小林至さんです。


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    ●7時は、『首相、自民主導の改憲強調 第4次安倍改造内閣発足』の話題にフォーカス。第4次安倍改造内閣は2日午後、皇居での認証式を経て発足しました。安倍晋三首相は官邸で記者会見し、今月下旬召集の臨時国会への憲法改正案提出に向け、自民党として指導力を発揮する考えを強調。公明党との調整を巡り「真摯に議論する。具体的条文を示さなければ、理解は得られない」と述べました。会見で首相は「自民党がリーダーシップを取り、次の国会に改正案を提出すべきだ」と明言。衆参両院での改憲案発議を受けた国民投票の時期を巡っては「国会の議論次第だ。与野党の幅広い合意を得られるよう努力する」と述べました。


    何がやりたいのかわから内閣。今回選出されたメンバーは、フレッシュ感がなくベテランばかり。すでに「この顔ぶれでは戦えないのでは?」という声もあがっているようです。また、小林さんは、「葬式が浮かぶ。その時に『安倍さんありがとうと言われたい内閣』」と表現しました。また、女性改革を掲げながら女性は1人でした。これについては、「物事を変えるのは当事者だから男が意見するには女性自身が声をあげないといけない」と話しました。今後は、解散と改造をどういう風に使い分けるのか、安倍総理の腕の見せ所です。


    ●7時30分は『J2町田の経営権を取得』の話題にフォーカス。サイバーエージェント、IT大手のサイバーエージェントは、サッカーJ2の町田ゼルビアの経営権を取得すると発表しました。およそ11億5千万円を投じて、クラブ運営会社の株式全体の8割を取得。東京都内で記者会見したサイバーエージェントの藤田晋社長は「東京発、世界に通じるビッグクラブへの成長を目指していく」と話しました。一方で、グループ企業のサイゲームスがサガン鳥栖のスポンサーから撤退すると報じられている件については、「今回の意思決定には全く関わっていないので別問題」とコメントしています。


    メジャーだけでなく、さらにマイナー球団の売買も頻繁に行われています。高く買われることで球団は資金が増え、チーム状態が良くなるからです。発端は1983年 にイングランドのトッテナム・ホットスパーがサッカー界で初めて株式上々し、 投資家から注目を浴びたことにあります。その後、名門チェルシーやマンチェスターユナイテッドが外国に売却されるとどちらもチームの価値は上がり、スタジアムも選手もより良くなっていったそうです。以上のことから小林さんは、「次に売るまでに自分たちで価値を上げて欲しい。今後転売ビジネスが盛んになりそうな予感」と話しました。


    【8時台】
    8時台のニュースマスターは、早稲田大学ビジネススクール准教授の入山章栄さんです。


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    ●8時は、『メルカリ、新卒採用者の9割が外国籍』の話題にフォーカス。フリーマーケットアプリ大手のメルカリは、今月1日付で入社した中途採用や新卒社員向けの説明会を東京都内で開きました。新卒50人のうち44人が外国籍で、この中にはインドの名門、インド工科大学「IIT」の卒業生も含まれます。新卒の出身地域を見ると、インドが32人で最多。メルカリは昨年、インドでIT技術を競うイベントを開催したことで、知名度が向上し、IIT卒業生の採用に結び付きました。他にも台湾や中国、アメリカの出身者も採用し、海外展開の強化を狙う見込みです。


    企業のグローバル化が早くなっているようです。これまでであれば数十年かけて行うものでしたが、最近は創業から2~3年で一気に世界を股にかける企業もあります。グローバル化のポイントは、「英語」「数学」「プログラミング言語」の、ビジネスにおける共通言語が揃ってることです。これを使いこなしているのがインド人。そこで入山さんが注目するのが、インド工科大学です。学受験の時には、マサチューセッツ工科大学と両方受ける人もいて、インド工科大学を落ちた人が、仕方なくマサチューセッツ工科大学を受けることもあるそうです。ベンチャー企業のグローバル化に今後も注目です。


    ●8時30分は、『GE、1年でトップ交代 後任はダナハー元CEO』の話題にフォーカス。アメリカ・電機大手ゼネラル・エレクトリックは、ジョン・フラナリー会長兼CEOが退任し、アメリカ・産業機器大手ダナハー元CEOのローレンス・カルプ氏が就任する人事を発表しました。フラナリー氏は昨年8月、およそ16年間トップを務めたジェフリー・イメルト氏の後任としてCEOに就任し、大規模な事業再編で、経営の立て直しに取り組んできました。


