参院選 SNS、演説で広まる誤情報に武田砂鉄「(選挙期間中に)デマをデマと言わない報道はよろしくない」

参院選 SNS、演説で広まる誤情報に武田砂鉄「(選挙期間中に)デマをデマと言わない報道はよろしくない」

Share

7月15日(火)の大竹まことゴールデンラジオ(文化放送)では、「SNS、演説で広まる誤情報 生活保護3分の1が外国人 受給世帯は2.87%」という東京新聞の一面記事を紹介した。

番組で紹介した東京新聞の記事によれば、終盤を迎えた参院選では一部政党が「外国人への規制強化」を掲げ、排外主義の訴えを強めている、とある。街頭演説や交流サイト(SNS)を通じて「外国人が優遇されている」という情報が広まっており、「生活保護受給世帯の3分の1が外国人」もその一つ。

東京新聞は国の統計や調査結果を踏まえ、この情報を「誤り」と判断した。悪質なデマに惑わされないよう、注意が必要だ。

生活保護の利用実態をまとめた厚生労働省の「被保護者調査」によると、生活保護を利用している世帯のうち世帯主が「日本国籍を有しない」、つまり外国籍なのは4万7317世帯(2023年度の1カ月平均)。全体に占める割合はわずか2.87%である。厚労省によると、生活保護が利用できるのは、そもそも日本に住む全ての外国人ではない。

「生活保護目当ての外国人が日本に殺到」といった情報もあるが、短期に滞在しただけの利用は制度上あり得ない。

SNSでは「外国人が国民健康保険(国保)にただ乗りしている」という情報も後を絶たない。外国人の医療を巡る統計や調査を踏まえ、東京新聞はこの情報を「不正確」と判断した、と記事にはある。

この記事を受けてお笑い芸人の大竹まことは、ネットを中心に誤情報がたくさん出ていると言っていいのだろうか、と心配の声を上げた。

フリーライタの武田砂鉄氏は、マスコミが公平中立という立場に縛られるあまり、このようなデマを「デマです」と言わずに、政党の一つの主張のように伝え、あとは有権者で考えましょうという形で報道する流れがあるが、これはよろしくないと述べた。

 「大竹まことゴールデンラジオ」は平日午後1時~3時30分、文化放送(FM91.6MHz、AM1134kHz、radiko)で放送中。radikoのタイムフリー機能では、1週間後まで聴取できます。 

で開く

※タイムフリーは1週間限定コンテンツです。
※他エリアの放送を聴くにはプレミアム会員になる必要があります。

Share

関連記事

この記事の番組情報


大竹まこと ゴールデンラジオ!

大竹まこと ゴールデンラジオ!

月〜金 13:00~15:30

その他の主な出演者

“面白い”けれど”真剣に”、”くだらない”けれど”正直に”。 …

NOW ON AIR
ページTOPへ