
夏の体調管理には暑さ対策と水分補給! 涼しい朝夕にちょっとお散歩して自律神経を整えよう!
野村邦丸がパーソナリティを務めるラジオ番組『くにまる食堂』(文化放送・毎週月曜から木曜9時~13時)内で火曜日の11時半ごろから放送されている「ホクトpresents きのこで菌活~カモン健康!」。きのこを食べて身体の内側から「健康」になる方法について、「日頃の生活の中で気になる健康」をテーマに、毎週、その道の専門家に話を聴く。
今週は、帝国クリニック院長の岩本 耕太郎先生に「夏の体調管理」というテーマで話を伺った。
あと1週間はまだまだ暑さが続くそうだが、夏場の体調管理で最も大切なのは、暑さ対策と水分補給。そして規則正しい生活リズム。そもそも熱中症は暑い環境に身体が適応できなくて、体温調節がうまくいかなくなったり、汗をたくさんかくことで体内の水分やナトリウムのバランスが崩れたりすることが原因。
体温の調節は自律神経がしているので、自律神経を保つためにも規則正しい生活と、質のよい睡眠が重要というわけだ。
暑さ対策とはいうものの、自律神経を保つためには冷房のかかった部屋にずっといるのも危ういそう。毛穴が開かなくなり、急に暑い外に出ることで自律神経のバランスが保てなくなる。そこで、比較的涼しい朝や夜の時間に一日一回でも外に出て少し汗をかくような散歩をするのが良いという。
次に水分補給。経口補水液が熱中症にはよく勧められるが注意しなければいけないのは経口補水液とスポーツ飲料との塩分濃度の差。経口補水液はスポーツ飲料の2~3倍の塩分濃度があるため、無暗に飲むと高血圧などのために塩分制限をしている人が摂ると支障が出る可能性がある。そのため、熱中症が疑われる場合は経口補水液で問題ないが、熱中症予防の場合は塩分濃度が低いスポーツ飲料が無難だというわけだ。
では、食事面はどうだろうか。
邦丸「食事面ではどんな事に気を付ければ良いでしょうか?」
岩本「食事で必要な栄養補給をして、体力をつけることが大切です。どうしても暑いので冷たい飲み物や食べ物を選びがちになりますが、冷たいものばかりを摂ると胃腸が弱って体力がダウンしてしまうんです。夏こそ、温かい食べ物や温かい飲み物を摂るようにして、胃腸を守ってあげてください」
邦丸「夏場の体調管理のためには、どんな栄養素を摂れば良いですか?」
岩本「まずは、食物繊維ですね。食物繊維は腸内環境を整える上でとても重要なです。町内の善玉菌のエサとなって、腸内フローラのバランスを改善してくれます。特にきのこなど一部の食材に含まれる食物繊維の一種である「βグルカン」は、免疫細胞に直接働きかけて免疫細胞を活性化させてくれます。次に、三大栄養素を代謝してエネルギーを作り出すための、ビタミンB群もきのこに豊富で、とても摂りやすいんですが、この夏の間は汗と共に失われやすい栄養素でもあります。なので、夏場は特に積極的にビタミンB、きのこを摂ることをおすすめしています。最後に「オルニチン」というアミノ酸があります。オルニチンは、「肝臓」の働きを助けて疲労回復や二日酔い対策にも効果があります。オルニチンというとシジミが有名ですが、きのこの場合はシジミの5~7倍ものオルニチンを含んでいるんです。色々な栄養素がきのこで摂れちゃうので、非常に便利な食材だと思います」
「くにまる食堂 ホクトpresents きのこで菌活~カモン健康!」は毎週火曜日朝11時半ごろ、文化放送(FM91.6MHz、AM1134kHz、radiko)で放送中。radikoのタイムフリー機能では、1週間後まで聴取できます。
※タイムフリーは1週間限定コンテンツです。
※他エリアの放送を聴くにはプレミアム会員になる必要があります。