プチ鹿島が徹底検証!「高市総理はドタキャンキャラ???」
フリーライターの武田砂鉄が生放送でお送りする朝の生ワイド「武田砂鉄ラジオマガジン」(文化放送)。2月5日(木)8時台のコーナー「ラジマガコラム」では、木曜前半レギュラーの時事芸人・プチ鹿島が、高市総理の「ドタキャン歴」を検証した件を報告した。
プチ鹿島「今日はですね、『ズバリ検証! 高市総理はドタキャンキャラ?』です。ここ1週間もそうなんですけども、実はここ数年も含めて記事をおさらいしてきました。
先週末に注目を集めたのが、高市総理の『円安ホクホク発言』ですね。1月31日土曜日ですよね、街頭演説で円安について『外貨準備の運用は、今ホクホク状態だ』と述べたんです。
これは円安で政府が保有する外貨資産の評価額が膨らむことを指したものなんですよね。ただ、輸入物価の上昇といったデメリットには触れなかったということで、この発言を日本経済新聞が報じて、ロイターも海外向けに『日本の総理が円安のメリットを強調した発言』と配信して注目された、もしくはされてしまった格好なんですよね。
その直後、高市総理はNHKの『日曜討論』という番組を、腕の痛みを理由に開始直前で欠席したと。ただ、結果として改めて『ホクホク発言』が注目されることにもなったということなんですよね。
やっぱり欠席したのは高市さんにとっても悔しいと思うんですよ。東京新聞の社説にはこう書いてるんですね。『高市氏は1日のNHK番組の党首討論会を急遽欠席した。持病の治療を理由としているが、国民や野党に対する釈明の機会を逸したのではないか』……いや、本当そうだと思うんですよ」
武田砂鉄「そうね!」
鹿島「つまり、高市さん側からしても、説明の機会を逃してしまった。本当だったら『いや、これはこういう意味でね』っていうのを、多分他の党の党首の前で言えば、『なるほど、高市さんそうですか』とか『いや、でも……』とか、色々議論が活発になったと思うんですね。それを、ねえ、まあ体調のことだからしょうがないんですけど、逃してしまったと。本当に無念だと思うんですよね。
実際ほら、釈明の機会って必要だと思ってて、選挙期間中にこの発言が出て、市場も反応してるんですよね。これ、発言3日後にはもう円相場が155円台に下落してますし、そもそも昨年10月以降、高市さんが就任して以降ですね、日本の財政悪化に対する懸念から円安が続いて、物価の高騰も続いていると。これ、日経とかが丁寧に報道してるわけですよね。
じゃあやっぱり、『説明・釈明する機会を選挙期間中にもう一度、NHKも含め設定すべきじゃないのかな?』って。リベンジしたいんだからっていうのはあるんですよね。というのも、選挙中のですね、総理大臣の経済に関する発言ってとても大事なんですよ」
武田「うん」
鹿島「下手をすると命取りになる。これ、過去のケースを言いますね。1998年、大分前ですけど、7月の参院選というのがあって、当時、橋本龍太郎さんという方が総理大臣でした。この方もとても人気があったんですね。この時は国内が深刻な金融危機と不況にあえぐ中、経済再生が最大の焦点となった選挙でした。ただ、橋本さんは人気があったんで、序盤はもう『自民勝利』と予想されていたんですよ。ところが投開票まで残り1週間の、総理自身の発言で情勢は一変しちゃったんですね。
これ、当時報じられた読売新聞をもとに振り返っていきますけど、まず橋本さんは記者会見で、税制の改正をめぐって『特別減税のようなものではなく、恒久的な税制改革を打ち出していくと期待している』という発言をしたんですね。『打ち出していくと期待している』っていうのもちょっとややこしいですけど、つまりこれ、恒久減税をやるんだなということで受け取られたんですが、この2日後のテレビ番組に出た時にですね、『財源はどうするんですか?』と追求されると、『恒久減税という言葉は使っていない』とトーンダウンしたんですよ。
そうすると『あれ、言ってること違うじゃん、ブレてるじゃん!』ってことで、『総理迷走』って一気に批判を浴びたと、読売が当時のことを書いてますね。
すると橋本さん、数日後の記者会見で『1999年からの所得税の恒久減税をやります、まあだから来年以降ですよね』と明言して収拾を図ろうとしたんですが、『いやあ、ブレブレじゃないか』ということで、有権者の不信感を払拭することはできなかった。で、これで選挙を迎えて自民党は惨敗して、橋本総理は退陣した」
武田「うん」
鹿島「これ、読売の報道なんですけど、こうした歴史を考えると、やっぱり高市さんもこれ、選挙期間中に『円安ホクホク発言』の真意を説明した方が良かったと思うんですよね、過去の例があるから。ましてやこれ、消費税とか減税とかと、同じ論点なんですよ、『ホクホク発言』と別に。だからやっぱりこれ、高市総理は説明した方がいいと思うんです」
武田「確かに」
鹿島「で、高市さんの消費税減税をめぐるブレについて、先週のこのコーナーでも触れましたが、ちょっと時系列を追ってまとめてみると、要は選挙戦初日は大雪で消費税に対して言及がなかったんですよね。その前の解散表明会見では『現在、消費税減税は私自身の悲願』とまで言っていた方が、いざ選挙戦になると喋らない喋らない。なぜか沈黙した。あと、立場の使い分けも目につくんですよ。
総理としては『すぐやりたい、例えば年度内を目指す』と語り出した一方、党の総裁という立場では『国民会議で決める』っていう。これ、使い分けをしてるんですよね。だから日経新聞なんか、総理と党総裁の立場を『使い分けるのは問題だ』と社説で批判してます。
こう見ると、98年の橋本龍太郎さんどころじゃなく、高市さんも同じように色々ブレてるんですよね。だからピンチなんですよ」
この後も、高市総理についてのプチ鹿島さんの検証はまだまだ続きます。気になる方は、radikoのフリータイム機能でご確認ください!
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