建設現場DX担当者スペシャル討論…DXが世の中に果たす役割とは?

建設現場DX担当者スペシャル討論…DXが世の中に果たす役割とは?

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9月26日放送の「L is B presents 現場DX研究所」は、9月14日に文化放送メディアプラスホールにて行われたL is B主催のユーザーカンファレンス「LUC2022」の中の公開収録の模様をお届けした。

株式会社大林組DX本部BPR部の室井達哉さん、清水建設株式会社技術研究所リサーチフェローの印藤正裕さん、東亜建設工業株式会社経営企画本部DX推進部部長兼DX企画課長の中野亘さんの3人に出演いただき、「建設現場の働き方ディスラプト」をテーマに語っていただいた。

※ディスラプトとは、破壊すること。建設現場の働き方ディスラプトとは、今までの概念を壊して、新しく抜本的に現場をディスラプトしていこうということ。

L is B代表・横井太輔氏「なぜ今、DXが推進されているのでしょうか?」

大林組・室井達哉氏「建設業界でDXを進めていく難しさに挑戦して、それが見つかった場合、やはり他のライバル会社さんより優位的な立場に立てるというのがあります。あとは、今まで当たり前のように働いていた方法が正解ではない、デジタライゼーションで、デジタル化して変えてあげることが必要である。いろんな手段がある中でDXを進めていかないと、私たちの働き方は変わっていかないと思います」

東亜建設工業・中野亘氏「建設業界だけの問題ではないのですが、人の問題(労働人口の減少、高齢化)ですね。人員不足への対策が急務だと思っています。そこで、デジタルに頼るわけではないけど、デジタル技術を普及させて、若い人たちが今の熟年者の30年かかった知識を10年でやれるような仕組みを作るのが僕らの役目で、デジタル技術じゃないかと思います」

清水建設・印藤正裕氏「建設業は現場をマネジメントするのが大変な作業になります。これまで人が行っていたことが、今はデジタル化したことで、やらなきゃいけないというより、これしかない!って感じになっています。いろんな現場の雑務がかなり軽減されています」

文化放送・松井佐祐里アナ「DXが世の中に果たす役割とは何だと思いますか?」

東亜建設工業・中野亘氏「国交省が出してるプラトーなどを活用して災害に対するシミュレーションをして、いかにして災害を最小限におさえるか?ということを提案することが、私たちに課せられた使命じゃないかと思っています」

大林組・室井達哉氏「中野さんと同じで、DXで建設現場をけっこう回せるようになったら、他の人たちは何をするのか?といったら、日本を守るということ。災害を復旧することに力を入れているところはあるんですけど、そもそも災害から守っていく。建設業界の皆さんが一丸となれば災害を防ぐような施設ができる。そういうところに力を入れていくことが、私たちができることじゃないかと思います」

清水建設・印藤正裕氏「ロボットだとか、生産性が上がるとか、人が足りないから作った装置ややり方を現場に持っていくと、心配する人が増える。その方々がデジタル化についてレベルアップしていって、だんだん世の中があまりたくさん仕事をしなくなる、残業が減ったり、休日が取れるようになったりという意味ですが、そんな風に変わっていくのがディスラプトということだと思います」

「L is B presents 現場DX研究所」は毎週月曜20時~20時30分まで文化放送(AM1134kHz、FM91.6MHz、radiko)で放送中。radikoのタイムフリー機能では、1週間後まで聴取できます。日本最大級の音声プラットフォーム「Voicy」でもアーカイブ配信しています。

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L is B presents 現場DX研究所

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月 20:00~20:30

『温故知新』をテーマに、建設業や小売業など現場向けのビジネスチャットツール『direct』などをリリースする会社L is Bの横井が、様々な企業の代表者と対談…

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