東洋エンジニアリングDX担当者が語るDX推進に求められる3つの力とは?

東洋エンジニアリングDX担当者が語るDX推進に求められる3つの力とは?

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7月11日放送の「L is B presents 現場DX研究所」は、ゲストに東洋エンジニアリング株式会社DXoT推進部長の瀬尾範章さんを迎え、DX推進に求められる力を3つ挙げていただき、ご説明いただいた。

東洋エンジニアリング株式会社は石油化学・化学プラント、石油精製プラント、船上プラント、発電所にいたるまで、大規模なプラントやインフラ設備の設計、調達、工事を主力事業としているエンジニアリング会社だ。

文化放送・松井佐祐里アナ「現場でDXが必要なことを改めて感じますか?」

L is B代表・横井太輔氏「現場は紙が多いですか?」

東洋エンジニアリング株式会社・瀬尾範章氏「多いですね。現場は何かやったら危険物を扱っているので全部記録していく。それが何千枚もありますので、その紙をずっと追っかけっこしていく」

横井「私の手元に資料のお写真があるのですが、リングファイルのボリュームがすごいですね?」

瀬尾「1冊800枚が6千冊くらいあります。これを追っかけてます」

横井「この紙をデジタル化すると相当効果があるように思えますけど、働いている方はまだ紙の方が良いという方もいらっしゃるのですか?」

瀬尾「まだ半分以上います。ここの所をデジタルにすると楽になるよということを理解してもらって、みんなでやっていきましょうと。設計図を書く時、やっぱり紙がいいと自分の仕事だけ見るとまだ紙の方が効率良かったりするんですよね。自分がやらないとみんなにとって非効率的なるよという所で、みんなのためにというのが観点なのかなと思います」

松井「具体的にDXによってどんな無駄がなくなりましたか?」

瀬尾「ペーパーレスになってくると、設計には、設計してる時間とものを探してる時間があります。比率は50対50。いろんな資料と資料を突き合わせチェックをしてる時間ってけっこう占めるんですね。それがデジタルになって、自動で突き合わせチェックができるようになると、単純に50%が切れてくるという効果が出てくると思います」

松井「ここで、瀬尾さんにDX推進に求められる力をズバリ3つ挙げていただきたいのですが、1つ目は何ですか?」

瀬尾“構想力”です。やっぱりDXは教科書もなく答えもない。各社それぞれ答えを導かないといけないもの。自分の会社の場合、何がベターソリューションなのかを作り上げていくという所で。構想力というのが必要かなと思いました。ビジョンで生産性6倍を掲げて今も取り組んでいるんですけど、やっぱり吹っ切れないと、今までの延長線上には答えがないという所を意識してメッセージを込めて生産性6倍を掲げている所です」

横井「2つ目は何ですか?」

瀬尾“翻訳力”です。相手によって話し方を変えないと多分伝わらないんだろうなと考えるからです。技術者や社長、それぞれの層によって話し方を変えていく。都度都度翻訳していかないと巻き込みはできないだろうなと思い、翻訳力を挙げました」

横井「同じことをおっしゃってるのに使ってる単語が違ったりするとそこで皆さん理解が止まったりしますもんね」

松井「3つ目は何ですか?」

瀬尾“巻き込み力、統率力”です。時間軸で考えるとわかりやすいと思うんですけど、DXをやる上で最初に企画があって、それで人を集めて巻き込んで、ビジョンに共感してもらうとかゴール設定して、最後は実現していく。そのステージごとにリーダーシップの姿とか求められるスキルは変わってくると思うんですね。それで、巻き込み力、統率力を挙げさせていただきました」

横井「0→1と1→10、10→100は全く違うスキルが求められますからね」

「L is B presents 現場DX研究所」は毎週月曜20時~20時30分まで文化放送(AM1134kHz、FM91.6MHz、radiko)で放送中。radikoのタイムフリー機能では、1週間後まで聴取できます。日本最大級の音声プラットフォーム「Voicy」でもアーカイブ配信しています。

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『温故知新』をテーマに、建設業や小売業など現場向けのビジネスチャットツール『direct』などをリリースする会社L is Bの横井が、様々な企業の代表者と対談…

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