社会学者・宮台真司が室井佑月に「フェミニズム」を説く!文化の男化が進むと持続可能性が破壊される!?

社会学者・宮台真司が室井佑月に「フェミニズム」を説く!文化の男化が進むと持続可能性が破壊される!?

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4月22日の「大竹まことゴールデンラジオ」(文化放送)は社会学者の宮台真司さんをお招きして、フェミニズムについて解説していただきました。

大竹まこと「今日は室井が宮台さんに聞きたいことがあるんだって?」

室井佑月「わたしは最近Twitterで「ツイフェミ」の人と喧嘩になっているんですよ。」

宮台真司「それは自称フェミニスト、僕に言わせると「クズ」ということになります。」

室井「私自身もずっとジェンダー格差について戦ってきたからフェミニストだと思ってるんです。でもジェンダー差別はいけないと思うんですよ。例えば同じ労働をしてて賃金の差が男と女にあるとか、それはいけないと思うけど、ジェンダーの差、男と女の違いは、違うから良かったりするわけで、そこをごまかすのは良くないと思うんですよね。」

宮台「もともとフェミニズムは普通選挙運動から始まっていて、男に許されていることが女に許されていないのは不平等であるという、公正と正義の運動だったんです。これが出発点で「リベラルなフェミニズム」と言われています。ただ、それだけだと例えば議会で議決をする時に、男文化的なものに染まった人たちが男文化的なものに染まった制度を温存する可能性があります。ということで単に法的な機会を保障するだけではなく、自分たちがどういう風にジェンダーバイアスに汚染されているのかを考えていこうというふうに変わっていったんですね。流れとして言うと、そうしたものの延長線上にラディカルフェミニズムって言われるものがあって今の「ツイフェミ」があるんです。まずここまでが、お勉強的なお話です。」

大竹「はい。」

宮台「そして80年代にイヴァン・イリッチという元・神父だった有名な社会学者が、今申し上げたようなフェミニズムには問題があると、まさに室井さんがおっしゃったように言ったんですよ。男と女を同じ人間だとカテゴライズする、つまりカテゴリーをあてがうと、同じ人間として言えば男の方が力があるし、同じ人間として言えば女の方が声が高いとか、優劣の比較になってしまう。そのような男女を優劣で比較するような言い方って、20万年ないし50万年と言われる人類の歴史の中ではごくわずかなんですよね。男に男のコスモロジーがあり女には女のコスモロジーがある。」

室井「コスモロジーってなんですか?」

宮台「コスモロジーとは宇宙的な位置ということです。例えば「僕あるいは僕たちは、人間と犬は別の生活形式という別の宇宙に属しながら、しかし同じ宇宙に属している」という考え方が人類を何万年も支えてきたのに、女と男を同じに扱えというやり方だと逆に比較が生まれます。その結果イリッチは簡単に言うと、結局「女の男化を生み出すだろう」と指摘しています。分かりやすく言うと「男のように働かせろ」「男ができることは全部させろ」「それができないという発想は汚染されている」という風になって、結局 文化の男化が進むんですね。しかし、それは文明のあるいは人類の、もしかすると持続可能性を破壊することになるでしょう。」

室井「多様化も破壊してますよね。男っぽい格好でいたい人もいるし、女性らしい格好でいる方が自分らしいと思う人だっているわけですし。」

宮台「そうです。それは「カテゴリーからの自由」ということで今から30年前に、リチャード・ローティという人が言っていたことなんです。ようするに多様性には2種類あって、ます一つ目は彼が「サラダボウル」と呼んでいたゾーニングです。これは、それぞれの人間たちがいろんなカテゴリーを帯びていて、どんなカテゴリーでも生きやすくなれるように制度を作れということ。しかしローティは、これをくだらないと一蹴したんですね。なぜかと言うと、自分をカテゴリーで定義して、公的な制度に登録して、自分に権利を与えろ、というやり方は、人間的な生き方の堕落だと考えたんですね。もう一つは、サラダボウルではなくてメルティングポッド。つまりゾーニングではなくてフュージョンがいいと考えたんですね。わかりやすく言えば自分は男でもあり女でもあり、ゲイっぽくもありレズビアンっぽくもあり、あるいは大人のようでもあり子供のようでもある。つまり、子供の頃を思い返してみると例えばマザータウンが違っても平気で遊べるじゃないですか。国籍が違ったって宗教が違ったって平気で、そういう言葉あるいは言葉によって組み上げられたものの外で繋がることができるわけですよね。これがフュージョンという状態です。」

宮台真司さんの更に詳しい解説はradikoのタイムフリー機能でご確認下さい。

「大竹まこと ゴールデンラジオ」は午後1時~3時30分、文化放送(AM1134kHz、FM91.6MHz、radiko)で放送中。 radikoのタイムフリー機能では、1週間後まで聴取できます。

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// 2022.04.28追加