時代を映す「ゾンビカルチャー」

時代を映す「ゾンビカルチャー」

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ノンフィクションライターの石戸諭と、女装パフォーマーのブルボンヌを迎えた10月28日放送「西川あやの おいでよ!クリエイティ部(文化放送)」。
本日は「ゾンビカルチャー」について取り上げた。

「きょうのクリエイティ部」では、時代を経て進化する「ゾンビカルチャー」を深掘りした。

約90年前に初めて作品化され、映画やドラマなど、幾度となくブームを巻き起こし、今や世界中から恐れられ、愛されるキャラクターとなったゾンビ。

「ゾンビ」を国語辞典で引くと、「ハイチのブードゥー教で、まじない師が生き返らせて操る死人」「呪術などによって生きた姿を与えられた死体」。
と出てくる。
1932年に公開された世界初のゾンビ映画である『ホワイトゾンビ』はこのブードゥー教のゾンビが描かれている。

1968年には宗教的なイメージを一新し、「ゾンビが人を襲う」「噛まれた人がゾンビになる」といった怪物としてのゾンビを描いた『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド』が公開された。
この作品の主役は黒人俳優が務めていて公開当時のアメリカでは、黒人の人権を訴える公民権運動が全盛の時代であったことから政治的なメッセージを含む作品としても高い評価を得たそう。

1978年、ロメロ監督作品の『ゾンビ』が公開される。これは、製作費65万ドルで興行収入5500万ドルというゾンビ映画で初めての世界的大ヒットとなった。

この映画をきっかけにゾンビブームが到来したが、このブームで業界が飽和状態になったことや、ホラー映画のトレンドが怪物から人間の怖さに移っていったことなどから、1990年代にゾンビカルチャーの停滞期に入る。

石戸「“ゾンビは怖いもの”として描かれている訳ではなく、人間の思い込みとか勘違いから引き起こしていて、そこにホラーも宿るみたいな話がちょっとずつ埋め込まれていて…結果“意外と人間が怖い”みたいなことが90年代的なケースですよね。」

西川「ゾンビが生まれる事情とか、悲しい過去っていうものもありますね。」

ブルボンヌ「海外で“さっきまで家族として愛していた配偶者とか子供をゾンビになった途端に殺すってどういう話だ!”ってゾンビ映画のあるあるに対して“残虐すぎる設定だろう!”って訴訟とかにもなったことがあったけど、でもそこが逆に“人の死って何だろう?”って考えるところでもあるよね。」

ゾンビブームの停滞期、1996年に救世主として現れたのが『バイオハザード』だった。2002年にはハリウッドで映画化もされ、再びゾンビブームの火付け役となった。

西川「改めて、お2人が個人的に感じるゾンビ映画の魅力はどういうところですか?」

石戸「社会を風刺しているところですね。コロナ禍になったときに“ゾンビの世界ってこういうことか!”って言うのを思い知らされた感じがしたんです。ゾンビ映画の場合、人間と区別をするための演出としてゾンビはゾンビらしくないと駄目なんですよね。それに対して僕たちは見てもわかんないからお互いに感染していないか疑心暗鬼になっている状況が、人間の信頼は脆いということを教えてくれましたね。」

ブルボンヌ「隔離するとかそれは違うみたいな人間の断絶も描いていたり…。2000年代にはゾンビ映画の本数も増えてきて、“ゾンビ”っていうモチーフで人間を描こうとする作品がどんどん増えていったんだよね。」

このコーナーでは、映画を通して「ゾンビカルチャー」についてさらに深掘りをして紹介しています。気になる方はradikoのタイムフリー機能でぜひお聴きください。

「西川あやの おいでよ!クリエイティ部」は毎週月曜〜金曜の午後3時30分〜5時45分、文化放送(AM1134kHz、FM91.6kHz、radiko)で放送中。また、radikoのタイムフリー機能では1週間後まで聴取できます。

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