コロナは今、どうなっている? 上昌広氏「日本が医学的に根拠の無い措置を続けている」

コロナは今、どうなっている? 上昌広氏「日本が医学的に根拠の無い措置を続けている」

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文化放送「斉藤一美 ニュースワイドSAKIDORI」に、医療ガバナンス研究所理事長の上昌広氏が生出演し、「日本はコロナで亡くなった数よりも持病を悪化させて亡くなった数の方がはるかに多い。これは医学的には根拠のない措置を続けているためだ」と解説した。

東京都は14日、新型コロナウイルスの新規感染者がおよそ2か月ぶりに5000人を下回った。東京や大阪など18都道府県に適用中のまん延防止等重点措置について、政府は21日(月)の期限を以て全面解除することを決定した。世界的に規制撤廃の流れが強まる新型コロナウイルス対策。日本も法的規制を撤廃する方向に進むのか?新型コロナウイルスは収束に向かう可能性はあるのか?

日本の感染者数の減り方がアメリカなどに比べると鈍いことについて上氏は「なぜ日本の減り方が鈍いのか、これについてはっきりとした理由は分からないが、追加接種が遅れたこと、及び最近になってBA-2という変異株が出てきていることの影響があるのではないかと言われている」と説明した。

3月25日にアメリカが50州全てでマスクの着用義務を撤廃、イギリスでは3月24日に全ての規制を撤廃し、新型コロナの扱いをインフルエンザと同じようにすると発表したことについて上氏は「世界の主要国は規制を厳しくせずにこの冬を超えることが出来た。その原因のひとつは、追加接種を去年の夏から進めて、この冬までに高齢者の追加接種を終えていたこと、もうひとつは去年の6月に治療薬の契約を終えていること。つまりワクチンと治療薬、そして検査体制の充実で”ウィズ・コロナ”を実現するとこが出来たことが、この結果を生み出したと言えよう」「日本は去年の9月になって尾見氏などが『いまから検討する』としている。しかしその頃には日本以外のG7各国は全て接種が進んでいた。この遅れが日本にとって致命的だった。おそらくそれに懲りたのだと思うが、今年の夏の流行に合わせて4回目の接種の議論を始めているのは、とても良いことだ」と述べた。

中国が深センなどの大都市をロックダウンし、香港でも新型コロナがかなりはやってきていることについて上氏は「中国は水際対策を行うと決め、徹底的にそれを行った。これは大したものだと思うが、やはり水際対策で”ゼロコロナ”という目標が誤っていた。やはりオミクロン株は食い止められなかった。いま中国はどういう対策をとればいいのか分からないのだと思う。個人的な見解を述べるなら、オリンピックが終わったので、ここで一気にワクチン接種を進めればよかったのだが、国民の意思統一が出来ていないからだと思う。そのためロックダウンという従来型の手法を使わざるを得なかったのだと思う」
「中国製のワクチンの効き目が劣っていることを、それを製造した製薬会社も認めている。ワクチンも治療薬も日本はある程度アメリカに頼ることが出来るが、中国には出来ない。中国が”ウィズ・コロナ”を目指している、”ゼロ・コロナ”から方向転換すると既に言われている。ただそれはオリンピックが終わってからとしていたため、開催中に香港で流行が始まってしまい、従来型の方針を転換できていないのだと思う」と解説した。

次に、感染が下火になってきた日本が今後、法的規制の撤廃に向かうかどうかについて上氏は「検査とワクチンを整備して、とっくにやらなければならなかった。先週イギリスの医学誌『ランセット』が世界各国の超過死亡の数(その時期に亡くなるであろうと予測した数を超えた分)を比較したのだが、日本は報告されている死亡数の6倍も亡くなっているとされている。日本はコロナで亡くなった数よりも、高齢者が持病を悪化させて亡くなった数の方がはるかに多い。これは医学的には根拠のないまん延防止等重点措置を続けているために起こった弊害とも考えられる。

ロックダウンやまん延防止等重点措置のような強い措置は、高齢化社会では高齢者自身の健康を損ねてしまう。これは、福島県の原発事故による被爆で亡くなった人はひとりもいないのに、持病を悪化して亡くなった人が大勢いたことに、世界が注目して生まれた概念だ。そういうことが世界で一番最初に分かった日本が、そこを全くケアしていない。このことは早く議論すべきだと思う」と警鐘を鳴らした。

そしてこの先の日本の新型コロナ対策については「科学的かつ合理的にしなければいけない。コロナ対策について世界中が試行錯誤しているとは言え、日本だけが検査をしないとか追加接種をしないとか、そう非科学的、非合理的な対策としてあり得ない。また先ほど述べたように、まん延防止等重点措置などの強い措置を行う必要もない。やはり世界から学んで合理的にやるべきだろう。OECD(経済開発協力機構)加盟38カ国中で36カ国が追加接種の進行状況を公表しているが、今年1月の発表によると、日本はその中でダントツの最下位だ」と述べた。

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// 2022.04.28追加