目標は8000万人超え! 「マイナポイント事業」第2弾の申請期限が12月末までに延長
総務省は9月20日、現在申請を受け付けている「マイナポイント事業」の第2弾について、ポイントの対象となるマイナンバーカードの申請期限を9月末から12月末まで延長すると発表した。9月21日の「おはよう寺ちゃん」(文化放送)は、水曜コメンテーターで経済アナリストの森永康平氏と寺島尚正アナウンサーが、このニュースについて意見を交わした。
申請していない人は「ポイントにインセンティブを感じていない」
マイナポイント事業は、マイナンバーカードの普及が目的。その第2弾は、新たにマイナンバーカードを取得する人やすでにカードを持つ人が、健康保険証や公金受取口座の登録を申し込むと、買い物に使える最大2万ポイントがもらえるキャンペーン。第2弾は6月30日から申し込み受付が開始され、キャンペーンが始まった時点ではポイント申請のために新たにマイナンバーカードを取得する期限が9月末とされていたが、これを12月末まで延長した。
なお、マイナンバーカードの申請期限は延長されるが、マイナポイントの第2弾の申し込み期限は2023年2月末で変わりはない。
「この期限延長は予想どおりなのですかね」と、寺島アナ。
この問いかけに、森永氏は「目標(の申請数)に届いていないから期間を伸ばすという話だと思います。ただ、これは分析をしっかりしたほうが良いと思います」ときっぱり。続けて、「結局、ポイントがもらえることがインセンティブになる人たちはもう申し込んでいると思うんですよ。逆に、ポイントに対してインセンティブを感じていない人たちが申請していないと思うので、そう考えると期間を伸ばすだけだと意味がない。かといってポイントを増やすとしても、前に申請した人たちに対して不公平になってしまうので、違う仕掛けを用意しないと。ただ期間だけ伸ばしてダラダラとすぎていってしまうのではないかなと思います」と指摘した。
総務省の担当者によると、9月15日時点のマイナンバーカードの交付数は6,063万7,532枚で、日本の総人口の48.2%と半分に届いていない。政府は2023年3月末を目処に、ほぼ全国民に行き渡らせるという目標を掲げており、寺田稔総務相は会見で運転免許証の保有者数が8,000万人を超えていることを挙げ、「申請件数の上積みを図り年内に8,000万人を超えていきたい」と述べたという。
寺島アナは、「じゃあマイナンバーカードを、今持つメリットは何なんだと言うことですよね」と疑問を投げかける。
森永氏は「メリットを周知するという必要もありますが、持っていないことのデメリットがないと、今持っていない人は動かないのではないかというところですよね。そこらへんのコミュニケーションの仕方や制度設計の仕方が下手だということが、人口の半分もいかない現在の保有者数に繋がっているんじゃないかなと思います」と分析した。
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