自民党の圧勝で「歯止めをかけなければいけない」こと
大竹まことがパーソナリティを務める「大竹まことゴールデンラジオ」(文化放送・月曜日~金曜日11時30分~15時)、2月12日の放送にフォトジャーナリストの安田菜津紀が出演した。衆議院選挙の結果を受け、いま危惧していること、「歯止めをかけなければいけない」と思うことを語った。
青木理「(衆議院選挙について)今回は自民党が勝ったというより、高市さんが勝ったわけでしょう。勝因の相当な部分には憲政史上初めての女性総理、ということがあって。それは否定しないどころか、肯定的にとらえるところはたくさんあると思う。でもその政権下で、特に選択的夫婦別姓のことが後退する、といった状況となる。男だからこう、女性だからこう、というのはおかしな話だけど、少し皮肉というか残念な現象ではありますね」
安田菜津紀「高市さんが総裁に選ばれた直後に、私だけでなく、こういう発信をしている女性たちがよく受けたのは、揶揄(やゆ)するようなかたちで『初の女性首相になりそう。うれしいでしょう、ジェンダー平等だよ?』と言われることに違和感があって」
大竹まこと「なるほど」
安田「これってどういう不平等がこの社会に残るのか。不平等を被る側にとっては命と生存の問題なわけです。高市さんが選択的夫婦別姓、同性婚のような、人権やジェンダー不平等にかかわるようなものに著しく後ろ向き、むしろ強固に反対している。そう考えると、女性の首相が誕生した、ということだけをもって喜ぶことはできない、といろいろなメディアで話すんです。すると高市さんの悪口を言うな、みたいな。批判や問題提起をすることが『かわいそう!』『悪口!』みたいにレッテル張りされる。不健全なことだと思います」
大竹「そうなんだよ。判断の対象が、話の内容じゃないんだよね。この番組では同性婚のことでいつも『その人の人権、どう思っているんだ』『どれだけいると思っているんだ』と。原宿の、東京レインボープライドのパレードを見れば勇気を持って出ている人も多い。名乗れない人たちが、たぶん社会にたくさんいるだろう、ちゃんと権利を認めろ、と。人間、ちゃんと同じ人権を守ろう、と」
安田「この時期に短期で、よくわからない大義を掲げて選挙をした、ということ自体が。もともと投票にアクセスが難しい人、障害があったり、物理的な壁に阻まれたりしている人たちをさらに遠のかせた。そういう意味で、誰かを二の次にする選挙だったと思います。自民党さんが大勝したことで、性的マイノリティ、あるいは外国ルーツの人たちが二の次、三の次、あるいは欄外になるかもしれません。それには歯止めをかけないといけない」
大竹「はい」
安田「これは国内だけの問題だけではなく。(TBSラジオの)選挙特番で鈴木(俊一)幹事長につなぐ時間があったんですね。どうしても問わなければいけないと思っていたのが、1月に自民党の小野寺五典さん(安全保障調査会長)ら与党の議員を中心に、イスラエルを訪問して。ネタニヤフ首相と会談し、握手もした」
大竹「そうだったねえ」
安田「でもネタニヤフさんはICC(国際刑事裁判所)から逮捕状が出ているわけです。ジェノサイドの責任をめぐって。日本はICCに加わっている国です。忘れているのか、知らないふりをしているのか。訪問について把握しているか妥当だと思うかと鈴木幹事長に問いましたが『問題ない』『妥当だった』という返答で」
大竹「うん」
安田「そうして、まだ終わっていないジェノサイドや民族浄化というものを、結果として後押しするような態度をとる政治家がいる。それを問題視しないような党が、これから数によって何かを押し切っていくことに怖さをおぼえます。何に歯止めをかけていくべきか、それがよりクリアになった、ということでもあるかもしれません」
このあとはイスラエルの問題に関して、安田がさらに解説した。詳しくはradikoのタイムフリー機能で確認してほしい。
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