46道府県で「全国旅行支援」スタート 森永康平氏は懸念「人手不足で稼働できず恩恵を受けられないところもある」

46道府県で「全国旅行支援」スタート 森永康平氏は懸念「人手不足で稼働できず恩恵を受けられないところもある」

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最大1万1千円の補助を受けられる観光需要の喚起策「全国旅行支援」が10月11日、東京を除く46道府県でスタートした。12日の「おはよう寺ちゃん」ではこのニュースについて、水曜コメンテーターで経済アナリストの森永康平氏が寺島尚正アナウンサーに意見を述べた。

「旅行・宿泊・観光業ではこの2年半で辞めている人も多い」

「全国旅行支援」に参加する旅行会社のホームページなどから国内旅行を申し込むと、上限8000円として交通費を含む旅行代金の4割が割引になり、さらに平日3000円・休日1000円の旅先で使えるクーポンが別途受け取れる。

なお、国主体の「Go To トラベル」とは異なり、「全国旅行支援」は都道府県の判断で実施する。このため、東京は開始が10月20日と遅めで群馬は終了が早めなど、地域によって実施のタイミングやルールがバラバラだ。

ウェブサイトにアクセスが集中して一時閲覧できなくなった旅行会社もあるという情報に、森永氏は「かなり人気だということが分かります。これはポジティブなことですよね」と評価しつつ、政府が注意すべき点を指摘した。

「旅行・宿泊・観光業では、この2年半で辞めている人も多くいます。そのため、急に需要が上がっても人手不足で(サービスが)追いつかないということが起こり得る。実際、私がこの前取材させていただいた宿の経営者の方は“もちろん経営者として、この支援制度を実施してくれるのは嬉しいんだけど、人手が足りないから、せっかく申し込みがあっても稼働できない客室がある”と言っていました」(森永氏)

そして「政府は需要を高めるだけでなく、サービスする側が人手不足だというところを同時にケアしていかないと、支援策の恩恵を受けることはできない、という問題点も知っておかないといけない」と指摘した。

「おはよう寺ちゃん」は平日朝5~8時、文化放送(AM1134kHz、FM91.6MHz、radiko)で放送中。 radikoのタイムフリー機能では、1週間後まで聴取できます。

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