見るために世界中を飛び回るファンもいるオペラ「パルジファル」の魅力とは?演出を手掛けた宮本亞門が紐解く

見るために世界中を飛び回るファンもいるオペラ「パルジファル」の魅力とは?演出を手掛けた宮本亞門が紐解く

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宮本亞門さんと言えば、日本ではミュージカルの演出を数多く手掛けているイメージがありますが海外ではちょっと事情が違うそうです。6月27日の「くにまる食堂」では、宮本さんが演出を手掛けたオペラ「パルジファル」の魅力を熱く語っていただきました。

野村邦丸アナ「亞門さんが演出を手掛けるオペラ「パルジファル」。7月13日水曜日から東京文化会館・大ホールで上演されます。亞門さんがオペラの演出を手掛けたのは何回目なんですか?」

宮本亞門「2000年ぐらいからやってるんですけど、おかげさまでドイツで「蝶々夫人」をやったり、その前はオーストリアで「魔笛」を2年ぐらいやったり、ヨーロッパのあちこちで、僕の演出でやってるんですよ。来年はサンフランシスコオペラがありますし、数としては全部で12~3本作って、今後も含めると全部で20カ国以上を回っています。実は海外では、オペラ演出家としての方が知られ始めているかもしれません。

邦丸「日本のイメージとちょっと違いますね、」

宮本「ミュージカルの印象があるでしょうね。」

邦丸「今回手掛けた「パルジファル」はワーグナーのオペラということですが、どんなオペラで宮本さんがなぜ演出をすることになったんですか?」

宮本「ワーグナーは本当に厚みがあって、オーケストラを聞いているだけで世界観に吸い込まれそうになる、見事な迫力があるんです。ワーグナーファンにとってはドイツにバイロイトという聖地のようなところがあって、そこにはワーグナーが作った劇場などがあるんですが、「パルジファル」は、かつてここだけでしか上演しちゃいけないとされていた、ワーグナーの遺作なんです。聞いていると、最後には心がワーッと透き通っていくというか、すべての人を愛して許したくなるというか、そういう美しいオペラです。2年前にフランスで黛敏郎さんのオペラ「金閣寺」を演出したとき、芸術監督の女性が素晴らしい方で、「私は乳がんにかかってあと数ヶ月で死ぬかもしれない。あなたにどうしてもパルジファルの演出をやってほしい」と言われたんです。僕は、ワーグナーは壮大過ぎて自分のタイプじゃないと思ってたんですが、彼女は亡くなり、彼女のために演出をしたんです。」

邦丸「どんなストーリなんですか?」

宮本「前半は、キリストの歴史と言うか、罪の意識を背負って生きることに対して、自分たちの愚かさをもう1回思い知らされるようなところがあって、そこから色々な経験をしながら、最後はキリスト教などの宗教関係になく、全ての人を認めていくという終わり方になるという、ちょっと抽象的な話なんです。「パルジファル」というタイトルは、1人の愚かな若者という意味なんですね。人を救うのは政治家でもなく権力者でもなく聖職者でもなく、シンプルで純粋な心を持った人間なんだ、ということがテーマになっています。普通とはちょっと違って「儀式」みたいな物語で、皆さん音楽を静かに聞いていくという感じですね。大変不思議なオペラですが、好きな人はたまらなく好きで、「パルジファル」だけを見るために世界中を回る人もいるそうです。」

実は7月から上演される「パルジファル」の出演者は全員日本人。その理由が気になる方はradikoのタイムフリー機能でご確認下さい。

「くにまる食堂」は平日朝11~13時、文化放送(AM1134kHz、FM91.6MHz、radiko)で放送中。radikoのタイムフリー機能では、1週間後まで聴取できます。

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