【全日本大学駅伝】駒澤大学・藤田敦史監督　前日会見より

――今大会の意気込みは？
「学生たちも目標を立てていますが、常々一つひとつということを話しています。最終ミーティングで話した内容は、『とにかくこの全日本大学駅伝を全力で獲りに行く』と。そこを目標にやっていきたいと思います」

――現在のチーム状況は？
「出雲駅伝が終わってから順調にここまできたし、出遅れていた選手も戻ってきて、選手層としては出雲の時よりも厚くなりました。明日のレースは自信をもって臨みたいです」

――隣に大学の後輩の前田康弘監督がいますが？
「監督としては先輩ですので、私よりもはるかにいろいろなものを経験している監督です。歳は1つ前田監督が下ですが、私は指導者としてまだまだ歩み始めたばかりなので、学ぶべきところは学んでという気持ちで日々勉強させていただいております」

――オーダー表を見てカギになる選手や展望は？
「チームとして非常にいい準備ができたので、極論を言えば補員のどの選手が入っても自信がある布陣、どんなレースになっても対応できるチームに仕上げることができたと感じている。どんなレースになっても慌てることなく、特に7区の鈴木芽吹（4年）、8区の山川拓馬（2年）には絶対的な自信を持っているので、どんな展開になっても7区、8区が前に押し上げる走りを見せてくれる。この2人を後半に配置できたということが強みだと思います」

――安原太陽（4年）、篠原倖太朗（3年）が補員にいますが当日変更はあるか？
「当日の体調を見てということになるが、変えるつもりでいる」

――2人とも？
「2人になるのか3人になるのかというところだが、少なくとも1人は変える」

――他大学のオーダーを見て感じることは？
「出雲を終えて、特に出雲の1区は篠原がいい滑り出しをして、そのあとの流れが良くなったので、他大学からしてもおそらく駒澤を逃がしてはいけないという思いで今回配置をしてくるのではないかと思う。特に中央大学さんが1～3区でエース級の選手を3枚配置してきているので、チームの力で何とかしのいで最後はトップでフィニッシュテープを切りたいなと思っております」

――不安な点があるとすれば？
「区間としては8名とも自信をもって配置したので、不安があるところはないが、ひとつ不安があるとすれば暑さです。明日かなり高温になるということで脱水とかそういった突発的なアクシデントが懸念材料としてあります」

――強いて言うならどこの大学に主導権を握られると嫌か？（質問者：渡辺康幸さん）
「ここまで非常に良い準備をして明日を迎えられるかなと思っているので、他大学というより自分たちのレースができるかというところがカギ。前半遅れるわけにはいかないので、きっちりと前半区間をしのいでいくイメージ。前半区間をしっかりしのぐことができれば7区、8区は絶対的な自信のある2人を置いているので、勝つ確率が上がる。どこのチームというより前に行ったチームから遅れないことを大前提に考えています」

――監督会見に大八木（弘明）さんがいないと雰囲気違いますね。監督車のなかでこんなこと聞いてほしいということや、勘弁してよという質問は？（質問者：増田明美さん）
「今回監督車には大八木と2人で乗ります。増田さんにはいろいろ訊いてほしいなと思います。現在大八木が鈴木芽吹、篠原倖太朗、佐藤圭汰を指導していて、今回の全日本に関しても大八木、藤田の2人体制で指導してきた。その2人が監督車に乗っているので、そのあたりを増田さんのいつもの話術で和ませていただければと思います。（大八木さんも）喜ぶと思います（笑）」

◆長谷工グループスポーツスペシャル　第55回全日本大学駅伝対校選手権大会実況中継◆
2023年11月5日（日）　8:00～13:50
解説：柏原竜二（東洋大学OB、2代目山の神）
ゲスト：土方英和（國學院大學OB、旭化成陸上部）
実況：寺島啓太アナウンサー

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