人手不足の外食チェーンが中途採用者に50万円支給 上念司氏「待遇、給与の改善が広がるのは非常によいこと」

人手不足の外食チェーンが中途採用者に50万円支給 上念司氏「待遇、給与の改善が広がるのは非常によいこと」

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コロナ禍「第7波」で感染者が増大しているが、岸田首相は「行動制限は考えていない」と明言。小売店や飲食店の客足は回復しつつあるが、働く人の確保には相当苦労しているようだ。7月18日の「おはよう寺ちゃん」(文化放送)では、このニュースについて月曜コメンテーターで経済評論家の上念司氏と寺島尚正アナウンサーが議論を展開した。

「回復しつつある需要を、誰が最初に取り込むかは企業努力」

3月にまん延防止等重点措置が解除されて以降、外食チェーンでは店内飲食の需要が回復している。その一方で、人手不足により通常営業の時間を確保できず、思うように売り上げを伸ばせないところも出ているという。

こうした中、ラーメン店「日高屋」を展開するハイデイ日高は、中途採用者に50万円の手当を支給。回転寿司チェーンの「はま寿司」は、アルバイトを対象にした従業員の紹介制度の報奨金を従来の2倍に引き上げた。

上念氏は番組中に牛丼チェーン「松屋」のアルバイト求人をチェック。都心の場合、深夜は時給1,500円だったという。上念氏が「寺島さん働きますか、これ?」と尋ねたところ、寺島アナは「1500円! ちょっと今前のめりに……」と意外な反応を示した。

「もうどうせ(番組収録で)朝早いんだから、深夜(アルバイト)やってそのまま松屋の格好でここで喋ればいいんじゃないですか?」(上念氏)

また上念氏は、人手不足が進むと時給だけでなく、労働者にとって働きやすい求人がさらに増えていくだろうと予測した。

「昼間は(時給)1200円くらいですね。この間、ショッピングモールに行ったときに求人のチラシを見たんですが“週一からでも結構です”みたいなのも出てました。昔はバイトで週一っていうと嫌がられたんですけど、こういう待遇面、給与面の改善された求人が普通に転がってるので、こういう流れが広がってくるのは非常に良いことじゃないですかね」

日経新聞によると、居酒屋が苦戦する一方でファミリーレストランは回復傾向が強く、化粧品や衣服はインターネット販売が伸びているが対面の販売は減っているという。しかし上念氏は「伸びている居酒屋もある」と、業種の傾向だけでは決められないと断言した。

「ここは企業努力ですよね。はっきり言って。需要自体は高まっていて、その需要を誰が最初に取り込むかは企業努力。経営者のみなさん、頑張ってください」(上念氏)


「おはよう寺ちゃん」は平日朝5~8時、文化放送(AM1134kHz、FM91.6MHz、radiko)で放送中。 radikoのタイムフリー機能では、1週間後まで聴取できます。

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