上念司が直伝、30秒で終わる「投資教育」 「補助金出して講師つけて…いらないでしょ」

上念司が直伝、30秒で終わる「投資教育」 「補助金出して講師つけて…いらないでしょ」

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政府の「新しい資本主義実現会議」の分科会が資産所得倍増プランを取りまとめた。11月28日の「おはよう寺ちゃん」(文化放送)ではこのニュースについて、経済評論家の上念司氏と寺島尚正アナウンサーが意見を交わした。

上念氏「あまりにも今は貯蓄に偏っている」

株式や投資信託の運用益を非課税にするNISA(少額投資非課税制度)の恒久化や、投資の上限額の引き上げが柱となっている。現在のNISAは20歳以上を対象に、株式や投資信託に投資ができる一般型と、投資信託に限定した積立型があり、いずれも配当や売却益に対する非課税期間を無期限とする。この投資の上限額が一般型、積立型ともに引き上げられる。政府は今後5年間でNISAの口座数を3400万に、投資額を56兆円に、現在から倍増させる目標を掲げている。

このニュースに対し上念氏は「これいいんじゃないですか。あまりにも今は貯蓄に偏っているので、投資に傾けた方がいいと思います。なぜ今は貯蓄に偏っているかというと、今までは貯金していた方が有利だったからなんですよ。リスクを取らなくてもデフレで、現金で持っていた方が確実に増えたんですよ。しかし安倍政権になってインフレ率がプラスに転じ、貯金の価値が毎年減っていくと嫌ですよね。ここで『投資してください』と言われても一般の人は『難しくてわからない』『元本保証じゃないんでしょ?』とか言うんですよ。そういうお考えの人は元本保証にしがみついていただいてもいいんですけど、みんな(投資を)やっています」と資産運用の重要性を説いた。

さらに上念氏は「これをやるにあたって岸田政権が投資教育をやるとか言ってるんですよ。教育っていうか、私今ここで30秒でやりましょうか。簡単ですよ。まずKKD(経験・勘・度胸を頼りにする考え方)はやってはダメです。買うならインデックス連動の投資信託を買ってください。そして毎月同じ日に同じ金額を買ってください。以上です。あとはインデックスをどれ選ぶかは自分で決めてください。それ以外にどんな教育があるんですか?」と問いかける。

「(株というと)どうしても単体一社のイメージがありますからね」(寺島アナ)

「そうなんですけど、そんなん買っちゃダメなんですよ。日経平均株価とかTOPIX(東証株式指数)、世界株式インデックスを買ってくださいって話なんですけど、それだけのことをやるのに補助金出して講師つけて教育やるって、いやいらないでしょ」(上念氏)

政府の思惑について、読売新聞は「NISAの税の優遇のメリットが個人の金融資産を引き出すきっかけになるという思惑がある」と掲載。また日本銀行によると、個人が保有する金融資産は2000兆円を越えていて、このうちの半分以上が現金・預金。株式や投資信託の割合は15%程度に留まっているのが現状だという。


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