高市早苗首相陣営、他候補の中傷動画問題は「かわすしかない」状況か
大竹まことがパーソナリティを務める「大竹まことゴールデンラジオ」(文化放送・月曜日~金曜日11時30分~15時)、6月4日の放送に元検事で弁護士の郷原信郎が出演。高市早苗首相の陣営が、選挙時に他候補の中傷動画に関与していたとされる問題についてコメントした。
大竹まこと「きょう(6月4日)辺りの国会がすごかった、という噂を聞いています」
郷原信郎「きょうの午前中です。例の中傷動画問題で。きのう『週刊文春』が、木下秘書と松井氏がやりとりしている音声を公開したんですね。それについて中道の伊佐議員が質問した。文春オンラインに音声が出ているから、これが木下秘書の音声かどうか確認してくれ、と事前通告したらしい」
大竹「なるほど」
郷原「これまで『面識がない』『全然関係ない』と言って、全否定していた。木下秘書の音声が出てきたら言い逃れできません。ところがきょう、質問された高市首相は『文春オンラインの記事は有料だった。私、会員ではないので見られませんでした』と」
大竹「うわあ。聞いていないわけはないだろう、と想定できます」
青木理「この言い訳が許されるなら、新聞でも雑誌でも『読んでいません』と言ったら通ってしまうことになる」
郷原「いつも高市氏は、こういう言い方なんですね。ストレートに捏造だ、でたらめだ、と言うのではなくて『そんなものは相手にしない』と。今回だって週刊誌の記事なんて証拠にならない、そんなことを国会で追及するのか、と突き放すように言う」
大竹「なるほど」
郷原「まともに取り上げられると言い訳ができない。そういうことで、かわすしかない。それだけ問題が深刻だ、ということだと思います」
青木「文春は次々とスクープを放っている。木下公設秘書、筆頭秘書ですよね。その秘書と動画制作者の松井さんがオンラインでミーティングして。松井さんが動画をつくった、というのは事実としてある。ところが文春の一人旅みたいになって、メディアも追いかけない。法的な問題は、プロの目から見てどうなんですか?」
郷原「先週、Yahoo!ニュースで書きました。公選法221条の『買収罪』じゃなくて、『利害誘導罪』というものがあるんです。買収罪はお金を渡して、投票してください、選挙運動してください、と言って直接、お金のやりとりを行う犯罪です。それに近い、周辺の犯罪と位置付けられているのが利害誘導罪です」
大竹「はい」
郷原「世の中には様々な利害関係がある。取引関係、雇用関係など。そういうことを利用して、選挙運動をしてもらう、落選運動をしてもらう、という方向に誘導したら、買収と同じような犯罪になると。これが利害誘導罪です。中傷動画について、総裁選は公選法の対象ではない。ただし衆院選はもちろん対象です。衆院選で中道改革連合の人たちを、ウソつきだ、税金をドブにしている、などという悪いイメージの動画を拡散していたと」
大竹「うん」
郷原「高市首相の選挙区で、本人が当選する目的ではありません。中道の人たちを落選させる目的だった。その目的で拡散したという場合、『虚偽事項公表罪』に当たらないか、という問題になります。選挙に関して虚偽を拡散すること。落選させる目的だったら、どんな事項でも虚偽事項公表罪には一応、当たる。事実をゆがめて公表した場合も当たるんです。ここが非常に巧妙なんですよ」
このあとも郷原が、中傷動画と公選法の関係について解説した。詳しくはradikoのタイムフリー機能で確認してほしい。
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