建設テック系のスタートアップの現状とは?

建設テック系のスタートアップの現状とは?

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  1. 10月16日放送の「L is B presents 現場DX研究所」は、戸田建設株式会社 イノベーション戦略部課長の斎藤寛彰氏が出演し、建設テック系のスタートアップの現状や気になるサービスについて、詳しくお話しいただいた。

松井佐祐里アナ「まずは、企業プロフィールをご紹介させて頂きます。戸田建設株式会社は1881年に創業、140年を超える歴史と伝統を持つ「建築の名門」として、歴史的建造物から近代建築物まで、数多くの名建築を手掛けて来ました。土木事業においては山岳トンネルなどの社会インフラを整備しています。また医療と福祉分野では“病院の戸田”、“学校の戸田”と言われ、一目置かれている存在です。近年は浮体式洋上風力発電事業の先駆者として、脱炭素社会の実現に向けた取り組みにも力を入れています。改めまして、斎藤さんの現在のお仕事内容を教えてください」

戸田建設株式会社イノベーション戦略部課長・斎藤寛彰氏「スタートアップ企業との連携や投資を担当しています。建設業界は60兆円を超える巨大な産業なんですが、他の産業やスタートアップが得意な革新的なビジネスモデルやサービスがなかなか入って来づらい環境がありまして、そのために私の方で投資や連携をさせていただきながら、外のイノベーションをどんどん建設業界にももたらしていきたいなという思いで取り組んでおります」

L is B代表・横井太輔氏「スタートアップへの投資で重要視にしていることは何ですか?」

斎藤「投資先の企業にどれだけ貢献できるかということです。いろんな会社さんがいらっしゃる中で、当社が投資させていただくことによって例えば信頼、信用を得たりだとか、あるいはお客様にアクセスしやすくなったりだとかいろんなメリットがあると思うんですけど、そういったものが投資先の企業様にとってどれだけ価値の大きなことになるかっていうことをいつも考えてます」

横井「スタートアップへの投資は、いつ頃から始められたんでしょうか?」

斎藤「2020年頃なので3年前ですね。それまでスタートアップさんとの連携もしてきたんですけど、どうしてもお客さんとサービスを売ってる方々の関係がなかなか進歩しなかったので、どうせなら投資もさせていただいて、がっつり投資先の企業様にご支援できるような体制を作ろうということでこういったスキームを考えて取り組んでおります」

松井「建設業の様々な課題解決をビジネスにしようというスタートアップ企業は増えているのですか?」

斎藤「建設テックと呼ばれる領域の企業なんですが、徐々に増加していると思います。投資家からの資金調達額も2010年代後半から少しずつ増加していて、期待の大きいスタートアップの種類だと思います」

松井「建設テック系スタートアップは、どういう製品やサービスがあるんですか?」

斎藤「大きく分けると二つあるんですけど、一つは工事の管理をスマートにするサービス、もう一つは現場での実際の作業を効率化するようなサービスです」

横井「斎藤さんが実際に触れてみて、素晴らしいと感じたサービスはありますか?」

斎藤「例えば最近だと、カナダのメカシスさんのレーザー墨出しシステムはすごいなと思ってます。

横井「墨出しって、昔は糸に黒く墨を塗って、パーンと引くとまっすぐ線が引かれるじゃないですか。それをレーザーでやるっていうことですよね」

斎藤「皆さん建物の壁が垂直で寸法通りに出てるので不思議だと思いませんか?実は、壁を建てる前に人が床に墨を出して線を出すんですね。そこが狂わず、壁が立ち上がるっていうそういう仕組みなんです。それを今まで人がやってたので結構大変だったし、結構難しい。それを図面を読み込んで、レーザーで床に出してそこに壁を建てるだけみたいなサービスがあります」

「L is B presents 現場DX研究所」は毎週月曜20時~20時30分まで文化放送(AM1134kHz、FM91.6MHz、radiko)で放送中。radikoのタイムフリー機能では、1週間後まで聴取できます。日本最大級の音声プラットフォーム「Voicy」でもアーカイブ配信しています。

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月 20:00~20:30

『温故知新』をテーマに、建設業や小売業など現場向けのビジネスチャットツール『direct』などをリリースする会社L is Bの横井が、様々な企業の代表者と対談…

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