【アナコラム】太田英明「夢見る中年男子」

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文化放送メールマガジン(毎週金曜日配信)にて連載中の「アナウンサーコラム」。週替わりで文化放送アナウンサーがコラムを担当しています。この記事では全文をご紹介!

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▼12月8日配信号 担当
太田英明アナウンサー

いつも大変お世話になっております。太田英明です。
先日、木村拓哉さん主演の、新作映画の記者発表の機会がありましたので、取材に行ってきました。
スペースの中を木村さんが自由に移動し、その間、木村さんが記者たちと自由に質疑応答する、という珍しいスタイルでした。私も、木村さんの一言一句を聞き漏らすまいと、木村さんの動きにへばりついていました。

そうこうしていると、奇跡的に木村さんと二人っきりになるチャンスがありました。
木村さんは、人懐っこい笑顔で、「先ほどから僕の周りをうろちょろしているけど、何か質問はないんですか?」と訊ねてこられたんです。
私はとっさに、「木村さんはず~っと主演を張られていますが、ストレスやプレッシャーを感じたとき、どうされているんですか?」と訊ねました。木村さんは「この手の質問に答えたことはないかもしれないなぁ。」と言いつつ、
「僕は、ストレスやプレッシャーを感じたときは、〇〇〇〇しているんですよ」と優しく答えてくださいました。

「おお!ひょっとすると、これはスクープかも知れないぞ」と私は小躍りしました。
この日の記者発表の模様は、なぜか私が「親父熱愛」の中でリポートすることになっていたのですが、その日を待ちきれずに、文化放送の社内で、誰かれなく人を捕まえては、木村さんと私とのやり取りを、自慢、吹聴しておりました。

これだけいいネタがあるのだから、このくだりを、文化放送のメルマガにも書こう、と思いついた私は、構成を頭の中で考え始めました。
すると、何ということでしょう。肝心かなめの部分、「木村さんがストレスやプレッシャーを感じたときに、〇〇〇〇する」の、「○○○○」の部分を、突如、思い出せなくなってしまったのです。
何とか思い出そうと必死に頑張ったのですが、どうしてもだめなのです。
どうしよう、どうしようと焦りまくっていた時に、ようやく目が覚めました。
もうお気づきの方もいらっしゃるかもしれませんが、これは、私の夢の中での話なのでした。

最近、この手の夢をよく見ます。夢はシュールな内容が多いので、書き記すことは難しいのですが、今回あえてチャレンジしてみました。
お付き合いいただき、ありがとうございました。

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