わざわざ有料にしたのに… レジ袋有料化が物語る合理性と行政の在り方 ~1月13日「おはよう寺ちゃん」

わざわざ有料にしたのに… レジ袋有料化が物語る合理性と行政の在り方 ~1月13日「おはよう寺ちゃん」

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レジ袋メーカー大手のスーパーバッグ株式会社がレジ袋有料化による経営悪化で希望退職者を募ると発表した。1月13日の「おはよう寺ちゃん」(文化放送)では木曜コメンテーターで京都大学大学院教授の藤井聡氏と寺島尚正アナウンサーがこれについて議論し、今後の見通しなどについて語った。

レジ袋をもう一度無料化する可能性は?

スーパーバッグ株式会社は1905年に創業された会社で、1964年に東証二部へ上場。従業員数は485人となっている。
希望退職者の対象は50代の正社員および60歳から64歳以下の定年再雇用社員で、募集期間は1月24日から2月4日にかけて40人程度を募集する。

「レジ袋有料化などにより収益が大幅に減少し、去年3月期の連結決算の売上高が前期に比べて17.7%減少。前期は3億5000万円の黒字だったのに対して3月期は3億8000万円の赤字となりました。去年3月にはポリ袋を製造する子会社の製造停止、11月には事業継続は困難と判断して精算しています」(寺島アナ)

これについて藤井氏は、「残念ながら必然的な帰結ですよね。政府の方針が変わったわけですから」とする一方で、もう1つの可能性にも触れた。

「もう1つは、ひょっとしたらレジ袋をもう一度無料化する可能性はありますよね。(レジ袋有料化は)意味がないと言われているわけですから。(中略)元に戻った(無料になった)ときに(供給メーカーがなければ)大混乱しますよね」(藤井氏)

「藤井さんが普段から仰っているようにデータに基づいた合理性を考えて見直さなければならないですね」と寺島アナが話すと、藤井氏は行政の問題点にも言及した。

「行政というのは合理性に基づいて運営されるべきなんですけど、合理性を度外視して前例や継続性を重視するんですよね。継続性というと聞こえが良いですけど、硬直性になるんですよ。合理性を無視して硬直性でやってしまうのが、日本のいけないところですね」(藤井氏)

「おはよう寺ちゃん」は平日朝5~9時、文化放送(AM1134kHz、FM91.6MHz、radiko)で放送中。 radikoのタイムフリー機能では、1週間後まで聴取できます。

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