
日本のGDP、5年後にはインド・イギリスに抜かれて6位に転落する見通し。藤井氏「デフレーションの必然的帰結ですよね」
10月16日の「おはよう寺ちゃん」(文化放送)では、木曜コメンテーターで京都大学大学院教授の藤井聡氏と寺島尚正アナウンサーが、日本の名目GDP(国内総生産)に関するニュースについて意見を交わした。
藤井氏「本質的にはデフレのままなんだということですよね」
IMF(国際通貨基金)が14日発表した最新の世界経済見通しで、2030年の日本の名目GDPは推計5兆1198億ドル、日本円で775兆円だった。
日本の名目GDP は、2025年の世界順位がアメリカ・中国・ドイツに次ぐ4位だったが、5年後にはインド・イギリスに抜かれて6位に転落することになるという。2022年までは首位のアメリカ、2位の中国に次ぐ3位だったが、2023年にドイツに抜かれて4位となった。
寺島アナ「日本のGDP、5年後には6位になる見通しということなんですが、これ、藤井さん、何もしなければ、という数字ですよね?」
藤井氏「そういうことですね。だから高市さんがこれから、いわゆるサナエノミクス、アベノミクス2.0っていうのをやれば、状況は変わってくるでしょうね。ただ、これは明確な円安の影響もありますが、明確にデフレーションの必然的帰結ですよね。こうなるぞ、とずっと言い続けてきたわけですが、遂にこうなったわけで。これは本当に日本の国力にとって大変大きな問題ですから、相対的に日本が貧困国家に向かっているということですから、6位とはいえ向かっているわけですから、いまだに完全にインフレーションの状況ではないということですよね。経済が拡張しているという状況ではなくてデフレーション。目先の物価が上がっているように見えても、結局は本質的にはデフレのままなんだということですよね」
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