    これまで G Eは歴史で10人の CEO しかいませんでした。特徴は、長期政権かつ生え抜きの人材をCEOに抜擢していたことです。ヘルスケア事業の分離など経営のスリム化を推し進めたましたが、業績悪化と株価低迷の責任をとり、たった1年で退きました。次の CEO には 外部からの人材が適用されるようです。これを受けて入山さんは、「最近は物言う株主を意識過ぎなのではないか。新しくCEOに就任したダナハー氏も利益を出さないと今回のように物言う株主から退任要求を出される可能性がある。GE にとって曲がり角にきてると言えるかもしれない」と話しました。


    【トレンドマスターズTOKYO】
    毎週水曜日のテーマは『Company』。知っておきたい様々な会社や組織、その取り組みを、今日は文化放送が誇る塚本チルドレン門馬ディレクターが、パナソニックの家電を手掛ける社内カンパニー「アプライアンス社」の新規事業創出のためのプロジェクトを紹介しました。


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    「ゲームチェンジャーカタパルト」が開発中の家電のひとつ、人が握ったような「おにぎり」を作ることができる「OniRobot(オニロボ)」を紹介。このような新しくて画期的な商品を作る際、先にお客さんに見せてフィードバックをもらいながら新商品を形にしていくようです。例えば、商品化の前の段階で、アメリカで開催される、世界的規模の大型イベント「サウスバイサウスウエスト」に展示するなどして、社内だけにとどまらず、さまざまな分野の企業や人とも交流しながら、事業化を検討していくそうです。そして、パナソニックの商品として、事業化を目指すこともありますが、社外の方々と一緒になって、新しいブランドや、別の形で、事業化していくことも考えているそうです。


    【マスターズインタビュー】
    今週のインタビューのお相手は、街づくり企業「山万株式会社」代表取締役社長・嶋田哲夫さんです。この「山万」が手掛ける、千葉県佐倉市の「ユーカリが丘」は、開発からすでに45年以上経っていながら、住民の高齢化率が3割を切る、ニュータウン。「山万」は、街をひらき、鉄道を敷き、住宅においては、人口構成のことまで考えて分譲を実施、さらに、大規模商業施設や映画館、ホテルなど、都市機能も充実させるという徹底した、地域密着型の計画的開発手法を取っています。今日は、「山万」のきめ細かいサービスがどのように提供されているのかについてです。


    今日の楽曲ラインナップ
    1曲目 If This Is It / Huey Lewis And The News 
    2曲目 オレンジバタフライ /大城美友
    3曲目 コン・バトラーVのテーマ / 水木一郎

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  • 2018.10.02

    10月2日(火) The News Masters TOKYO 第390回

    【7時台】
    火曜日7時台のニュースマスターは、作家・ジャーナリストの佐々木俊尚さんです。


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    ●7時は、『本庶佑氏にノーベル医学生理学賞』にフォーカス。スウェーデンのカロリンスカ研究所は、2018年のノーベル医学生理学賞を、体内で異物を攻撃する免疫反応にブレーキをかけるタンパク質を突き止め、がんの免疫治療薬開発に道を開いた本庶佑京都大特別教授と、アメリカのテキサス大のジェームズ・アリソン教授に授与すると発表しました。授賞理由は「免疫反応のブレーキを解除することによるがん治療法の発見」。同研究所は「世界で年に何百万人もの命を奪うがんとの闘いで、本庶氏の発見に基づく治療法が著しく効果的だと示された」と評価しました。


    佐々木さんが本庶さんのコメントから気になったのは、「研究資金」についてのお話。国からの補助金として、与えられる研究資金。現在は選択と集中方式で、成果の出そうなところにだけ補助金を投入する流れがあります。しかし、ノーベル賞を受賞するのは、偶然の発見からつながったものも多々あります。こうなると、目先の利益になりそうな研究ばかりになり、スパンの長い基礎研究から離れてしまいがちになるというデメリットも。1億人を一人にではなく、1000万円を10人にという考え方です。


    ●7時30分は、『沖縄県知事に玉城氏初当選』にフォーカス。翁長雄志知事の死去に伴う沖縄県知事選で初当選した前自由党衆議院議員の玉城デニー氏は、沖縄市で記者団に「辺野古の今後について、国とまずは協議したいと伝えたい」と述べ、国との関係については「はなから対立や分断の立場を取るつもりはない」とした上で「協議の中で検討できるものがあれば、忌憚なく意見交換する」と表明しました。安倍総理大臣は、「選挙結果を真摯に受け止める。沖縄の振興、基地負担の軽減に努める」と語りました。


