大手企業ではじまった週休3日制度の導入 1日分の「埋め合わせ」はどうなる?

大手企業ではじまった週休3日制度の導入 1日分の「埋め合わせ」はどうなる?

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5月3日の「おはよう寺ちゃん」(文化放送)では、週休3日制度を導入する動きが大手企業を中心に広がりつつあるというニュースが紹介され、火曜コメンテーターで上武大学教授の田中秀臣氏と寺島尚正アナウンサーが意見を交わした。

田中氏「3日間で疲れはとれるのでしょうか」

寺島アナは週休3日制度を導入する企業を数社紹介。例えば、日立製作所は月の総労働時間はそのままで給与水準を維持しながら、週休3日制度を導入するとしている。また、パナソニックホールディングスは希望する従業員が週休3日制度を利用できる制度の導入を検討中だ。

政府が昨年6月に閣議決定した骨太の方針にも選択的週休3日制の導入促進が含まれており、大手企業がこれをけん引することが予測される。

週休3日制について、田中氏は総労働時間を変えない(減らさない)点に注目。「(週休3日になる場合、働く時間を)他の曜日でどれくらい増やさなければならないのか気になりますよね。日本はただでさえ自宅勤務と言いながら、隠れ残業みたいなものが絶えない風土がありますから。週休3日が重い勤務に転じてしまわないことを祈るばかりです」と、新たな過重労働の発生に懸念を示した。

寺島アナは「単純計算すると、月曜から木曜が勤務で金土日が休みで金曜日分(の労働時間)が1日8時間とするならば、プラス2時間ということですからね」と、1日あたり2時間の残業が増えると指摘。田中氏もこれには思わず、「結構負担ですよね。(中略)月曜から木曜までそれが続いて、金土日で疲れはとれるのでしょうか」と疑問を呈する。

田中氏は続けて、「経済停滞の中でいかに多様な働き方を保つのかを考えてしまうと、議論が行き止まりになりやすいんですよね。(中略)経済全体がある程度緩やかに成長していかないと、この議論は先がないような気がします」と話し、経済成長があってこその働き方改革なのでは、との見解も示した。


「おはよう寺ちゃん」は平日朝5~8時、文化放送(AM1134kHz、FM91.6MHz、radiko)で放送中。 radikoのタイムフリー機能では、1週間後まで聴取できます。

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