“叱る”とは相手のためではなく、自分のニーズを満たすための行為?

“叱る”とは相手のためではなく、自分のニーズを満たすための行為?

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なぜ人は誰かを叱るのか?7月19日「大竹まことゴールデンラジオ(文化放送)」では、臨床心理士の村中直人氏が“叱りたくなるメカニズム”“叱られてもなおらない理由”について解説した。

村中「“叱る”以外にも“説明する”“説得する”色々あるのに、叱る”じゃないとダメなのは、やはり攻撃性。じゃあなぜ攻撃性なのかというと相手にネガティブな気持ちになってほしいから。“怖い”とか“不快”とか“苦痛”を与えることで私たちは体感的に人を行動させることができるということを知ってしまっているんです」

小島慶子「怖い目にあわせれば、自分の思うように相手が行動するだろうと…」

村中「そうです。例えば親御さんがお子さんに最初はやさしく言うわけじゃないですか。それがだんだん声が強くなっていって『もういい加減にしなさい!』って言うと、渋々片付け始めますよね。私たちはネガティブな感情を与えれば相手は思う通りに行動してくれるっていうことを学習する機会があるわけです。ただ一方で叱ってる側の願いは殆ど叶わないです。片付けできない子に『片付けなさい!』って言っても、その場はしたとしても、じゃあ次、自発的に片付けするかといったら、しないわけじゃないですか」

一同「(笑)」

小島「その時はやるけどね」

村中「つまり、叱ることによって何か学習するということは殆ど起きないですよね。これは科学的にも説明することができてネガティブな感情になっている時の人間の脳っていうのはどうなっているかというと、前頭前野っていうところが働かなくなっている。簡単に言うと考えられなくなる」

小島「叱られて言うこと聞いてるように見える人は考えてないんだ」

村中「小動物が食べられそうになった時に逃げるか、戦うか、瞬時に判断しなくちゃいけない。これと同じことが人間の脳にも起きている」

大竹「あと死んだふりね」

村中「とにかく深く考えない。叱る側は、ちゃんと片付けしてほしい、宿題してほしい、前頭前野ってところを働かしてほしいと思っているわけじゃないですか。だけど、その思いは届かないわけなんです。それでも目の前の行動は変えてくれるからわからないわけです。何でこの子は何度も言っているのにこうならないのよ!って思うんですけど、実はそうさせているのは叱ってる側なんです」

このあと、村中直人氏は“叱る”人はなぜ“叱ること”に“依存”してしまうのかについて解説しています。もっと知りたいという方はradikoのタイムフリー機能でお聴き下さい。

村中直人氏は番組の「大竹メインディッシュ」のコーナーにご出演です。

 

「大竹まこと ゴールデンラジオ」は午後1時~3時30分、文化放送(AM1134kHz、FM91.6MHz、radiko)で放送中。 radikoのタイムフリー機能では、1週間後まで聴取できます。

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