アパレル領域から素材系領域へシフトするグンゼ株式会社

アパレル領域から素材系領域へシフトするグンゼ株式会社

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4月21日放送の「HENNGE presents BIZ-TECH Lounge」(文化放送 毎週月曜日20:00~20:30)は、ゲストにグンゼ株式会社、技術開発部IT戦略室室長の鶴海真治氏を迎えて、注力している領域やヒット商品について詳しくお話いただいた。

文化放送アナウンサー・甲斐彩加(アシスタント)「まずは企業プロフィールをご紹介いたします。グンゼ株式会社は1896年(明治29年)、京都府何鹿郡の地域産業である、蚕糸業の振興を目的に設立されました。メンズインナーやストッキングなど、繊維分野をはじめ、多数のトップシェアを持つ肌着メーカーです。またペットボトルや食品などの包装プラスチックフィルム分野、生体吸収性を特長とする医療機器分野など、非繊維分野にも進出し、多岐にわたる事業を展開されています」

HENNGE株式会社代表取締役社長・小椋一宏氏(パーソナリティ)「鶴海さんが今、取り組んでいる仕事内容を教えてください」

グンゼ株式会社技術開発部IT戦略室室長・鶴海真治氏「グンゼグループのITに関わる、全体の起案、予算化、大規模プロジェクトの統括など、全般的に幅広くやらせていただいています」

甲斐「グンゼが注力している領域を教えてください」

鶴海「アパレル領域から素材系領域へのシフトです。長年、アパレル中心に会社をリードしてきましたが、フィルム系とかメディカル領域など、徐々にウェイトを高めており、会社のリソースをそちらの方にシフトしていっている状況です」

甲斐「ペットボトル、食品などの包装プラスチックフィルム分野だとか、生体吸収性を特徴とする医療機器分野など、どんどん広がっていくんですね。医療機器分野での注目の技術はありますか?」

鶴海「人工の皮膚、手術用の糸、それから、骨接合剤、骨ピンをやってます。骨ピンは今までだったら金属で骨がついてから、もう1回手術して取り出すということをしないといけませんでした。ですが、私どもの製品は体に吸収するような作りになってますので、取り出しの手術がいらないんです。そのまま体になじんでいく。そういった、生体性の分野で、拡大していってるところですね」

小椋「それは便利ですね」

甲斐「日経トレンディの2024年ヒット商品ベスト30、こちらに入った製品があるそうですね」

鶴海「地球温暖化で夏は長いですし、梅雨とか夏の暑さでベタベタ感になるんですけど、汗がさっと引く商品で、アセドロンを出させていただきました。これがランキングさせていただいております」

甲斐「開発の経緯はどういったものでしたか?」

鶴海「ベースはSNSやECのレビューでお客様のご要望を解析して、じとじと感をなんとかしてほしいというニーズから、これに対応できる商品ということで始めました。糸も特殊な糸を使い、加工も工夫してできるだけ汗を素早く吸収する。そうして、完成させて提供させていただいている流れになってます」

「HENNGE presents BIZ-TECH Lounge」は毎週月曜20時~20時30分まで文化放送(FM91.6MHz、 AM1134kHz、radiko)で放送中。radikoのタイムフリー機能では、1週間後まで聴取できます。日本最大級の音声プラットフォーム「Voicy」でもアーカイブ配信しています。

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