    北朝鮮の危険性を考えると、在日米軍が必要と説く佐々木さん。しかし、なぜ沖縄なのか?これは歴史的な流れがあります。現在、普天間は民家密集地帯であり、普天間から出るのは絶対。しかし、移転先は辺野古である必要はあるのか?解決は困難ですが、翁長さんの裏切られた気持ちを怒りに転じるのではなく、在日米軍やトランプ大統領との話し合い、さらに安倍政権とその道を探るべきだと佐々木さんは話しました。


    【8時台】
    8時台のニュースマスターは、経営学者の楠木建さんです。


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    ●8時は『ユニバーサル・スタジオ・ジャパン 変動料金の導入が拡大』の話題にフォーカス。需要に応じて入場料などを変える「変動料金」の導入や実験が相次いでいます。ユニバーサル・スタジオ・ジャパンは来年1月10日から現在大人7900円の入場料を1月の閑散期は500円安く、2月以降は300円高くし、繁忙期の3月下旬は800円高く設定。また、国土交通省と日本交通グループも迎車料金を変える実証実験をきのうから始めました。配車の需要が高い時間帯は値段を上げ、日中の需要が低い時は無料で迎車するなどします。


    人が来ない時期に価格を下げるのは、稼働率を上げるうえで合理的です。「足元を見られている」と不快に感じる消費者もいますが、売る側が先に金額を提示しているため変動料金は定価と言えます。定価として設定するのであれば、価値に見合うかどうかは消費者が決めることになり、その結果、売り上げが悪ければ企業はまた価格を下げればいいのです。楠木さんは、変動料金は日本ではあまりされてこなかったイメージがありますが、それにより消費者の反応を伺うことは、経営の視点で見るととても大切なことだと解説しました。


    ●8時30分は、『イーロン・マスク テスラ会長を辞任』の話題にフォーカス。アメリカの電気自動車会社テスラのイーロン・マスク会長兼CEOがツイッターで「テスラを非公開化する準備中だ。資金のメドもついた」と発言し、マーケットを混乱させたことに関し、アメリカ証券取引委員会から訴えを起されていた問題で、マスク氏がテスラの会長職を退くことなどで和解しました。CEOには留任する模様です。


    楠木さんはイーロン・マスク氏について、「フロンティアタイプの経営者であるため、株主に縛られる上場会社の社長に向いていないのでは」と分析しています。今回イーロン・マスク氏のツイッターでの発言に対し、証券取引委員会が調査を通じて「可能性のある資金源と交渉さえしていなかった」と断定。投資家を欺いたとして訴訟しました。この対応について楠木さんは、「会長の座を退き、CEOになるということは、取り締まり側から執行側になるということなので良い落とし所だったのでは」と話します。また、「業績が良ければ株主は黙っているのだから、こういう話が問題になるということは会社の風向きが変わってきている証拠だ」と解説しました。


    【トレンドマスターズTOKYO】
    火曜日のテーマは『BOOK』です。今日は楠木さんに『なぜ君は絶望と闘えたのか 本村洋の3300日』という本を紹介していただきました。1999年に山口県光市で起きた、18歳少年が23歳の主婦と生後11カ月の幼児を惨殺した事件の被害者の夫・木村洋さんを扱った本。少年法で何重にも守られた犯人に闘いを挑んでいく本村さん、少年法を前に思考停止のマスコミや形骸化した司法など様々な壁に絶望しつつ、様々な人に支えられる本村さんを描いています。


    【マスターズインタビュー】
    今週のインタビューのお相手は、街づくり企業「山万株式会社」代表取締役社長、嶋田哲夫さんです。この「山万」が手掛ける、千葉県佐倉市の「ユーカリが丘」は、開発からすでに45年以上経っていながら、住民の高齢化率が3割を切るニュータウン。「山万」は、街をひらき、鉄道を敷き、住宅においては、人口構成のことまで考えて分譲を実施、さらに、大規模商業施設や映画館、ホテルなど、都市機能も充実させるという徹底した地域密着型の計画的開発手法を取っています。今日は、ユーカリが丘を走る新交通システム「山万ユーカリが丘線」のお話です。


