2018.12.28

フリーランス人材を応援すると、日本が元気になる!?ビジネスマッチングサービスで築く未来の働き方 

nmt事務局
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即戦力になるプロフェッショナル人材に特化した人材紹介事業を担う株式会社みらいワークス。それを率いるベンチャー経営者の心の内に、タケ小山が切り込んだ。

会社を辞めたらリーマンショック!東証マザーズ上場の敏腕経営者の暗中模索時代。

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岡本さんが外資系のコンサルティング会社を辞めて起業したのは、リーマンショックの前の年、初めて会社を経営するには、あまりにも過酷な環境だった。
「景気がどん底でした。当時は大変でしたが、振り返ると自分のキャリアにとってはいいタイミングだったと思います。それ以来、ずっと上り坂ですから。
新卒で入った会社では、コンサルティング業務を担当していました。会社を辞めてからも数年はフリーのコンサルタントとして資金を作っては、新規事業につぎ込むようなことを繰り返していました。うまくいきませんでしたね」

そもそも、会社勤めをやめて事業を志したのは、旅が発端だった。新卒で就職したが、自分が何をしたいのかよくわからず、30歳を機に47都道府県を全部旅してみることにした。日本人として日本のことをもっと知りたいと思ったのだ。

「日本の田舎に行ってみると、地方は元気がない。県庁所在地の商店街もシャッター街になっていて、国道沿の量販店だけが賑わっていることに気がつきました。欧米流の開発だけだと、日本各地のいいものがなくなってしまう。日本らしいやり方で発展できないものか。この頃から日本を変えたいと思い、『日本を元気にする』という事業テーマを持ちました」

敬遠されていたフリーランス人材と大企業をつなぐインフラをビジネスに

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岡本さんは営業が得意だったことから、独立してもコンサルタントの仕事には困らなかった。しかし、周囲のフリーランスの人たちに十分な仕事が回っているとは限らない。リーマンショックの傷が癒えない環境で、実力があっても売り込み営業が得意ではない人もいた。

「仕事がない人に自分がとってきた仕事を譲ることが増えてきたんです。そうしたら、感謝され、自分がプロとしてサービスを提供するよりも、人に仕事を回して『ありがとう、助かったよ』と言われるほうがうれしいことに気が付きました。誰かにチャンスを提供することが、性に合っているんですね。

ただ『ありがとう』と言われたくて走り出してしまったのですが、フリーランス人材に仕事を紹介するうちに、独立起業する人たちには、地方創生とか、中小ベンチャーの振興など、共通したテーマがあり、自分のビジネスで『日本を元気にしたい』という志があることに気がつきました。次第に彼らに志を託して、応援することが、自分の仕事なのではないか、と思うようになりました」
 
最初の起業から5年、人材紹介ビジネスが軌道にのると、プロフェッショナル人材専門のビジネスマッチング会社「みらいワークス」として新しい会社をスタート。起業家やフリーランスが活躍できるインフラを構築することで、日本が元気になる、地方も活気づく、ということが事業構想だった。「プロ人材」は働き方改革で注目されているが、岡本さんはどう考えているのだろうか。

「プロ人材というのは、簡単に言うと、組織にいても、個人事業者であっても、同じような働き方をしている方を指します。時間ではなく成果にコミットする。指示待ちではなく、目的をもって、自発的にミッション達成を実現する能力がある働き手です」

安倍政権の「働き方改革」は、こうした事業には追い風なのだろうか、タケは率直に聞いてみた。

「働き方改革で、スキルが高い人は働きやすくなります。年俸で1000万円以上を稼げる方は、働き方や場を選択できれば、いい影響があると思います。まずい方向に進む可能性もありますが、まず変化を起こしてみることです。

日本のフリーランス市場の現状は過渡期ですが、3~4年前に比べたら、よくなっています。数年前大企業に営業に行くと、フリーランスは地に足がつかないと信用がなく敬遠されていましたが、今は変化しています。安倍政権の働き方改革で、フリーランスという働き方が国策化したので、温度感も変わってきました」

