【西武】豊田清投手コーチインタビュー 来シーズンに向けて「『投手王国再建』を頭のど真ん中に置いている」

【西武】豊田清投手コーチインタビュー 来シーズンに向けて「『投手王国再建』を頭のど真ん中に置いている」

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12月29日放送のライオンズエクスプレスでは前日に引き続き、埼玉西武ライオンズの豊田清投手コーチにインタビューした模様を放送した。1年目の1勝から飛躍し今シーズン9勝を挙げた隅田投手について、そして来シーズンの投手陣へ望むものを訊いた。

――2年目の隅田知一郎投手が9勝、勝ち方を掴んだ?
豊田「そんなに簡単にはいかないと思いますし、それがわかればみんな勝ちますよ(笑)。今年も滑り出しはあまりよくなかった。1度ファームに行かせた時には、『今年もか』という顔をしていて本当に悔しそうでした。何とかしてあげたいなと思いましたが、何とかするのは隅田自身だし、何とかしたのも隅田です。後半は隅田が投げたらある程度試合を作ってくれるという思いで見ていました。初完封の時も、これ以上投げさせたら完封どころか試合に負けてしまうという状況で、代えるタイミングがすごく難しかった。監督とどうするかと言っている間に試合が終わってくれてよかったです(笑)。それから自信もついたんでしょうね。苦しい思いをした分、いいことがあったと思います」

――来シーズンの投手陣に望むことは?
豊田「今の投手陣の中で、日本シリーズで登板した投手はいますかね。大舞台で投げて一皮、二皮剥けて飛躍することはある。まずはそこにいけるように、全員でクライマックスシリーズに進出して突破をしたい。昨年も簡単に負けてしまったので、そこで戦える強い投手陣になっていたいです」

――ファームの若手投手の突き上げも望んでいる部分?
豊田「もちろんそうです。二軍の選手が一軍の選手を脅かさないと競争力は高まらない。一軍の枠、一軍のマウンドをみんなで競争しあって強いチームにしてきたい」

――ドラフトで入ってくる投手たちのピッチングも楽しみですね?
豊田「ドラフトで多くの投手をとっていただいたので、預かる僕らからしたら責任感も湧く。今の一軍のメンバー、二軍で頑張っているメンバーを脅かしてどんどんと突き上げていってほしいですね」

――投手陣の年齢層も若くなり豊田コーチとの年齢差も大きくなったが、選手と接する時に心掛けていることは?
豊田「付き合い方は難しくて毎日悩んでいますよ。あまりフランクにするのもどうかと思いますし、硬くしすぎるのもどうかと思う。距離感もそうですし、どのような言葉をかけるべきかもです。今日は放っておこうかなとか、いろんなことを考えながら毎日を過ごしています」

――野球以外のところでも考えている?
豊田「青木(勇人投手)コーチもいますし、トレーニングコーチやトレーナーさんなど、選手と近い方とも協力しながら、彼らが何を考えているかを教えてもらっています。年々難しくはなっていますが、『投手王国再建』を頭のど真ん中に置いているので、彼らと上手くコミュニケーションを取りながら来シーズンも頑張ります」

※インタビュアー:文化放送・高橋将市アナウンサー

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