日銀の植田和男総裁の動向から探る利上げの行方
ニュースキャスターの長野智子がパーソナリティを務める「長野智子アップデート」(文化放送・月曜日15時~17時、火~金曜日15時~17時35分)、5月27日の放送に経済評論家の佐藤治彦が出演。日本銀行の植田和男総裁の動向も踏まえ、利上げの行方について見解を示した。
鈴木敏夫(文化放送解説委員)「きょう、日銀の本店で国際会議が行われました。その中で植田和男総裁が『中東情勢の緊迫化を受けて日本経済は原油価格ショックに直面している』『賃上げ、為替の状況次第で物価への波及効果も変わってくる』といったことを話しました。日銀は6月に金融政策決定会合を行います。金利を上げるのか、どうなのでしょうか」
長野智子「植田総裁のコメントはどうとらえましたか?」
佐藤治彦「詳細な部分はわかっていません。ただ5月22日に高市(早苗首相)さんと、緊急とは言いませんが速報が出るぐらいの会談をしたわけじゃないですか」
長野「はい」
佐藤「それを受けて、どんなことを言うか、というところでした。五分五分なんだろう、という言い方ですかね。上げても上げなくてもショックがないような。植田総裁になってから、日銀が金利をいじるときは少しずつ地ならしリークをしています。次の日銀の政策決定会合はいつか。6月の15や16日です、そろそろリークが始まるタイミングなので、さてどうなのか、という」
長野「突然のショックではなく、事前に露払いをしていく、と」
佐藤「私はあまり、植田さんのせいだとは思っていません。ただ金利を上げたあと、株価がドーンと下がったことがあるんです。それを植田さんは、やり直したい、と思っていることでしょう。それ以降、マーケットに影響を与えないよう、事前にリークすると。欧米だとサプライズで『えっ、上げるのか』『下げるのか』ということもあるんです。日本にはない。6月15日までに答えはわかる、これからわかってくるんだろうな、と思います」
長野「22日に高市さんと植田総裁が会った。露払いをしながらも、利上げに向かっていくことは間違いない?」
佐藤「植田さんは、やらなきゃいけないと思っているはずなんです。22日に高市さんと面談したあと、こう言っていましたね。『経済、物価、マーケットについて高市さんに説明して、日銀の金融政策に関して、意見交換をした』と」
長野「うん」
佐藤「どういうことか。これだけ状況が変わってきたなら、金利上げ、というのも選択肢に入ります、といったことを言っているはず。高市さんは『仕方ないのかな』という状況になっているのでは、と思うんです」
長野「高市さんもサナエノミクスがありますけど」
佐藤「円安は止められないでしょう。4月から5月にかけて10兆円かけて為替介入したにもかかわらず、あっという間に160円近くまで戻っているわけで。これでは物価が下がらない。そうでなくても原油は上がった、ナフサも上がった、食料品も上がった。必要な分を同じだけ買うとなると、日本はますます外貨を買わなくてはならない」
長野「はい」
佐藤「となると円安が進んで、さらなる物価上昇に広がる。これをどうにか止めなければいけません」
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