再生可能エネルギーとは?世界と日本の普及格差_エンテックは何をもたらすのか?

再生可能エネルギーとは?世界と日本の普及格差_エンテックは何をもたらすのか?

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様々な社会課題や未来予想に対してイノベーションをキーワードに経営学者・入山章栄さんが様々なジャンルのトップランナーたちとディスカッションする番組・文化放送「浜松町Innovation Culture Cafe」。

2022年1月24日と1月31日の放送では、カーマインワークス合同会社代表の深田昌則さんと、オクトパスエナジー日本CEOの中村肇さんにご参加いただき、「エンテックは何をもたらすのか?」について熱いトークが繰り広げられました。
再生可能エネルギーが普及拡大する中、デジタルの力でより使いやすく提供する企業が増えています。例えば、自然エネルギーは供給側での調整ができないため、デジタル技術を活用して需要側で調整する仕組みを作ります。今後はエネルギー会社と様々な産業とのコラボレーションが起こっていくと思います。
またエネルギーをいかに無駄なく賢く使うかを実現するために、供給する事業者とお客様で一緒になって考えていく必要があります。これを繋ぐのがテクノロジーという技術で、新しい価値を創造するキーワードがエンテックです。

 

エネルギーがもたらす恩恵はとても偉大であり、私たちの便利な生活はエネルギーなくして成り立ちません。
現在の日本は、石炭や石油、天然ガスを燃焼して発電する火力発電を主としています。日本だけでなく、世界の国々で消費される化石燃料の量は多くなっています。しかし、化石燃料は自然の中で生まれた有限な資源であり、生成には非常に長い年月を必要とします。このままの使用状況が続けば、枯渇してしまう可能性も示唆されています。東日本大震災で原子力発電が壊滅した結果、エネルギー自給率が低くなっている日本にとっても、とても深刻な問題です。
また、化石燃料を燃焼させると、地球温暖化の要因である温室効果ガスを排出するという問題もあります。技術の発展により排出量を抑えられるようになってきてはいますが、完全に無くすことはできず、その抜本的な解決が求められています。

 

再生可能エネルギーとは

再生可能エネルギーとは、非化石エネルギー源(太陽光、風力、水力、地熱、太陽熱、バイオマス)

そこで今、大きく注目されているのが、再生可能エネルギーです。
再生可能エネルギーとは「非化石エネルギー源のうち、エネルギー源として永続的に利用できると認められるもの」と定義されているエネルギーで、太陽光・風力・水力・地熱・太陽熱・バイオマスなどを指します。
有限な資源である化石エネルギーとは違い、「枯渇しない」「どこにでも存在する」「CO2を排出しない(増加させない)」を大きな特徴としています。低炭素の国産エネルギーとして大きく期待されているのです。

 

世界での再生可能エネルギーの普及

世界(EU:欧州)の再生可能エネルギーの普及割合%_エンテック

再生可能エネルギーは化石燃料が抱える問題を解決する新しいエネルギーとして注目されており、世界では主電源となりつつあります。実際に欧州では、2020年に再生可能エネルギーが初めて最大の電力源となりました。風力と太陽光のエネルギーの伸びが大きく、風力は9%、太陽光は15%増加し、欧州の発電電力の5分の1を占めたのです。
欧州だけでなく、政治的なインセンティブの高まりなどから、米国や中国といった経済的大国も環境問題対策に本腰を入れ始めており、再生可能エネルギー普及の流れは、世界的にさらに拡大すると考えられます。

 

日本の現状と課題

日本の再生可能エネルギー比率(2019年度と今後の目標)

資源エネルギー庁が発行する2020年版の「日本のエネルギー」によりますと、19年度における日本の総発電量に占める再生可能エネルギーの電力比率は18.0%で、欧州諸国と比べて導入の遅れが顕著になっています。
日本は、2030年までにこの比率を22~24%まで拡大するとの目標を掲げており、今後は目標達成に向けた取り組みがより一層目指されます。
普及の遅れの要因としては、コストの高さが指摘されています。太陽光発電では、日本と欧州を比較すると、システム費用料は二倍近くの差があります。もちろん地理的要因など日本特有の課題もあるため一概には比較できませんが、日本の課題を見据え、普及に向けての取り組みを進めていく必要があります。

 

まとめ

再生可能エネルギーは高いとイメージを持っている方も多いと思います。ですが、日本でも普及に向けた様々な取り組みが行われており、技術の発展やコストの見直しで、いずれは再生可能エネルギーで多くを賄える日が来るかもしれません。再生可能エネルギーの普及により、地球の未来と、私たちの生活の豊かさが守られることを願っています。

 

ゲスト紹介

深田昌則さん
1989年松下電器産業に入社。AV機器の海外マーケティング、オリンピックプロジェクトリーダー、パナソニックカナダ市販責任者などを経て、2016年より未来の家電を形にするパナソニックアプライアンス社の活動「ゲームチェンジャー・カタパルト」をスタート。2021年にパナソニックを退社、新しい価値づくりに取り組む社会変革プロジェクトを支援する「カーマインワークス合同会社」を設立。

中村肇さん
大学卒業後、東京ガスに入社。電力小売全面自由化前の2015年から、事業革新プロジェクト部デジタルマーケティンググループで電力販売事業立ち上げの陣頭指揮をとる。2021年2月よりオクトパスエナジー日本CEOに就任。

 

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// 2022.04.28追加