「3.11 東日本大震災風化防止イベント」~岩手県釜石市の「命をつなぐ未来館」川崎杏樹さんに訊く
毎週日曜朝5時5分からお送りしている「防災アワー」
防災をもっと身近にもっとわかりやすく生活目線でお届けしている番組です。
3月11日で「東日本大震災」から15年となりました。
きょうの「防災アワー」は今月3月7日~11日にかけて、東京の汐留シオサイトで開かれた「3.11 東日本大震災風化防止イベント」についてご紹介しました。
会場には、東北4県 福島・宮城・岩手・青森の人気の特産品が並べられ、お酒も販売されていました。また復興状況についての映像や展示、東北への応援メッセージが書かれた大きなボードもありました。



訪れた人々は岩手県水沢のキリンパンや気仙沼のパスタソース、イワシの梅煮、南部せんべい等を買い求め、被災地への変わらぬ支援を示していました。
会場を訪れた岩手県出身の女性は「年々地元が少しずつ変わってきていて、地元の皆さんが頑張っていると感じる」と語り、当時津波被害が発生した千葉県旭市で震災に遭った女性は「毎年3.11には思い出す。自分たちにできることとして、被災地に旅行に行ったり現地のものを買うことで少しでも貢献できれば」と思いを口にしていました。
今回のイベントでは、岩手県釜石市の「命をつなぐ未来館」でスタッフを務める川崎杏樹さんが語り部として登壇し中学2年生の時に被災した当時の状況を語りました。


震災当時、海沿いにあった川崎さんの中学校は校舎の3階まで浸水しましたが、生徒たちは事前に決めていた避難場所が崖崩れなどで使えない状況下でも、判断を重ねてさらに離れた高台へと避難し、多くの命が助かりました。パニックの中でも中学生が近くの保育園児の手を引いたり、お年寄りの車椅子を押して避難を手伝ったりと互いに助け合う姿があったといいます。
川崎さんは「助かったのは当時、防災学習をしていたからこそ」という実感を持っており、その経験を伝えることで「自分も大きな災害に遭うかもしれない」と自分事として考えてもらうことを活動の柱としています。
川崎さんは15年という月日や復興については「インフラなどの面では一定の区切りがついたと言えるかもしれないが『心の復興』には終わりがないと感じている。15年経ってようやく当時のことを話せるようになった人もいる、今からスタートという人もいるのかもしれない」と…。
また「大きな災害は必ずやってくる。それがいつ来るかわからないので油断してしまう。日常的なちょっとした取り組みでもいいので少しずつ備えをしてみてください。それが必ず活かされる時が来る。来なければすごくラッキー。来たら備えていてよかったとなる。備える防災を意識して」と話していました。
震災の記憶を風化させないことは、単に過去を振り返ることではなく「備えれば助かることができる」という希望を未来へつなぐ活動でもあります。
聞き逃した方はradikoでぜひお聞きください。
気象予報士 防災士 都庁・気象庁担当記者 伊藤佳子
