中島岳志「今年亡くなった政治家・岸本周平とは?」
2025年も長嶋茂雄さんやみのもんたさんなど偉大な方がたくさんお亡くなりになった。12月16日の「武田砂鉄ラジオマガジン(文化放送)」では、東京科学大学教授の中島岳志が今年亡くなった政治家・岸本周平さんについて語った。
中島「今年は政治家の方もたくさん亡くなっていて、元首相の村山富市さんもお亡くなりになりました。また、僕がずっと親しくしていた和歌山県知事の岸本周平さんという方も お亡くなりになりました。享年68だったんで、まだまだという方だったんですけど、 この方は民主党所属で和歌山一区という二階さん、世耕さんが骨肉の争いをずっと続けてきた自民党大国でずっと当選し続けてきた野党議員でした。
民主党政権が瓦解して安倍内閣になった時、私が書いた『リベラル保守宣言』という本を 読んでくださって『そうか、これからの民主党の次の道っていうのはリベラル保守っていうのが重要だ』っていうふうに考えてくれて僕に連絡をくださって、それからよくお会いするようになったんですね。
岸本さんとは『民主党がもう一回政権をとるには何が必要なのか』っていうことを繰り返し話してきました。岸本さんは野党でありながら、保守大国でずっと選挙に勝ち続けてきただけあって、人間的な魅力があった方なんです。 しかし民主党がなかなか1つにまとまりきれずに分裂をしてしまい、 岸本さんは立憲民主党ではなく国民民主党に所属するようになりました。
その後もなかなか先が見えず、和歌山が選挙区が減った時に二階さん、世耕さんの争いに 巻き込まれて国会議員から和歌山県知事に転職しました。知事になってそんなに時間は経っておらず、精力的に働かれていたんですが68歳でお亡くなりになりました。 まだまだ岸本さんはやることがあったんじゃないかっていうふうに思いながら、 一緒に今後の世界の在り方など色んな事を話してきたことを走馬灯のように思い出しました」
番組では、この他にも中島岳志が今年亡くなった方の思い出を語っています。もっと聴きたいという方はradikoのタイムフリー機能でお楽しみ下さい。
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