ルパン三世と峰不二子の関係が結果を出す!?「フィットネスジムの新潮流」

ルパン三世と峰不二子の関係が結果を出す!?「フィットネスジムの新潮流」

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様々な社会課題や未来予想に対してイノベーションをキーワードに経営学者・入山章栄さんが様々なジャンルのトップランナーたちとディスカッションする番組・文化放送「浜松町Innovation Culture Cafe」。

2023年8月28日の放送では、お客様はご来店されず。たがえみちゃんが、近所のジムのチラシを見つけたことから、フィットネスジムのお話へ。たがえみちゃんもこれまでジムに通っていたので利用者目線で話を聞きました。

入山:ここ2、3年のフィットネスジムは、経営が苦しかったと思うんだけど、利用者としてどんな変化を感じた?

田ケ原:コロナ禍に入って、退会とか休会が相次いで、ジム側も会員数を減らさないため特例措置も行っていましたね。一方で、オンラインプログラムも普及しました。行動制限が解除されると、徐々にマスクを外す人も現れ始めて、あとは使い終わったマシンもアルコール消毒ではなく、もとのから拭きに戻りました。

入山:ジムの世界でもコロナあけって感じだね。

田ケ原:そうですね。あと今回、浜カフェのスタッフさんとジムについて話していたら、各社それぞれ個性があるなと思いまして。

入山:例えばどんなところ?

田ケ原:業界6位の「ティップネス」。ここは2014年に日本テレビが全株式の取得をしているので、日テレの番組とコラボしていたり、日テレのアナウンサーがインストラクターを務めるプログラムがあったりするようです。その他では、業界8位の「メガロス」は、運営が野村不動産なので、マンションに併設されているジムがあったり。さらにJR東日本が運営する「ジェクサー」は、駅直結型のジムがあり仕事帰りでも通いやすいようです。

入山:ジムそのものも色々あって、運営する会社も色々あって、いかに通ってもらうかという問題にこうやって差別化して勝負しているんだね。

田ケ原:マスターは注目しているジムはありますか?

入山:僕が注目しているのは、chocoZAP、しかもその出店ペース。2022年に出店が始まったのに、2023年の8月15日時点で全国一位の会員数80万人を達成。2位のエニタイムフィットネスや3位のカーブスを1年で抜いちゃったからね。この運営の鍵になるのが…アニメ「ルパン三世」のルパンと峰不二子の関係。ルパンといえば、峰不二子にぞっこんで、不二子の言うことならどんな無茶でも聞く。

田ケ原:確かに。

入山:つまり、これは経営学で言うと「ルパンは峰不二子に対してエンゲージメント(忠誠心)が、異常に高い」っていうこと。

田ケ原:ハハハ。なるほど、ただエンゲージメントとジム運営ってどんな関係が?

入山:経営学者としての考えなんだけど、RAIZAPのビジネスというのは、エンゲージメントをうまく使っているのがポイントだと思っていて、ポイントはトレーナー。例えば、男性が入会すると(絶対じゃないけど)人間的に素敵な女性がトレーナーになり、女性が入会するとその反対に人間的に素敵な男性がトレーナーになったり。これ表現アレですけど、良い意味でホストクラブっぽいんです。

田ケ原:なるほど。

入山:そんな素敵なトレーナーが「頑張ってください!できますよ!」と気持ちを盛り上げてくれる。そうなると、利用者は自分のため以上に「このトレーナーのために頑張ろう。結果を出さなきゃ!」となるんです。ルパンで言うと、「峰不二子のためなら何でもやる」これと同じ考えが働くんです。

エンゲージメントとRAIZAPの秘密をこのように考察したマスター。しかし、話題のchocoZAPはこれとは反対だと言います。反対のエンゲージメントとはいったい何なのか?続きはこちらから↓



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