横田めぐみさん拉致から44年。拉致問題の行方は?~11月15日(月)斉藤一美ニュースワイドSAKIDORI

横田めぐみさん拉致から44年。拉致問題の行方は?~11月15日(月)斉藤一美ニュースワイドSAKIDORI

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岸田政権に代わり、北朝鮮はどう動くのか。デイリーNKジャパン編集長の高英起氏が文化放送「斉藤一美ニュースワイドSAKIDORI!」で解説。

横田めぐみさんが北朝鮮に拉致されてから15日で44年。今後、拉致問題は
どうなるのか。高英起氏は、「拉致問題解決のために、2002年の日朝会談で
何が語られたかを思い出すことから始めるべき」と語った。

衆議院議員選挙が公示された先月19日、北朝鮮が日本海に向けて短距離のSLBM
(潜水艦発射弾道ミサイル)を発射したことについて高氏は、
「4年前の衆院選公示日にもミサイルが発射されたため、今回のミサイル発射は
日本へのメッセージとする見方もあったが、これは全くの偶然。しかも4年前の
公示日のミサイル発射は頻繁に北朝鮮がミサイルを発射していた時期で、その
前後の動きを考えると、北朝鮮が日本に対して何かをアピールするような
時期ではなかった」と分析した。

新しく誕生した岸田政権について高氏は、北朝鮮はまだ様子見の段階だと述べた
上で、「何か積極的に岸田政権に訴えかけるような動きは見せていない」とした。


すなわち、北朝鮮にとって今の日本は利用価値がないと言うことなのだろうか。
高氏は「少しきつい言い方かもしれないが、あくまでも北朝鮮にとって日本は
利用価値がないといえる。建国以来70年間ずっと変わらないが、北朝鮮にとって
最も重要なのはアメリカ、次いで中国、そしてロシア、韓国、日本の順番。
そのため日本が存在感を示すには、アメリカをどう動かすかにかかっている」。

かつて安倍元総理が当時のトランプ大統領との蜜月関係の中で、拉致問題解決を
画策したところ、トランプ氏が拉致被害者家族に直接面会したが、それ以上
アメリカは動かなかったことも。これに関し高氏は、
「アメリカを動かさなければいけないのは確かだが、アメリカに過度の期待を
すべきではない。過去の政権が拉致問題に取り組む姿勢を見せたことは、
それなりに評価したいとは思うが、家族会の方々がおっしゃっている通り、
残念ながら結果が出ていないことを真摯に受け止めるべき。また、日本が独自に
北朝鮮に対して働きかけをしたのかというと、実はやっていないと言わざるを
得ない。北朝鮮から何の働きかかけもないということは、日本が何もやって
いないことを意味している。この間、北朝鮮は頻繁に『拉致問題は解決済み』と
強く主張している。何度も繰り返してそのように主張しているということは、
日本が何か余程のことをやらない限り北朝鮮から働きかけることはないという
意思表示だと思われる。
今後、拉致被害者を取り戻すために、かつては外務大臣でもあった岸田総理の
手腕やセンス活かすようにして欲しい」と語った。

ただ、高氏は次のようにも指摘する。
「これまでの政権も拉致問題を解決すると言ってきたが、実現されなかった。
期待する、ダメだった、意気消沈する、解決すると言う、また期待する・・・
この繰り返し。ここ数年、横田早紀江さんの話しぶりが非常に悲観的になっている
ように感じられ、大変心が痛いし、『またダメなんじゃないだろうか』という
悲観的な気持ちが言葉に出ていて、それを聞くのが大変辛い」と心の内を吐露した。

拉致問題進展のため日本がやるべき『余程のこと』とは何か。
「最終的には金正恩氏をテーブルに着かせるしかないと思う。既に日本独自の
経済制裁は解除しているので、その手は使えない。となると、それ以外で日本に
できることを探すしかない。こういう言い方をすると反発があるかもしれないが、
北朝鮮にメリットがあることを提示するしかない。『あなたたちは悪いことを
したので謝りなさい』と言い続けていたら、おそらく50年経っても解決しない
だろう。日本政府がそこをどう判断するかだ」と高氏は分析した。

では、北朝鮮にとってのメリットとは?
高氏は、「2002年の日朝会談に戻るべきで、あの時には経済協力すると言った。
それが今は棚上げになっている状況だが、その話があったからこそ、故金正日氏は
拉致を認めたと言える。そのような話になると、なぜ拉致した側に協力しなければ
ならないのか、という感情論が吹き出し、政府に対する国民の風当たりが相当
強くなることは間違いないが、そこまで踏み込まない限り解決は覚束ないだろう。
もう一度、根本に戻って考えていかないと解決しないと思う」と強く語った。


最後にコメンテーターの元衆議院議員、金子恵美氏が、
「拉致問題のことをリアルタイムで知らない人たちが増えてきて、国民の中で
拉致に対する無関心や風化が進んできていることが気がかり。政治の力で
もう一度、国民の中に19年前の熱を送り込まなければいけないと思う」とまとめた。

13歳で連れ去られた横田めぐみさん。母・早紀江さんの、
「13年間しか育てられなかったことが本当に悔しい。一人の母として、
もう恥も外聞もない」という言葉を、岸田総理には重く受け止めてほしい。

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