
紀藤正樹「選挙の“ドーピング”を禁じているのが公職選挙法」
テレビのニュースや情報番組でわかりやすく法律を伝える弁護士の紀藤正樹。9月30日の「大竹まことゴールデンラジオ(文化放送)」は、著書「ニュースのなぜがわかるみんなの政治六法」について語った。
小島慶子「この本の“政治六法”というのは六法全書の“六法”とは違って、公職選挙法、政治資金規正法、政党助成法、刑法、国会法、地方自治法。この6つを知っておくと政治が身近になるんだよってことですよね」
紀藤「国会議員の問題が出てきた時は国会法、地方自治体の問題が出てきた時は地方自治法です。政治活動にまつわるものは政治資金規正法で規制していて、政治活動を保護しているのは政党助成法ですね。憲法の枠組みからみると、元々政治活動の自由っていうのは表現の自由の延長戦上で認められてまして、それが公職選挙法なんですね。なぜ選挙だけが特別になっているかというと、政治活動なんだから、お金をいくら使っても、人をいくら使ってもいいじゃないかという議論がありうるんですけど、それをやっちゃうと選挙が公正にならないので、選挙の公正を確保する観点から政治活動の中で特に選挙だけ特別扱いをして公職選挙法で特別に厳しくしているんです。ですからポスターの貼り方とか枚数とか、そういうものも公職選挙法の中で規制しています」
大竹「お金持っていれば、持ってるだけ選挙に使えるんじゃなくて、平等ということですね」
紀藤「選挙っていうのはプロスポーツと一緒でルールに基づいて選挙をしないと、お金を持っている者が有利になるわけじゃないですか。ドーピングみたいなことが行われたらマズいので、ドーピングみたいなものは規制する。ただし、それ以外は自由にやっていいんですよっていうことが法で定められているんです」
この他にも番組では紀藤正樹が“政治六法”について語っています。もっと聴きたいという方はradikoのタイムフリー機能でお聴き下さい。
「大竹まことゴールデンラジオ」は平日午後1時~3時30分、文化放送(FM91.6MHz、AM1134kHz、radiko)で放送中。radikoのタイムフリー機能では、1週間後まで聴取できます。
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