デジタル教科書、2030年度から導入へ 片岡剛士氏「慎重な検討が求められる」
6月11日の「おはよう寺ちゃん」(文化放送)では、エコノミストの片岡剛士氏と寺島尚正アナウンサーが、デジタル教科書に関するニュースについて意見を交わした。

片岡氏「学習は身体性が伴わないと効率が上がらない」
デジタル教科書を正式な教科書とする改正学校教育法などの関連法が10日、参院本会議で成立した。文部科学省は今秋にもデジタルを導入する学年や教科などを示す大臣指針を策定する。子どもの学習や健康面などで課題があり、丁寧な検討が求められるという。
関連法の成立で教科書は「紙」「紙とデジタルのハイブリッド」「完全デジタル」の3形態となる。次期学習指導要領の実施に合わせて、文部科学省は、小学校では2030年度、中学校では2031年度、高校では2032年度から導入する考えだという。
寺島アナ「今後、教科書は『紙』『紙とデジタルのハイブリッド』『完全デジタル』の3つの形態となるということなんですが、片岡さん、このあたりはどうご覧になってますか?」
片岡氏「これは特に小学校のような年齢が低い状況で、初めていろんなことに接するっていうときに、学習って身体性が伴わないと、なかなか効率が上がらないと思うんですね。デジタルって、実際に紙に書いたりだとか何かを鉛筆で黒くするとか、そういう部分ってどうしてもやっぱり欠けますよね。もちろんデジタルの良さはあると思うんです。いろんな歴史的なものとかを綺麗な色で非常に容易に見ることができるし、映像の良さっていうのは当然あると思うんですけれども、書いて覚えるとか紙をめくりながら調べるみたいな、そういうものの良さっていうのはあるんじゃないかって思うんですね」
寺島アナ「ええ」
片岡氏「デジタル化を進めていたオランダとかそういったところって急速に元に戻しているじゃないですか」
寺島アナ「そうなんですよね」
片岡氏「だからそういう話も含めて、今回の改正は考える必要はあると思うんですね。当然、検討されておられるとは思うんですけど」
寺島アナ「なんか一周遅れみたいな感じもするんですけど。これもか、みたいなね?」
片岡氏「そうなんですよね。だからAIとの関わり方とかそういったところも、ちょうど今、我々の場合ですと過渡期にいるので、当然ながらそういうふうな学習を経ていない状況で判断をしているわけですが、実際、若い人とか『最初からAIで…』みたいな人、これはどうなるのかなっていうのは正直よくわからないですよね」
寺島アナ「いま片岡さんもおっしゃいましたけれども、他の国で先んじてやっていた所が原点回帰の方向に向かっているっていうのを聞くと『あれ?これはもうちょっと待ったほうがいいんじゃないの?』っていう気もするんですけれども、やっぱり一旦決めちゃったことは進めていくしかないんですかね?」
片岡氏「そうですねぇ、慎重な検討が求められるのかなと思うんですよね。読解力とか理解力、こういったようなものがデジタル化によってより深まるような形になるのかどうかっていうところが最大のポイントだと思うんですよね」
「おはよう寺ちゃん」は平日朝5~9時、文化放送(FM91.6MHz、AM1134kHz、radiko)で放送中。 radikoのタイムフリー機能では、1週間後まで聴取できます。
※タイムフリーは1週間限定コンテンツです。
※他エリアの放送を聴くにはプレミアム会員になる必要があります。

