駒澤大学 取材後記
2020.12.16
全日本優勝の駒澤大学。
エース・田澤廉選手、実績と安定感十分の4年生・小林歩選手と加藤淳選手、フレッシュなルーキー・鈴木芽吹選手など、層も厚く、箱根駅伝に向けても優勝の最有力と言って過言ではありません。
選手たちも口々に「優勝」と語るのに対して、一方、指揮官・大八木監督は「総合3位」と当初の姿勢を崩しません。
記者からその点を訊かれると大八木監督も「往路優勝すればその流れで優勝を」と、優勝が視野に入っていることは認めているんですが、「優勝を目指します!」とは言いません。
その心が垣間見えたのが、優勝のための条件として「ミスをしないこと」を挙げたこと。
「優勝」と言って選手にプレッシャーをかけるのではなく、「3位」は'それぞれが実力を発揮しなさいよ'という親心のようなメッセージを感じた次第です。
実力のある熱い選手たちと、いつもより冷静な指揮官。
13年ぶりの箱根総合優勝に向けて、本当の意味で準備が整っていと言ってよいでしょう。
写真提供:駒澤大学