『俺か、俺以外か。ローランドという生き方』中元「愛と美とユーモアの詰まった一冊」

『俺か、俺以外か。ローランドという生き方』中元「愛と美とユーモアの詰まった一冊」

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『中元日芽香の「な」』が、10月16日(月)午前7時に更新され、「日芽香セレクション」のコーナーで中元が触れた映画や本、漫画から生き方や考え方、カウンセリングのヒントになるかもという作品について紹介した。

今回、中元が紹介したのは、『俺か、俺以外か。ローランドという生き方』という本。2019年3月11日KADOKAWAから出版された。作者は、ホストで実業家のROLAND。

ROLANDの名言や、その言葉の持つ背景やエピソードが紹介された本だ。ROLANDはホストの経歴を持ち現在は実業家として、経営や自らもメディアに出演したり、YouTubeなどのSNSで精力的に発信している。

この本を読んで感じた事中心に中元が色々語ってくれた。

中元「本のタイトルキャッチーですよね。ROLANDさんの名言のうち最もポピュラーな言葉の一つである「世の中には2種類の男しかいない。俺か、俺以外か」から来ています。これすごいですよね。タイトルが表すROLANDさんの世界観が本の中にも詰まっていて、前向きな言葉を浴びるように受け取ることができます。私の読んだ感想は愛と美とユーモアの詰まった一冊だなあっていうふうに思いました。ROLANDさんの生き様をもうそっくりそのままコピーして真似しようとはなれないというか、ここまでストイックに考えを突き詰めるのは私には無理だなとは思ってしまうんですけれど、華々しい生活とか成功を鼻にかけてる感じが本当に全然なくて、読んでいてイヤミがないんですよね。この方は今のポジションになるべくしてなったんだなって、伝わってくるようで、それでいてウィットに富んだ方なので、クスッと笑える記述もあったりして、気遣いとか話術を必要とされるホスト会において「帝王」っていう異名があるんですけれど、それをお持ちなのも納得できるなっていうふうに感じます。軽快にスラスラ読める一冊です。愛と美とユーモアって言いましたが、愛は1番は自分自身への愛。そして家族愛。従業員さんへの愛。あとは仕事道具への愛。エトセトラですね。美っていうのは言葉遣いだったり、こだわりだったり、服装や所作についても細かいルールというか、お考えをお持ちっていうことで、そういったROLANDさんの美学がたくさん紹介されていました」

ROLANDの名言の中で、特に印象に残った名言を中元が紹介し、自身の過去の経験も交えて語ってくれた。

「名言のうち、私が心に残ったものは「売れないときは、堂々と売れ残ってやる」っていう言葉です。これは自分がホストだとして、売上のある世界ですよねホストって。毎月一位になれるとは限らないので、自分が丁寧に接客をして努力し尽くした上で、業績が振るわなかったことはROLANDさんの中にもあったよと。そんな時に自分をディスカウントするのは違うんだよと。お客様に対して今月ピンチだからちょっと力貸してよっていうのは美しくないよねっておっしゃっていたんです。更に私が好きだなあって思ったのは、「売れないんじゃない。みんなが買えないだけだ」そういうふうに考えてお仕事をされていたっていうエピソードがありました。ホストっていう職業は特殊というか、ROLANDさんの言葉をそのまま自分の人生に当てはめるっていうのは、会社員の人とか学生さんとか私自身、カウンセラーも少々難しいところはあるんですけれど、でも、少し変換するとこの考え方って広くいろんな人に刺さるなあって思ったんですよね。たとえば相手の木を引きたいために、多少無理なお願いでも聞いちゃう人とか、自分に自信がないから相手が快適に過ごせるようにすごく顔色を伺っちゃう人とか、自分の価値を下げるっていうんですかね。ディスカウントって言葉で表現されてましたけれど、そういう人たちに、いやいやそれではあなたの持っている魅力度が落ちてしまうし、相手からも丁寧に扱われなくなってしまうよっていうふうに言い換えられるのかなっていうふうに思いました。私も周囲の人たちに対して、過剰に卑下してしまったりとか気遣いが度を超していた時期があったなって思い出しました。自分に対する自信の無さの裏返しというか、表れではあるんですけれど、私なんて全然あれだから、たいしたことないからとか、あなたからの誘いだったらいつでも行くからみたいに予定をこじ開けてでも行くからみたいなこととか。とにかく頼りにされたいな必要とされたいなっていうなんかこう周りの人たち全員対して、思ってたんですよね。でも、今考えると中元はいつ誘ってもオッケーっていってたから、当日誘ってもいいかとかそんなふうに相手も思っちゃいますよね。実際には直前に誘われると自分の準備もあるし、1人でゆっくりしたかったなあ今日はみたいなとか日もあるので、本心では多分え~って思うと思うんですけれど、でも、嫌われたくないから行きますっていって笑顔で駆けつけるみたいな。そうそうそう。こういうかつての私ってROLANDさんの美学に当てはめると全く魅力的じゃないんだろうなあっていうね。自分を安売りするんじゃなくて自分のことを大切にしてくれている人を自分も大切にする。年を重ねるなかでそういう生き方にシフトできてきたかなと徐々に私自身も思っているんですが、ますます自分への愛を持つことは大切だなっていうふうに気づかされた一冊でした」

『中元日芽香の「な」』は毎週月曜日午前7時に、Podcastにて更新中。
「過去の配信分もこちらから聴けます」

 

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中元日芽香の「な」

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