森永康平「外交に使える材料を与えてしまった」中国、高市首相の答弁を受け対抗措置
お笑い芸人の大竹まことがパーソナリティを務めるラジオ番組『大竹まことゴールデンラジオ』(文化放送・毎週月〜金曜11:30~15:00)11月17日の放送では大竹と経済アナリストの森永康平氏が高市早苗首相の台湾有事を巡る国会答弁に関する東京新聞の記事を取り上げた。
高市首相の発言を受け中国教育省は16日、日本の治安が悪化しているとして日本留学は慎重に検討するよう中国の学生らに勧告した。
森永康平「中国としては、今の時点で旅行者や学生に対してあまり日本に行かないよう圧力的に発している。現時点では抗議の一環でやっていると思うのですが、本当にエスカレートしたらレアアースや肥料の輸出、日本企業の資産を差し押さえるとかなんとでもできてしまう国なので……そういうところまでくるとかなり被害が大きくなってくるだろうと。それを分かっているので、中国側からすると今回の発言は本気で怒っているというよりも、外交カードとして使ってやろうと思っているだろうと、僕は分析しているんですよね」
大竹まこと「カードの使い方は今聞いただけでもずいぶんと多様……」
森永「そう思いますよ。今回の高市さんの発言も、歴代の首相たちと比べて大幅にずれたことを言っているかというと、実はそんなにずれてはないわけですよ。ただそれも、言葉尻をパッと捉えて外交できてしまう。なぜそれができるかというと、やはり日本側がまだアメリカ、中国それぞれとの関係の結論を出せていない。それを中国もわかっているんですよね。これは外交カードとして揺さぶりやすいよね、と」
大竹「トランプ大統領が日本に来たときの高市さんの対応みたいなことも全て織り込み済みというか、その辺りのことも懸念した中国のやり方というふうにも捉えられるよね」
森永「そうですね。とにかく今回の件は完全に待ってました!と言わんばかりの。外交に使える材料を与えてしまったという感じだと思いますね」
〈参考〉
中国、日本留学「慎重に検討を」 高市氏の答弁に対抗、制裁論拡大
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