免疫維持のために、きのこを食べて善玉菌を増やして日和見菌を味方につけよう！

梅雨入りも間もなくかというこれからの時期は、自律神経のバランスが整わず体調を崩してしまう人も多い。免疫力が低下すると様々な病気に感染してしまう。

この免疫力は腸内環境と関係していることが最近分かってきたという。

橋本「最近、わかってきたことなんですけれども、免疫力というのは、体の中のいわゆる白血球というばい菌をやっつけてくれる細胞のことを言うんですよね。この白血球が、これまでは「骨」、骨髄で白血球が増えていくというふうに言われていたんですけれども、じゃあこれがどこで成長しているのか、実は腸なんじゃないかというのがわかるようになってきたんですね。で、この腸はこの白血球が人間の体の中の60から70%集まっているっていうのがわかったので、免疫力を司っているのは腸なんじゃないかと言われるようになっているということなんです」

邦丸「より腸の存在は大きいということがわかりましたけども、あとよく言われてるのは腸内細菌に善玉悪玉とか、いろいろ聞きます。腸内細菌のバランスってやっぱり大事なんですかね」

橋本「めちゃくちゃ大事です。腸内細菌というのは三つの種類に分かれています。まずが善玉菌で、一つが善玉菌、一つが日和見菌、一つが悪玉菌ですね」

邦丸「待ってください。善玉菌と悪玉菌のほかに日和見菌ってのがあるんですか？」

橋本「そうなんです。日和見菌というのが、わかりやすく言うと善玉菌はいい、悪玉菌は悪い、というのは、すぐわかると思うんですけども、この日和見菌というのは、どちらかというといいってやつなんですよね」

邦丸「（笑）。どちらかといえばいいやつ」

橋本「はい。でも裏切るんですよ。こいつら」

邦丸「え？裏切る？」

橋本「裏切ってきます。どういうことかといいますと、悪玉菌が増えてきた時にはこの日和見菌は善玉菌を守ってくれなくなる。お前どっちなんだ？というようなそんな菌なんですよね。体の中で、すごく大事なのは善玉菌。ただお肉ばっかり食べてたりとか、野菜を全然食べてなかったりすると善玉菌を増やしてくれる食物繊維が少なくなって悪玉菌が増えてきちゃう。なので、善玉菌と悪玉菌のバランスを食事で整えていくのがすごく重要なんですよね」

邦丸「まずは善玉菌を増やさなきゃいけないわけですけれども、栄養面で気をつけることを教えてもらえますか？」

橋本「まさしく、この善玉菌のエサになるものをいかに人間が食べるかというのが重要だったりします。その中でも善玉菌がエサにしているのが食物繊維ですね」

邦丸「そこで出てくるのが毎度お馴染みのきのこなんですが、食物繊維を手軽に取れるってことではきのこは重宝してますよね」

橋本「最高ですね。栄養面でもすごく重要ですし、例えば医学的にはきのこを1カ月食べた時に体の中で免疫力を上げてくれると言われている短鎖脂肪酸が増えたという報告もあります。だから短鎖脂肪酸は食物繊維を代謝して作られる物質で腸内環境を整えてくれるということがわかってるんです。あと、「βグルカン」も有名ですね」

邦丸「最近聞きますね」

橋本「「βグルカン」というのは植物繊維の一つです。食物繊維には水溶性食物繊維と、不溶性食物繊維があるんですけど、水溶性食物繊維の一つで、腸内細菌がエサにしやすい食物繊維なんです。なので、きのこに含まれる「βグルカン」が善玉菌をたくさん増やしてくれて、逆に悪玉菌の増殖をおさえてくれて、これで免疫力が高まっていく。そういう流れがあるんですね」

邦丸「勉強になります。腸内細菌は善玉菌・日和見菌・悪玉菌の3種類があって、日和見菌は優勢な方に味方するって話ですけども、そういった意味じゃ善玉菌頑張れって意味でも、きのこをたくさん摂っていただければと思います」

「くにまる食堂　ホクトpresents　きのこで菌活～カモン健康！」は毎週火曜日朝11時半ごろ、文化放送（FM91.6MHz、AM1134kHz、radiko）で放送中。radikoのタイムフリー機能では、1週間後まで聴取できます。