
ガザ、全人質解放という記事を受けて小島慶子「和平はこれで終わりではない」
10月14日(火)の大竹まことゴールデンラジオ(文化放送)は、「ガザ、全人質解放 生存20人 拘束パレスチナ人も」という朝日新聞の一面記事を紹介した。
番組で紹介した朝日新聞の記事によると、パレスチナ自治区ガザを拠点とするイスラム組織ハマスは13日午前、生存するイスラエルの人質20人全員を解放した。2年にわたるイスラエルとハマスの戦闘は大きな節目を迎えたが、その終結に向けて残る課題も多く、なお予断を許さない。
ハマスは13日、2回に分けて生存する人質全員となる20人を解放し、イスラエル側も、終身刑を受けたパレスチナ人の受刑者250人と、この2年間で拘束されたガザの住民1700人について釈放を始めた、とある。
同じく朝日新聞の二面の記事には「解放歓喜、和平は半ば」とあり、パレスチナ自治区ガザでの戦闘は13日、重大な局面を迎えた。イスラエル側の悲願だった生存する人質の全員解放が実現し、多数のパレスチナ人収監者らも釈放された。イスラエル政府とイスラム組織ハマスに加え、和平案を主導したトランプ米大統領も成果をアピールするが、イスラエル軍の完全撤退やハマスの武装解除などをめぐる対立点は残り、戦闘終結への道筋は見通せない、とある。
イスラエル側は今後、和平案の「第2段階」として、ガザの非軍事化やハマスの武装解除などを目指す方針だ。カッツ国防相は12日、「人質の解放後、ガザにあるハマスのトンネルを破壊することが大きな課題になる」とSNSに投稿し、軍に準備するように指示したと明かした。
ただ、「人質の解放」という最大目標をほぼ達成したいま、戦闘の再開は国民の賛同も得にくい。停戦合意を破れば、トランプ氏のメンツもつぶしかねない。
今月中に国会審議も再開され、来年秋までには総選挙も控える。野党側からネタニヤフ氏に対し、ハマスの奇襲攻撃を止められなかった責任や、過去の汚職疑惑の追及が強まるとみられる。
連立を組む極右政党の閣僚は、人質の解放と引き換えに終身刑などで収監していたパレスチナ人250人を釈放する合意内容に反発。ハマスの存続を容認すれば、連立政権からの離脱も辞さない考えを示し、政権の崩壊につながりかねない、と記事にはある。
この記事を受けてお笑い芸人の大竹まことは、良い方向に行って欲しいと願っていると発言し、「石破総理が先日の談話で戦争が始まる動機について、文民統制ができていなかった、軍部が力を持ち、それにメディアも乗って戦争が始まっていくと話していたが、戦争をやめる時の方が何倍も大変だと思った。」と話した。
フリーライタの武田砂鉄氏は、「武装解除をどうやっていくのか、ガザを誰がどのように統治・管理していくのかということは未だ道筋が見えてきていない状況なので、注視しないといけない」と述べた。
番組パートナーの小島慶子は、「和平というのはこれで終わりではないので、ガザで生きていく人達が、人間らしい、尊厳ある暮らし、また安全な暮らしを構築できるような社会を作るために、和平というのはものすごく長く複雑な工程が必要だ」と発言した。
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