フリーランス人材は、日本の働き方を多用にする

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フリーランス人材が企業に流入していくと、日本の企業はどうなっていくのだろうか、タケはプロ人材が及ぼす影響について聞いてみることにした。

「組織に頼らず、自ら働き方を選び、挑戦する人材には、日本の将来をけん引する可能性があると思います。人が影響を受けるのは人です。それまで接点がなかった人も自分の会社にプロ人材が入ってくると、昔ながらの保守的な大企業であっても、影響を受け始めます。『こういう働き方があったのか』と刺激を受け、考え方が変わる人が増えると、多様な働き方が選択肢に入ってくるようになるでしょう」

働き方改革以後に目指すべき働き方とは?

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「みらいワークス」が考えるビジネスの「エコシステム」はどういう内容なのだろうか。

「プロ人材の方が、働き方を選択していくためのプラットフォームです。最近、会社を辞めて起業しても、うまくいかなかったら再就職して、時期を見て再度独立するなど、自分のライフステージに合わせて働き方を自由に選ぶ人が増えています。

例えば男性でも『今は子育てで年に4カ月しか働かないけれど、子どもが小学校に入ったら、フルタイムで働きたい』という方もいます。こうした働き方は会社勤めでは成立しませんが、フリーランスを挟めば、実現できます。昔と違い、ライフスタイルを先に決めて、働き方を選ぶ人が増えているんです」

これまで起業や転職は片道切符だったが、今や転職や独立・起業、再就職を同レベル感で選択したい人が増えている。そんな時流を汲み、岡本さんは、プロ人材の挑戦を支えられるプラットフォームづくりを目指しているのだそうだ。自社でも、働いている人の1/4はフリーランスで、社内リソースが足りない場合には登録者の力を借りている。人材を扱うベンチャーとして、まずは自ら未来の働き方を実践しこう、と考えているのだ。

日本の働き方に欠けている視点

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外資系コンサルティング企業での経験があり、多くの企業に人材を提供してきた岡本さんから見ると、日本企業の働き方はどういう風に見えているのだろうか?

「今の日本の働き方改革では、全員が残業禁止だとか、全員早朝から仕事をするとか、企業が社員に対して働き方を画一的に強要する傾向があると思います。本来はそれぞれの社員の価値観に合わせて選択できるように、選択肢を増やすことが改革の本質だと思います。労働人口が確実に減っていく中、企業が働く人を選ぶ時代は終わり、働く人に選ばれる会社になっていかないと、生き残っていけません。

例えば、副業を禁止する経営者の中には、よその会社に関係すると、引き抜かれるから反対だという方がいますが、これからは他の会社を知っても選ばれるようでなければ、闘っていけないということです。企業が社員とビジョンや理念を共有し、働き方も選べる、という経営スタンスでないと選ばれない。働き方改革の影響で、日本の企業経営、運営が変わっていく転機になるといいと思います」

「ありがとう」と言われたい、というシンプルな動機から始まった人材紹介事業が時流に乗り、成功を収めた。ベンチャーの成功は収益よりも、社会的な課題が重要だと言われているが、その典型といえる経営者だった。フリーランスが評価される時代がやってくる、これまで腕一本で生きてきたタケ小山は、そんな予感に元気が出てくる気がした。

【番組情報】
文化放送『The News Masters TOKYO』のタケ小山がインタビュアーとなり、社長・経営者・リーダー・マネージャー・監督など、いわゆる「リーダー」や「キーマン」を紹介するマスターズインタビュー。音声で聞くには podcastで。
The News Masters TOKYO Podcast
文化放送「The News Masters TOKYO」http://www.joqr.co.jp/nmt/ (月~金 AM7:00~9:00生放送)
こちらから聴けます!→http://radiko.jp/#QRR
パーソナリティ:タケ小山 アシスタント:西川文野 長麻未(文化放送アナウンサー)
「マスターズインタビュー」コーナー(月~金 8:40頃~)

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