ソフトバンクの国産AI開発新会社に大手メーカー約30社が出資検討
5月28日の「おはよう寺ちゃん」(文化放送)では、エコノミストの片岡剛士氏と寺島尚正アナウンサーが、国産AI開発に関するニュースについて意見を交わした。

片岡氏「10年後を見据えて戦っていく必要がある」
ソフトバンクが設けた国産AI開発の新会社に対し、旭化成など30社程度が出資を検討していることが分かった。すでに資本参加している自動車や電機の大手に加え、化学やロボットも含む製造業の主要企業が集結する。
AIのモデル開発で米中が先行するなか、日本勢はものづくりの現場が持つデータが強み。素材や機械など幅広い産業の生産や技術のデータを取り込み、機械やロボットを自律的に制御・駆動させる「フィジカルAI」の競争力を高めて対抗する。
寺島アナ「国産AIへ日本の製造業が連合の動きです。片岡さん、これはどうでしょうか?」
片岡氏「フィジカルAIの話が一つのキーワードだと思うんですけども。やっぱり現状のAIないしはAIに関する技術・製品で、アメリカや中国と比べると日本は残念ながら遅れていると言わざるを得ないと思うんですね。反攻の機会を得るには10年後を見据えて戦っていく必要がある。フィジカルAIの技術というのは、2030年代から2040年代の技術の話なので、今からそこを見据えて、ソフトバンク1社ではなくて日本の産業全体が最終材から基幹技術、中間材、そうしたところも連携しながらやっていくという流れの一環だというふうに思いますね。ですからAIだけをいくら進めても、結局はAIを使って何かを作る、新製品が無いと良いAIは生まれてこないわけですよね。それと一緒で、こうした取り組みというのは様々な企業・業界の方が参加して、大きなうねりを作っていくこと。それの一つのキーワードが、お話にあったようなデータっていうことだったんですよね」
寺島アナ「データ?」
片岡氏「いろんなデータを共通化して、たとえば生産に必要な様々なデータ、それから取引といったようなところに関連するデータ、それぞれの企業さんが個々に持っているわけですが、これを共通化できると、いろんな形でスケールメリット(規模の経済性)っていいますが、コストが低減されて容易にいろんなビジネスが利用可能になっていきますので、ここら辺は技術の革新と合わせてコストを下げていって競争力を上げるという意味でも不可欠だと思いますね」
寺島アナ「こういう今のようなお考えの方が、日本成長戦略会議っていうところに通じているものですか?」
片岡氏「そうですね。AIを進行させるという話は日本成長戦略会議の中でも一つの大きな柱です。技術開発ないしはそれに対する大規模な投資を政府主導で先にやらないと、そのあとに民間がついてきて、最終材を含めた新製品・サービスの事業化っていうものが次に出てきますので、タイミング的には政府が先。そこから民間等々が追いついていって、2030年代半ばとか2040年あたりとかに、いま種を植えたものが花開けばいいと、そういう話になってくると思うんですよね」
寺島アナ「中長期的に物事を見ているということなんですね」
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