
【アナコラム】坂口愛美「大好きな“ドラえもんのうた”を山野さと子さんがスタジオで…!?」
文化放送メールマガジン(毎週金曜日配信)にて連載中の「アナウンサーコラム」。週替わりで文化放送アナウンサーがコラムを担当しています。この記事では全文をご紹介!
▼5月16日配信号 担当
坂口愛美アナウンサー
「文化放送のアナウンサーは1人っ子が多いんだよ」と、入社してすぐ色々な人に言われました。
私も1人っ子。「だからマイペースなんだね」と言われるのは少し嫌なのですが、実際そうだと思います。
そんな私にとって、小学生の頃、母が仕事で帰りが遅くなる金曜日は少し寂しい曜日でした。1人で家に帰って、暗い部屋の電気を点け、宿題をしながら母の帰りを待つ。その時間を彩ってくれたのが、私にとって「ドラえもん」でした。
「♪こんなこといいな できたらいいな」このオープニング主題歌が流れてくると、心がぱっと明るくなったのを今でもよく覚えています。中学生になり、次第にドラえもんからは離れていきましたが、社会人3年目の春に再会しました。
当時テレビ朝日系列の放送局でアナウンサーをしていて、2014年春公開「映画ドラえもん 新・のび太の大魔境~ペコと5人の探検隊〜」の試写会の司会を担当することになったのです。
数ヵ月に1回試写会の司会をすることがあり、映画好きな私は、始まる前の司会をした後、一番後ろの空いている席に座って映画を観て帰るのを楽しみにしていました。
「映画ドラえもん 新・のび太の大魔境~ペコと5人の探検隊〜」も勿論見て帰ろうと思っていたのですが、人気のあまり空席が全くなく、観ることができなかったのです。
観られない、となるとどうしても観たくなるのが人間の性。悔しさから、レンタルビデオ店で「映画ドラえもん」のDVDをいくつか借りて帰りました。
家に着いてすぐに観始めると……涙がとめどなく溢れてくるではないですか!
懐かしい「ドラえもんのうた」が流れてくると、久しぶりに旧友に会った気持ちになり、実は仲間想いのジャイアンの行動に心を打たれ、ここぞという時に勇気があって優しいのび太の言葉に胸を締め付けられたのです……!
社会人3年目。後輩もできてちゃんとしないといけないのになかなか上手くできない。人間関係も難しい。社会人って大変だ……!と日々見えない敵と戦っていた私にとって、「努力は報われる」「信頼できる仲間が一番大切」「最後には正義が勝つ」といった、ドラえもんに込められたメッセージの全てが救いになりました。
そこから、休みの日は「映画ドラえもん」を観漁り、ドラえもん好きの仲間を見つけて研究会を作って意見交換をし……まさに「ドラえもん」が趣味になっていったのです。
そんな私にとって、ご褒美のような時間が訪れました!
5月13日(火)の「くにまる食堂」10時台に、「ドラえもんのうた」を歌われている山野さと子さんが出演してくださったのです!
普段、私は10時台には出演していないのですが、作家さんが「よければ坂口さんも出てください」と言ってくださり、スタジオでご一緒させて頂けることに……!
実際にお会いした山野さんはとても可憐で、あの歌声のイメージそのままでした!そしてやってきたスタジオでの「ドラえもんのうた」生歌唱の時間……。
すーっと、優しい山野さんの歌声が体に入って広がっていく感覚がありました。懐かしく、温かい気持ちに包まれて、思わず涙が出そうになったのですが……正面を見ると、先にくにまるさんが大号泣! 入院・手術を経て、くにまるさん復帰2日目の放送となったこの時間。くにまるさんの涙によって冷静になった私の涙は引っ込んでしまいましたが(笑)、元気に戻ってきてくださったくにまるさんと一緒に「ドラえもんのうた」を聴くことができて本当に良かったと感じた時間でした。
東大阪出身の山野さん。放送後、地元が近いという話で盛り上がり、「今度はぜひ放送でその話をしましょう」と声をかけてくださったので……またご一緒できるように精進します!
△放送後、山野さと子さんと
△ドラえもんは大親友だと思っています!
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