ついに東京の桜開花発表!…気象台職員の胸にはあのキャラクターが!(取材後記)

ついに東京の桜開花発表!…気象台職員の胸にはあのキャラクターが!(取材後記)

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文化放送と全国32局の制作協力で、月曜から金曜の午後5時からお送りしている「ニュースパレード」
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3月29日(金)ついに東京でも桜開花の発表がありました。
平年より5日遅く、最速タイ記録だった去年より15日遅い開花で、2012年の3月31日以来12年で最も遅い開花となりました。

今回は民間気象予報会社が一時3月17日や19日と予想を出し、それに合わせて旅行などを計画されていた人も多く、まさに「待ちに待った開花発表」でした。
連日靖国神社の標本木の周囲には多くの人が集まり、前日29日は「4輪開花なので、開花の発表はありません」に「はぁ~」「えぇ~?」という落胆のどよめきが…。
木の根元から生えている細い枝についた花は開いていたのですが、これはカウントされません。

30日14時頃、雨上がりの青空の下、標本木の周りには100人以上の人が集まり、東京管区気象台・地上気象観測班長の小林與朗(よしろう)さんらが姿を見せると、観測する様子をじっと見守ります…。

小林さんは
「今数えたところ合計で11輪ありました。きょうはこの標本木で11輪確認できましたので、きょうが東京の桜の開花日となります!(大きな拍手!!)」
と話し、今年も「手話」で開花の発表を皆さんが見える位置で繰り返し伝えてくれました。


そこに居合わせた人が「春が来た」ことの喜びを共有できる不思議な空間です。

今年は2月後半から寒気が入りやすく、気温が低めだったことでつぼみの成長が足踏みしたこと、歴代2位の記録的暖冬で「休眠打破」がスムーズに進まなかったことが開花の遅れの原因とみられます。
2月1日以降の最高気温を毎日足していき、600℃を超える頃開花するという「600℃の法則」が知られていますが、今回は700℃を超えても咲かず、全く当てはまらない結果となりました。
きょう31日には都心の最高気温が午前中に25.5℃と3月としての記録を更新、開花がいっそう進んでいますが、満開は4月5日頃かやや早まるとみられています。

標本木以外のソメイヨシノや早咲きのヤマザクラは見頃…


ちなみに小林さんら気象台の職員が胸につけたり、手に持っているぬいぐるみは、気象庁のマスコットキャラクター「はれるん」
「太陽」「雲」「雨」などをモチーフとしています。
「はれるん」をつけての開花発表は今年初めてで、私も目にしたとき「あれ?はれるん!」と少しびっくりしたのですが、「はれるん」は今年6月1日20歳を迎えます。
気象庁広報から20歳を記念して「はれるん」をいっそうPRしたいという話があったのを思い出しました。
ただ「はれるん」は喋らないそうで…残念ながらラジオでの登場は難しそうです。

気象予報士 防災士 都庁・気象庁担当記者 伊藤佳子


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