    今日の楽曲
    1曲目 Stronger / Kelly Clarkson
    2曲目 青いリンゴ / 野口五郎 

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  • 2018.10.01

    10月1日(月) The News Masters TOKYO 第389回


    【7時台】
    今週月曜日7時台のニュースマスターは、フジテレビ系列28局のニュースサイト FNN.jp のチーフビジョナリスト 清水俊宏さん。

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    ●7時は「あすいよいよ第4次安倍内閣発足」のニュースにフォーカス。安倍総理大臣は、第4次安倍内閣に向け、あす行う党役員人事と、内閣改造の調整をすすめ、新体制づくりに臨みます。今回は中規模の改革と表明していますが、自民党内で当選回数を重ねた入閣待機組をどう処遇するかについて、また、女性活躍を推進している安倍内閣の、女性閣僚の起用についても、注目が集まっています。

    すでに留任組が閣僚ポストが埋まっている中、待機組の誰を入れるのかが注目されています。女性官僚も総裁選の安倍陣営の選対本部長を務めた橋本聖子参院会長や決起集会で安倍晋三コールの音頭を取った高市早苗前総務相、片山さつき議員などが検討されています。

    安倍政権はこの後、統一地方選挙や参議院選挙が控えているため、今ここでサプライズを行うよりも、スキャンダルが出ないような人事を行うのではないかと清水さんは見ています。また清水さんとは昨日投開票が行われた沖縄知事選の結果についても、お話いただきました。

    ●7時30分は、沖縄で取材をされている斉藤一美アナウンサーとお電話をつなぎ、沖縄知事選時の県内の様子をお伝えいただきました



    【8時台】
    本日8時台のニュースマスターは精神科医の名越康文さん。

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    ●8時は、「超高額新薬の上陸」の話題。高額な抗がん剤「オプシーボ」を上回る超高額医薬品の日本上陸が迫っています。アメリカで1回5200万円の値がついた白血病治療薬の、医薬品医療機器法(薬機法)承認審査を、製薬会社ノバルティスが厚生労働省に申請、年内にも承認される見通しです。さらに1回およそ1億円の薬も登場しており、こうした第2波が保険適用されれば医療保険制度を揺さぶりかねない懸念を深めています。

    薬機法承認が出た新薬は原則として保険適用されます。保険医療には年収で上限があるため、高額だとほとんどが保険給付になり、保険料の総体が上がる可能性があるのです。

    健康保険組合などが「保険料引き上げが避けられなくなる」と悲鳴をあげ、厚労省が17年に薬価を特例で下げた異例の経緯もあります。新薬の導入があっても、保険料が上がらないためにできることは遺伝子解析など、効果測定などが性格最新技術によって適切な投与を行ったり、予防医学に力を入れると良いとのこと。特に名越さんは日本の保険適用に問題があるとお話いただきました。

    ●8時30分は「釣りをするカマキリ」について。先月、昆虫の学術誌で発表された論文のよると、野生のカマキリが池にいるグッピーを捕まえて食べる様子が観察されたとのことです。カマキリの視覚で、水中の魚を捕まえられたことは、驚くべきことで、また、今回の発見は、カマキリが複雑な学習をもつ可能性も示唆しているということです。

    ナショナルジオグラフィックの最新記事によりますと、自然の状態にいるカマキリでは初めての報告だそうです。カマキリは5日間にわたって同じ池に繰り返しやってきてグッピーを捕食。1日あたりおよそ2匹、全部で9匹の魚を捕食していました。

    人間だけが地上の覇者だと思ってはいけません。昆虫の総数は人間よりもはるかに多く。遠い将来、地球を支配するのは学習能力を高め、高い知性を持った虫かもしれません。

    【トレンドマスターズTOKYO】
    毎週月曜日のトレンドマスターズTOKYOはYESNOアンケートで主流がわかる「あなたはどっち?YESNOリサーチ」今朝は、音声ニュースアプリ「Voicy」 とのコラボから生まれた働き女子パーソナリティ 内田あゆみさん。

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    今日のテーマは「投資をしていますか?」詳しくは特集ページで。

    【マスターズインタビュー】
    今週は街づくり企業「山万株式会社」代表取締役社長、嶋田哲夫さん。この「山万」が手がける、千葉県佐倉市の「ユーカリが丘」は開発からすでに45年以上経っていながら、住民の高齢化率が3割を切るニュータウン。「山万」は、街をひらき、鉄道を敷き、住宅をつくり、さらに大規模商業施設や映画館、ホテルなどの都市機能も充実させるという、徹底した地域密着型の計画的開発手法を取っています。今日は、嶋田さんの街づくりに対する想いを伺いました。

    今日の楽曲ラインナップ
    1曲目I Want To Hold Your Hand / The Beatles
    2曲目 惑星タイマー / 福耳

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