【西武】内海、現役ラストマウンドはオール直球勝負「踏ん張っていないと今にも泣いてしまいそうです」

【西武】内海、現役ラストマウンドはオール直球勝負「踏ん張っていないと今にも泣いてしまいそうです」

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西武の内海哲也投手(40)が先発として現役ラストマウンドに臨んだ。

「マウンドにあがったら走馬灯のように色々と蘇ってくるのかなと思ったのですが、そんなこともなく、ただただ緊張しました。ラインを越えたあたりから、しっかり噛み締めました」。いつも通り三塁線のラインを超える前で一礼、マウンドに上がる前にも深々と頭を下げた。

初球は137キロでボール。緊張のせいで思ったところに投げられなかったという内海。「緊張と、この異様な雰囲気の中、変化球がストライクゾーンに行く気がしなかった。打たれてもいいから、変化球でボールになるよりは、直球で勝負したかったので首を振りました」とオール直球で挑んだ。投じた5球目、楽天の山崎剛を139キロで仕留めて二ゴロ。現役通算6021個目のアウトをとって役目を果たした。

内野手だけでなく外野手もマウンドに駆け寄り、内海と固い握手を交わした。捕手の古賀、豊田コーチとは抱擁。「豊田さんは驚いたかもしれませんね。 ジャイアンツ時代から、すごくお世話になりましたし、豊田さんが一軍の投手コーチでいる間に引退というのも縁を感じていました。ライオンズに来てから野球以外の話もたくさんしましたし、感謝の気持ちを込めてハグさせていただきました」と振り返った。

万雷の拍手の中、さらに列を作るナインと握手をしてベンチに戻ったときには、込み上げるものがあったという。「今はいつでも泣ける状態です。自分でグッと踏ん張っていないと、今にも泣いてしまいそうです」。

現役生活19年、美しいワインドアップで魅了してきた左腕が、マウンドに別れを告げた。

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