ペリーの時代から威圧はあった。日米関係の過去と現在

ペリーの時代から威圧はあった。日米関係の過去と現在

Share

大竹まことがパーソナリティを務める「大竹まことゴールデンラジオ」(文化放送・月曜日~金曜日11時30分~15時)、1月8日の放送に戦史・紛争史研究家の山崎雅弘が出演した。販売中の最新著書『日米軍事近現代史 黒船来航から日米同盟まで』にちなみ、日米関係の過去から現在に至るまでを語った。

大竹まこと「(現在のアメリカによるベネズエラへの攻撃について聞いてから)このような中で日本は、どういう立場をとっていかなければいけないのか。正解がどこかにあるのか。この御本(『日米軍事近現代史 黒船来航から日米同盟まで』)では過去から書かれていると思います。日本はどういったことをしていかなくてはいけないんですか?」

山崎雅弘「まず日米関係を過剰に権威化したり、それが不動の国策、国是であるかのように考えたりするのは危険だと、いまのトランプの動きは示していると思うんです。もし日米関係というものを絶対視して、日本はどこまでもアメリカについていきます、となると、トランプが今後やることもすべて支持、あるいは黙認しないといけなくなる」

大竹「はい」

山崎「それが日本国民の利益になるかといえばむしろマイナスの可能性もあるんですね。日本が過去に結んだ軍事同盟は3つある。1つは明治時代の日露戦争の前に結んだ日英同盟、2つ目は第2次世界大戦の初期にドイツとイタリアと結んだ日独伊三国同盟、3つ目が第2次大戦後の日米同盟です。日独伊三国同盟がどうだったか。締結した当時は1940年9月で、ナチス・ドイツがヨーロッパでたくさん領土を拡大して、戦争に勝っていた時期です」

大竹「はい」

山崎「日本としては勝ち組に乗った、ということで『バスに乗り遅れるな』という言葉が国内でささやかれて。ドイツが勝っている、組めばアメリカに対する牽制になる、アメリカは手出しできなくなる、と。そういう願望を抱いていたけど、その後、どうなったか。たった5年後にはドイツも日本も破滅したわけです」

大竹「はい」

山崎「一時的に力を持っている国と組むということが国の安定にはつながらないケースもあったという事実。いまアメリカが強い力を持っているからと、そこにすがりついて日本国民の資産や国の主権を差し出してまでついていく。長いスパンで見たとき国民にプラスになるのか。改めて立ち止まって、『これ怪しいんじゃないか』という疑問は持ってもいいと思うんですね」

大竹「うん」

山崎「そもそも日米関係はどういうかたちで始まったのか。有名なのはペリーの黒船来航ですけど、その前から日本人とアメリカ人の非公式な接触はありました。黒船が来るということも、長崎に出入りしていたオランダ人を通じて幕府はある程度、情報を得ていた」

大竹「ああ!」

山崎「ところが情報を有効に活かしてどう対処するか、と考えないままペリーに来られた。主導権を握られたんですね。アメリカのペリーは日本に対し、言うことを聞かせるには力を示して威圧するのが有効だと。当時からそういう方針で日本に接していた。その途中で踏み台のように使われたのが琉球、沖縄だった。始まりの歴史を知ると、その後の日米関係の歴史にも重なる面はあると思う」

大竹「うん」

山崎「いまの問題を考えるうえでも、過去の歴史の出来事は参考になる面があるので、全体を俯瞰するようなかたちで書いてみたのが今回の本、ということです」

放送ではジャーナリストの青木理も含め、現在のアメリカによるベネズエラ攻撃についても語り合った。詳しくはradikoのタイムフリー機能で確認してほしい。

「大竹まこと ゴールデンラジオ」は午前11時30分~午後3時、文化放送(FM91.6MHz、AM1134kHz、radiko)で放送中。radikoのタイムフリー機能では、1週間後まで聴取できます。

で開く

※タイムフリーは1週間限定コンテンツです。
※他エリアの放送を聴くにはプレミアム会員になる必要があります。

Share

関連記事

この記事の番組情報


大竹まこと ゴールデンラジオ!

大竹まこと ゴールデンラジオ!

月〜金 11:30~15:00

その他の主な出演者

“面白い”けれど”真剣に”、”くだらない”けれど”正直に”。 …

NOW ON AIR
ページTOPへ