プチ鹿島、年末なので刺激いっぱいの「オフレコ大感謝祭2025」を開催!

プチ鹿島、年末なので刺激いっぱいの「オフレコ大感謝祭2025」を開催!

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フリーライターの武田砂鉄が生放送でお送りする朝の生ワイド「武田砂鉄ラジオマガジン」(文化放送)。12月25日(木)8時台のコーナー「ラジマガコラム」では、木曜前半レギュラーの時事芸人・プチ鹿島が先週話題になった「オフレコ」という用語からその解説と、「オフレコ感謝祭2025」を開催した。

プチ鹿島「今日のタイトルは『オフレコ大感謝祭2025・絶対に報じないでねスペシャル』ということで、大感謝祭をやりたいなと思って」

武田砂鉄「始まりましたよ『大感謝祭2025』」

鹿島「CM中の話ももうほとんどオフレコ大感謝祭ですけど(笑)、オフレコっていう言葉がまた注目されていますよね。
先週木曜ね、高市政権で安全保障政策を担当する、いわゆる官邸筋っていう、こういう報じられ方なんですが、『私は核を持つべきだと思っている』と記者団に述べて、日本の核兵器保有が必要だとの認識を示したと。
これ、大きなニュースになりました。まずその後ですね、オフレコの意味や種類について、その報じた共同通信が解説しているのでそれを紹介してみます。
『オフレコ取材』というのは事象の背景を探ったり、相手の本音を聞き出したりするなどして、国民の知る権利に答える目的があるんだと。そして政治家や官僚の取材で多く用いられますと。例えばこれ3つに分けてます、政治取材で。
①記者会見など実名で報道するオンレコ、これオンですね。
②匿名が前提のオフレコ。
③匿名での引用も含めて記事化しない完オフ、つまり完全オフレコ。
この3つが政治取材ではあるんだよということなんですね。
オフレコの場合記事にする際も『党幹部』とか『政府関係者』など情報源をぼやかしていると。今回問題になったのは、官邸側から事前にオフレコとの案内があり、15人ほどの記者が集まった中での発言だった」

武田「はい」

鹿島「ここまで聞いて『匿名が前提のオフレコって何?』って思う方もいるかもしれませんが、これ、僕新聞を色々読んでると、ひとつの新聞を読む楽しみというか醍醐味っていうのは僕の中であって。説明するとですね、以前その官僚トップの官房副長官として、7人の総理大臣に仕えた石原信雄さんという方がいたんですよね。
その方が亡くなった時、新聞各紙の評伝を読むと、当時のこの石原さんの番記者たちは通称『石原朝回り』というのが最大の仕事だったというんですよね。
そうしてた官房副長官ですから、石原氏の発言は新聞では『政府筋』と。
じゃあなんでそういう匿名で、そういう取材が必要なんだというと……これ数年前に朝日新聞がこう書いてるんですね。
『取材の現場では政権運営や政策決定の背景などを把握するため、記者会見など公式の取材機会とは別に、実名での引用を前提としないオフレコ取材を行っています』
つまり分かりやすく言うと『記事に信用性を持たせたいので、匿名で中の人が解説してください』と言って解説してもらう。そうすると最後ね、政府官邸筋は『関係者はこう言っている』っていう記事に、重みがつくわけですよね。
政権側も『どうせ書かれるなら理解してもらおう』っていうことで、オフレコ取材に答えて、政策などを説明するということなんですよね」

武田「なるほど」

鹿島「だからこれでいくと今回、そういう場で核保有の発言が出たということなので匿名でしたけども、報じられるのは別に僕はおかしくないと思うんですよね。今回ポイントとなるのは、ここなんですよね。
共同通信が書いてますけど、官邸側は今回の発言の後、記者団に『完オフ』、つまり『完全オフにしてくれ』と求めたんですが、共同通信は発言した人が高市政権に政策を助言する立場にあることや、発言の重大性を考えて『やっぱりこれは報じないといけない』という再取材を試みたが応じなかった。
なので官邸側に通告した上で、匿名で報じたということなんですよね」

武田「最初の段階で『今から話すことは完オフで』じゃなくて、『オフレコですよ』ってことで話し始めて、途中で『あっ! これちょっとやばいな』っていうんで、『完オフにしてくれないですか、今の』『でもオフレコで言ったことですよね?』ということで、ルールにのっとった上でオフレコだけれども』というわけですもんね」

鹿島「だからこれ、僕は共同通信の判断は、これ国民の知る権利に答えてるってことで正しいと思うんですが、さて、その上で僕が今回気になったのが2点ですね。このニュースの後、1つ目が『なぜオフレコ発言を報じたのか』と、『報道側のせいにする論調が見られること』。
2つ目、このような発言をしても高い支持率のおかげで、なんかこうギョッとするような発言も日常化してしまう怖さっていう。
まずじゃあ報道側のせいにする論調が見られたことっていうのがあるんですが、これニュースを見ていれば思い出すことが多いと思うんですよ。オフレコでも報じられる、もしくは報じなくてはいけない件があることっていうのはね……」

この後も、プチ鹿島さんによる「オフレコ大感謝祭」はまだまだ続きます。気になる方はradikoのタイムフリーでご確認ください。

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