「イシバノシゲルがいなくなった」自民党総裁選挙、競馬でいえば去年と変わらないレース

「イシバノシゲルがいなくなった」自民党総裁選挙、競馬でいえば去年と変わらないレース

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ニュースキャスターの長野智子がパーソナリティを務める「長野智子アップデート」(文化放送・月曜日15時30分~17時、火~金曜日15時30分~17時35分)、9月15日の放送にジャーナリストの二木啓孝が出演。来月4日の投開票を前に、「自民党総裁選を嗤(わら)う」というテーマで、今回の自民党総裁選挙について解説した。

 

鈴木純子(文化放送アナウンサー)「きょうは二木さんに『自民党総裁選を嗤う』というテーマでお話をいただきます」

二木啓孝「ワッハッハと『笑う』んじゃなくて『嗤う』。皮肉ったり冷笑したりする意味なんです。戦前の反骨ジャーナリストで、桐生悠々さんという人がいて。この人が信濃毎日新聞の主筆だったときに社説で『関東防空大演習を嗤う』ということを書いている。戦争の入口のときに軍隊が、帝都東京に敵機が来襲するから大演習をやろう、と呼びかけたわけ」

長野智子「はい」

二木「桐生悠々は、そんな敵機が来た段階で負けているじゃないか。こういう演習を行う意味はない、と書いて。案の定、第二次世界大戦はそういうふうになった。(桐生悠々のその後についても語り)それをマネして『嗤う』と言いたいんですね。私は総裁選での人の争いは嫌いじゃない、取材は好きなんだけど、なんか白けるんだなあ」

長野「今回、特に、ということですか?」

二木「特に。『去年見た光景と一緒じゃない?』という感じです。競馬にたとえると出走ゲートに入る馬が去年と一緒じゃんか、と。どこが違うの、と。イシバノシゲルという馬がいなくなった、というのと同じ(笑)。しかもこの競馬の馬券って我々は買えない。自民党員がざっくり100万人います。国民の中で1%弱の人しか投票できないんだから。しかもそのことで国が決まる。僕らは置いてけぼりじゃないのか、と」

長野「本当ですよ」

二木「去年と違うのは、この総裁選までに空白が50日もあったこと。やらなきゃいけないことはほっぽらかしで。その間に物価対策、景気対策、まったくやっていませんから」

長野「あれだけ裏金問題で叩かれて、抜本系に自民党が変わらなきゃ、といって非主流派の石破さんが選ばれたのに全力で足を引っ張った。いまも同じことを続けている、という印象です」

二木「石破官邸っていつも静か。それはなぜか。閣僚は行くけど、たとえば自民党の議員やいろいろな人が『こうしたほうがいいですよ』と直言しに行かない。石破さんの日誌を見ると、いろいろな官僚、閣僚が会っているけど、普通の人はいない」

長野「一部報道では石破さんの性格的にも、苦言を呈されると電話に出なくなる、といった話も聴いたことがあります。そういうところもあったんですか?」

二木「ありますよ。それは性格の問題だけど。石破さんが言う物価高対策、コメの価格の問題、消費税をどうする、地方創生、選択的夫婦別姓、ガソリンの暫定税率の廃止問題……一歩も進まないまま50日が過ぎている。それでまた出走ゲートに入った人たちがああだこうだ言う。でも石破路線の継承なんか言わないですよね」

「長野智子アップデート」は平日午後3時30分~5時00分、文化放送(FM91.6MHz、AM1134kHz、radiko)で放送中。radikoのタイムフリー機能では、1週間後まで聴取できます。

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