M!LK・吉田仁人「自分を信じられるのは自分だけ」。「文化放送 受験生応援キャンペーン」インタビュー
文化放送の各番組や協力企業が一体となって受験生を応援する「~キミはひとりじゃない~文化放送 受験生応援キャンペーン」。この特集では、今年度のキャンペーンキャラクターで、文化放送『M!LK 吉田仁人のレコメン!』でもパーソナリティを務めるM!LKの吉田仁人さんにお話をうかがいました。
※こちらは文化放送のフリーマガジン「フクミミ」2025年12月&2026年1月号に掲載されたインタビューです。
大舞台でベストを出すには、どうすればいい?
── 今回の受験生応援キャンペーンのオファーが来たとき、どんなことを考えましたか?
吉田 最初は「本当に俺でいいの!?」って思いました(笑)。これまで矢吹奈子さんや齊藤なぎささんといった、華やかな方々が担当されていたので。
── 吉田さんがこのキャンペーンに新しい風を吹かせてくれそう、という声もあります。
吉田 そうなれるように頑張りたいですね。
── 吉田さんご自身は、どんな学生生活を過ごしていたのでしょうか?
吉田 中学1年生まではかなり勉強に勤しんでいました。100点を取らなきゃと思って、朝5時に起きて朝勉をしたり。朝勉のときはよくラジオを流していましたね。ラジオを聴きながら勉強すると、リラックスして集中できたんですよね。2年生くらいから芸能活動が増えて、だんだんそっちに時間を取られるようになりましたけど。
── 学生時代、どんな時間が好きでしたか?
吉田 小学校のころから図書室で本を読むのが好きでした。物語から歴史漫画、ギネス記録の本やレシピ本まで、なんでも読んでいましたね。物語だと、兄と妹が時空旅行をする『マジック・ツリーハウス』シリーズや、『ハリー・ポッター』シリーズをよく読んでいました。
── 受験も含めて、大舞台で「ベストを出す」ことの難しさがあると思います。吉田さんはどう考えていますか?
吉田 そういうときに思い描くベストって、少し「理想」が乗っているベストなんだと思うんです。「こうだったらいいな」という期待も含まれていて。でも僕は、ライブでも演技でも、その瞬間に出たものこそが自分のベストなんだと考えるようにしています。
だから「ベストを出せなかった」じゃなくて、「出せなかった部分も含めて、今の自分なんだ」と受け止めています。結局は、自分が納得できるかどうかが大事。本番までに「もうこれ以上できない」って思えるところまで準備して、「もっとやっておけばよかった」という思いを消す作業が、僕にとっての「ベストを尽くす」ことですね。
「今日はそういう日だ」と受け入れることも大切
── 普段のお仕事で、ドラマの台詞などを覚えるときに心がけていることはありますか?
吉田 台詞に関しては、とにかく何度も台本を読みます。そのうえで、自分の台詞はもちろん、相手の台詞も覚えるようにしています。結局、相手の台詞がなければ、僕の台詞は成立しないわけなので。そのとき、自分の台詞の言い方や口調は考えず、ただ文字としての台詞を覚えるようにしています。言い方や口調は、現場での相手の演技に応じて決まってくる部分が大きいので。
── ダンスの振り付けを覚えるときはいかがですか?
吉田 振り付けに関しては、「一発で完璧に覚える」と決めて臨んでいます。最初にダンスの先生から見せてもらう振りが一番精度の高い情報だと思うので、「絶対ここで体にインストールするぞ」という気持ちで集中します。スタート地点で土台をしっかり作ることができれば、そこから積み上げていく表現の幅も広がります。だからダンスでは「最初に全集中」という感じですね。
── 忙しい日が続くと「今日は集中できないな」という日もあると思うのですが、集中力を保つためのルーティンなどはありますか?
吉田 集中力が続かない日は、その状態を受け入れるようにしています。「今日はそういう日だな」と(笑)。だからといって「もうダメだ」と匙を投げるのではなく、「後で振り返れるようにメモを取っておこう」とか、その状態でもできることを探します。回復したほうがいいと判断したら、睡眠や食事を優先します。そのときの自分のコンディションを把握して、適切な対策を講じた方が、長期的にもいい結果につながるんじゃないかと思います。
誰かの応援が、まっすぐ進むための力になる
── 今回、「受験生応援キャンペーン」ということで、吉田さんの「応援」に関する思い出があればお聞かせください。
吉田 基本的には、みなさんに応援していただく仕事なわけですけど、やっぱり誰かに「良かったよ」って言われるだけで救われますね。正解がない仕事だからこそ、そういう言葉が支えになります。「間違ってなかったんだ」と、まっすぐ進むための力になるんです。
うちの母は20歳まで一度も僕を褒めなかったんです。でも成人してから、「あの芝居、良かったね」って言うようになって。最初、「どうした!?」って思いましたよね(笑)。たぶん親離れ・子離れのタイミングだったんでしょう。母が僕に何かを言わなきゃいけない時間は、もう終わったんだろうなと。振り返ると、厳しい言葉も含めて全部応援だったんだなと思います。
── ご自身として今後、挑戦してみたいことはありますか?
吉田 ソロライブですね。グループ活動とはまた違った形で自分の世界を表現できる舞台だと思っています。今年8月の文化放送のイベント「RECOFES.2025 in 東武動物公園」では、ソロステージをやらせてもらったんですけど、自分としては全然納得できなくて(笑)。思い入れが強すぎて、緊張してしまった部分もありました。だから次は、思い切り自分のパフォーマンスを出し切りたいです。
── 最後に、受験生のみなさんへメッセージをお願いします。
吉田 受験って、同じ時期に生まれた人たちが同じ舞台で競い合うものですよね。全員が不安な気持ちを抱えていると思います。そんな状況で、自分を信じてあげられるのは自分しかいません。
不安を減らすために「もう少しやってみよう」と思えたら、その気持ちを大切にしてほしいです。そして何より、自分のことを認めて、褒めてあげてください。それを続けた方には、きっとその方にとっての「ベスト」が、その先に待っていると思います。
【番組概要】
『レコメン!』
放送日時:毎週月~木曜日 午後10時00分~深夜1時00分(生放送)
パーソナリティ:[月]駒木根葵汰 [火]佐藤勝利、原嘉孝(timelesz) [水]矢吹奈子 [木]吉田仁人(M!LK)
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Profile
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1999年生まれ、鹿児島県出身。2014年、ダンスボーカルグループ・M!LKのリーダーとして活動開始。2024年11月、ソロ曲第一弾「カーテン」を配信リリース。2023年春より文化放送『M!LK 吉田仁人のレコメン!』でパーソナリティを務めている。
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この記事の番組情報
レコメン!
月曜〜木曜 22:00〜25:00
月曜日は駒木根葵汰、火曜日はtimelesz佐藤勝利・原嘉孝、水曜日は矢吹奈子、木曜日はM!LKのリーダー・吉田仁人が担当! Z世代の「好き」にもっと寄り添い…