今国会の石破政権は「見送り三振」「生煮え、半焼き」。巳年であることも理由?

今国会の石破政権は「見送り三振」「生煮え、半焼き」。巳年であることも理由?

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ニュースキャスターの長野智子がパーソナリティを務める「長野智子アップデート」(文化放送・月曜日15時30分~17時、火~金曜日15時30分~17時35分)、6月19日の放送にノンフィクション作家の常井健一が出演。会期末を前に、今回の通常国会を振り返った。

長野智子「通常国会が終わります。今国会、全体の通信簿でいうといかがでしょう?」

常井健一「石破政権の朝令暮改と野党同士の兄弟ゲンカに振り回された150日間、だったと思います。通常国会の開会日、1月24日、私がこの番組に出て。31年ぶりの少数与党国会で、非常に希望を持って話した記憶があるんです」

長野「そうですね……遠い目」

常井「開けてビックリ。熟議の国会とは程遠い結果でした、と。国会対策を見ても、いままで野党が審議拒否してサボタージュする、与党は強行採決に持ち込む、という流れでした。今年は逆で、与党のほうがサボタージュするんだ、と。審議拒否して廃案に持ち込むんだ、ということで。だから前代未聞、憲政史上初、異例中の異例みたいな事態が続いた」

長野「石破総理じゃないと少数与党国会を乗り切れなかったというか、総理はうまくやった、という感じもあるんですか?」

常井「どうですかねえ。企業・団体献金、これ、見送り三振なんですよね。自民党って昨年末の時点で、臨時国会で企業・団体献金を見送っている。その年末の記者会見で石破さんは『3月までに結論を出す』と国民に約束した。でも3月、また見送った。会期末、きょう時点で見送りが決まりました。三球三振です。石破さんって昔は政治改革のために国会を割ってまでやった人です。その人が見送り三振って何、という」

長野「それを言ったら、ほかの政策もそうですよね」

常井「高額療養費の引き上げ、あれはガッカリしましたね。石破政権のしてきたことは生煮え、半焼き、あんこのないあんぱん。そんな料理出したら、もうお客さん来ませんよ、そういった対応でしたね」

長野「普通なら国民も愛想を尽かせて、何もやっていないじゃないの、みたいになる。でも野党は野党で小競り合いをしている」

常井「野党はまとまらず。自分たちの手柄、目玉政策のため、部分的に協力したわけです。でも立憲、維新、国民を見ても満額回答を得た政党はないんですね。野党の罵り合いはエスカレートして。当時の言動からは、いますぐ政権を担う、というような意欲が感じられなかったなと」

長野「選択的夫婦別姓も、今回の給付金のこともそうで。石破総理は給付金を出したくないと思うんですね。ずっと財政規律のことを言ってきたし。でも森山幹事長が選挙のために、というので、言いたくないことを言っています、みたいな空気もあった。少数与党であり続ける限り、石破総理はこのままずっといくということですか?」

常井「少数与党だからというのも大事ですけど、私の見解では、巳年だからです」

長野「どういうことですか?」

常井「巳年は東京都議選、参議院選が12年に一度、重なる年だから。24年前、まさに巳年に橋本龍太郎が名言を残していて。『巳年の政局はすべて参院選挙から逆算して決まる』というような。予言なんですね。2001年に森政権で、不人気、不祥事続きだった。夏に控えた参院選のために森さんをおろした。森おろしを主導したのは自分の選挙を控えた、参議院の自民党だったんですね」

「長野智子アップデート」は毎週月曜~金曜の午後3時30分~5時、文化放送(FM91.6MHz、 AM1134kHz、radiko)で放送中。radikoのタイムフリー機能では、1週間後まで聴取できます。

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