どうなる首班指名!自公連立崩壊の舞台裏

どうなる首班指名!自公連立崩壊の舞台裏

Share

10月17日(金)、ニュースキャスター・長野智子がパーソナリティを務めるラジオ番組「長野智子アップデート」(文化放送・15時30分~17時)が放送。午後3時台「アップデート・コラム」のコーナーでは、「どうなる首班指名!各党の舞台裏」というテーマで、ジャーナリストの鈴木哲夫氏に話を伺った。

長野智子「自民・公明党の連立が崩壊して一週間ですね。来週21日にも行われる首班指名選挙をめぐって、主要5党の駆け引きが激しくなっております。まず、連立崩壊から全体を総ざらいしていきたいんですけども、哲夫さんの取材からどんなことが見えてますか?」

鈴木哲夫「(公明連立離脱のニュースが)ちょうど一週間前、金曜日、3時半か4時ぐらいだったから……」

長野「(この番組の)放送中に入ってきました」

鈴木「みんな大騒ぎになって『公明党がついに…!』って言うけど。これ、以前僕が出させてもらった時もたぶん触れていたと思うんだけど『実は鍵を握ってきたのは公明党だ』って僕は言ってきたんですね。なぜかと言ったら公明党はこの一週間とかの話じゃなく、去年の総選挙が終わってからずっと悩んできた。で、今年、都議選があった。もう惨敗ですよ。つまり、自公の選挙協力で、俗に言われる“裏金議員”を選挙協力だから応援しなきゃいけかったわけですよ、公明党の支持者の人たちはね?『裏金議員よろしく』って『公明党ってあれを応援してるの?』みたいな話で。もう現場は物凄く苦しんできたわけですよ。最大の支持団体・創価学会の支援者とか、公明党は地方議員が約3000人ぐらいいますから、こういう現場の人たちは、政治とカネに対しても物凄く世論が厳しい中で『これ、どうすんの?』っていうのがずっとあったわけですよね。だから底辺にそれがあったってこと。で、さすがにやっぱり連立を離れるっていうことは、ちょっと嫌な言い方をすると、いままで権力側にいたわけで。そうすると、公明党っていうのは国交大臣をずっとやってきた。国交相の利権っていうのも変だけど、権益っていうのはやっぱり重要なんですよ。これを手放すっていうことにもなるし。それから政権にいるメリットってあるわけだから、たしかに現場は苦しいけど『さぁ、どうするか?じゃあ団体献金の制度を変えるか?』みたいなそんな感じで中央の公明党はやってきたんだけど、もう現場は沸々としてた。で、今回の一連の中で高市さんが総裁になった。場合によっては高市さんが首班指名。そうなると高市さんの場合は靖国問題も含めて、やっぱり(公明党は)平和の党ですから、こういうところでも合わない。そして一番ポイントだったのは、実は靖国とかじゃなくて政治とカネなんですよね」

長野「はい」

鈴木「『ここをどうするか?』って言ったら『何もやらない』と。しかも当事者の一人でもあった萩生田さんを復活させた。もうハッキリ言ってここで爆発しているわけですよ、『もう一緒にやれない』と。この背景は維新と似ているんだけど、公明党も党として物凄くいま力が弱くなってきていて、もう比例票だって500万を切るんじゃないか、って。どんどん選挙でも負けて。そしたら公明党も自分たちの党を立て直すためには原点に帰って、いまの支援者たちが『もう一回頑張ろう!』って結束する流れを作らないとダメなわけでしょ?」

長野「なるほどぉ」

鈴木「そしたら原点回帰ですよ。つまり平和の党。政治とカネには厳しくいく。そういう原点回帰っていうのもあって、自民党に決断を迫った」

長野「公明党がその原点回帰っていうところでは、極めて目立った動きをしたというか」

鈴木「ある意味、やっと筋を通したというか。いままでは“下駄の雪”なんて言われていて『公明党は平和の党のくせに安全保障は安倍さんとやるのか?』みたいないろんなこと言われていたけども、逆に言えば公明党が追い込まれて苦しい状況まできたから『もうこれしかない!』って言って原点回帰したっていう。だからやっと筋を通した感じがありますよね」

長野「なるほどね」

「長野智子アップデート」は毎週月曜~金曜の午後3時30分~5時、文化放送
(FM91.6MHz、 AM1134kHz、radiko)で放送中。radikoのタイムフリー機能では、1週間
後まで聴取できます。

で開く

※タイムフリーは1週間限定コンテンツです。
※他エリアの放送を聴くにはプレミアム会員になる必要があります。

Share

関連記事

この記事の番組情報


長野智子アップデート

長野智子アップデート

月 15:00~17:00 火~金 15:00~17:35 パーソナリティ長野智子を中心に、政治・経済・カルチャーなど様々なジャンルのスペシャルストともにお送…

NOW ON AIR
ページTOPへ